曙光(ニーチェ)

曙光(ニーチェ)

ちくま学芸文庫より出版されているニーチェ全集7「曙光」の各節題目表よりタイトルを拝借し進めてきました特別企画「曙光(ニーチェ)」がついに全て完了しました。

本シリーズは575項目ありますので、投稿数はすごい量になっています。ということで一覧ページを設けておきます。

  1. 曙光 第一書
  2. 曙光 第二書
  3. 曙光 第三書
  4. 曙光 第四書
  5. 曙光 第五書

「曙光(しょこう)」とは、夜明けに差してくる太陽の光を意味します。暗い夜から一筋の強烈な光が差し込んでくる時のイメージです。ということで、ちくま学芸文庫の曙光の訳者である茅野良男氏による本書の解説文(曙光の裏表紙)を掲載しておきます。

曙光 裏表紙

曙光 裏表紙(茅野氏による解説)

また本ページ文末に、「曙光」について書いておきましょう。

「曙光」と注釈

それでは曙光一覧です。

曙光 第一書 1~96(96)

曙光 第二書 曙光 第三書 曙光 第四書 曙光 第五書

曙光 第二書 97~148(52)

曙光 第一書 曙光 第三書 曙光 第四書 曙光 第五書

曙光 第三書 149~207(59)

曙光 第一書 曙光 第二書 曙光 第四書 曙光 第五書

曙光 第四書 208~422(215)

曙光 第一書 曙光 第二書 曙光 第三書 曙光 第五書

曙光 第五書 423~575(153)

曙光 第一書 曙光 第二書 曙光 第三書 曙光 第四書

「曙光」と注釈

曙光 各節題目表

曙光 各節題目表

「ちくま学芸文庫より出版されているニーチェ全集7「曙光」の各節題目表よりタイトルを拝借します。第一書から第五書まであるので、一書ずつで一旦区切りをつけることにします」

本特別企画は、サイドバーに示していたとおり、ニーチェによる「曙光」の各節題目によるお題拝借による投稿です。スタートしたのは、2014年10月27日で、完了は2017年12月17日でした。

特別企画 その5

数が575ありましたので、書きがいがありました。もちろん本シリーズは単なるお題拝借であり、「曙光」に関する書評でも学術研究でもありませんが、追々注釈をここに書いていくこととして、セクションを設けておきます。

ニーチェについて書いてもいいですが、そういうことをしたところであまり意味がないと思っています。

確かにニーチェが使っていた用語を解釈するにあたり、「キリスト教やヨーロッパ文化という背景の理解が必要になる」であるとかそうしたことは彼の意図を理解することに役立つかもしれません。しかしながら、彼は彼なりにそうした文化の中で、「そうした枠組みの中から考えるのをやめよう」とした人物だと思っています。

現代に置き換えた場合でも、大学教授等々「ニーチェ研究者」というような肩書がないとニーチェについて語ることを許されないというような風潮があります。

いくら正しいことを言っていても、ただの譫言であると判断されるのがオチです。ということで聞いてもらう前に、「素人じゃないですよ」ということで相手の気を惹くことが必要になるというマイナススタートから始まっています。

それが彼でいうその時代のキリスト教への懐疑や批判ではないでしょうか。そうした枠組みと彼のいた時代のキリスト教前提の哲学という背景は近いものがあると考えています。

1881年6月に発表されたニーチェの曙光は、原題で「Morgenröthe」と表記され、現代では「Morgenröte」と表記されるようです。初版の出版はケムニッツのシュマイツネル書店

副題を合わせると「Morgenröthe. Gedanken über die moralischen Vorurtheile(Morgenröte. Gedanken über die moralischen Vorurteile)」ということで「曙光 道徳的な偏見に関する思想」という感じで訳されたりしているようです。

その後1886年に追記された「序」の序文には、次のような前振りが書かれています。

「この本の中に見出されるのは、仕事中の『地下的なもの』、穴をあけ、堀り、掘り崩すものである」

Category:曙光(ニーチェ) / 特別企画

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