黄金と飢餓

彼が触れるすべてのものを黄金に変えるような人間が、時折いるものだ。ある日彼は、彼自身そのもののために餓死しなければならないことを発見するであろう。 曙光 486 前半

最近またよくいろいろなところから会社宛にDMが届くようになりました。

創業時も、法人の登記を見てたくさんの事業者が勝手に送りつけてきますが、会社が継続しているということが理由で第二段階ということになるのか、また、よくわからないDMがちょろちょろ届くようになりました。

会社宛なのですが、代表取締役宛、ということで僕個人宛です。

高級マンションや宿泊施設、会員制リゾートのDM

蓋を開けてみるとマンションとか、リゾート地の別荘とかそういった類が多いですね。

やたらに値の張る宿泊施設や会員制リゾートなどもありますが、そういうものに興味はありません。

高級マンションや高級宿泊施設、会員制のリゾート等々は、単に高級感により自尊心を満たすという無駄な属性がたくさんついています。ということで興味はありません。

20代前半に「そういうのは無駄だ」と気づいてしまったからです。

はがきや封筒といった郵便物系のDMももちろんですが、その手の営業メールもたまに来ます。しかしながらそれらには興味がない上に所詮数撃ちゃ当たるの世界なので、完全に無視しています(数撃ちゃ当たるの発想と営業代行)。

カプセルホテルでの気付き

20代前半の時には、よくカプセルホテルを利用していました。インターネットカフェのようなところは、「眠る」ということに関してはあまり適した場所ではありません。

カプセルホテルというところは、眠ることに特化した部屋づくりになっています。室内にテレビが設置されていたりはしますが、基本的には無駄な刺激を排除し「とにかく寝てください」という感じになっています。

最初にカプセルホテルを利用したのは、東京か大阪かどちらかは忘れましたが、ひとまずあの「空間」で、「寝るだけ」ということ集中するということの素晴らしさに気づいてしまいました。

高級宿泊施設に泊まる

一方そこそこ高いところにも泊まったことがありますが、宿泊施設を利用する最大の目的は「寝ること」です。

そういった意味でたくさんのサービスを用意してくれているのは良いのですが、サービスが多ければ多いほど、それを利用できないという無駄が待ち構えています。

昔から温泉旅館に泊まりこむということは、「まあいいかなぁ」と思っていますが、タダの洋室で施設内にプールがあろうがマッサージがあろうが、そんなものはそれ専属でやっている所の方がサービスが優れていたりするため、わざわざそんなホテルには行きたいと思ったことがありません。

「窓からの景色がいい」、ということをいう人がいますが、視界の開け方でいうと、ポートタワーとかマリンタワーのような景色専門の所に勝てません。上海環球金融中心などに勝てるはずがありません。

中国旅行記 上海

しかも観光地を楽しもうと思うと、夜も出歩いてご当地の飲み屋などに行ってしまうでしょう。

「寝る」しかやることがないという環境

そうなると帰ってきた頃には、「寝るだけ」です。

そういうわけで、カプセルホテルが最適になります。

テレビを観る習慣もありませんし、本当に寝るしかやることがないのですから。

強いて言えば、付近の「おっさんのいびき」に当ってしまうかどうかくらいです。

体のことや意識の集中力を回復させるためには、深い睡眠をとるためだけに爆睡ツアーを敢行してもよいくらいです。そう考えるとおっさんのいびきに当たってしまう確率はありますが、手頃で身近なのはカプセルホテルが最適でしょう。「多く眠る

所詮、体はひとつ、五感で感じられることは限られています。

付加的要素があるとすれば「高級感」で自尊心を満たそうとすることくらいでしょう。

そんなことは、無駄なことです。

そういう考えが無くなっていくほど、どんなところでも不足を感じなくなり、結局誰よりも贅沢になっていくのですから。

黄金と飢餓 曙光 486

Category:曙光(ニーチェ) / 第五書

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