春に訪れる悲愴

ちょうど2年前の同じタイミングくらいの時に「春の感傷」で触れたように、どうしても春になると一度は悲愴な感じが訪れてきます。 それは単に冬の間の縮こまりが解放されるという程度であり、どちらかというと精神の領域ではなく身体的な領域の反応に伴ってという感じだと思っています。 例のごとく今年も数日前に瞳孔が開きっぱなしになり、体は蛹が殻を破る

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バーコードバトラーの楽しさと商品寿命

すごく面白いゲームであっても裏をかいて勝ち上がることができるという要素を含む場合、ゲームの楽しみが削がれていって廃れたりもしますし、逆に不正を予防して制限することで別のところにもその影響が出て、根本から面白くなくなってしまうという場合もあります。 経営の上では、そうした初期の楽しさが不正によって廃れていくということを予測して商品寿命を

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撫でられることや撫でることの効果

撫でたり撫でられたりするだけで「ふわぁ~」っとします。 撫でられることの効果や撫でることの効果は論理で考える以上のものとなっています。 「撫でられることや撫でることでオキシトシンが出る」とか「精神症状にオキシトシンが効く」という物理的な観測もいいですが、それは、なぜ撫でられたり撫でたりすると抗不安作用や抗ストレス作用のあるオキシトシン

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眠る感覚との再会

昨年の秋頃の話ですが、道を歩いていると小学生の集団とすれ違いました。小学校中学年くらいの男子集団です。 遠くから歩いてきた彼らは、選挙活動かのように 「何月何日に〇〇小学校で運動会があります。見に来てください」 と、誰に言うでもなく、誰にでも言っているような感じで行進していました。 「そりゃあまあ年頃の男子たるもの勇姿を見てもらいたい

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コンペ参加への依頼に含まれる傲り

稀にですが何を勘違いしたのか「コンペに参加しませんか?」とか「コンペ形式を予定しています」といった感じの連絡が会社に来ることがあります。 「コンペ参加への依頼に含まれる傲り」ということで、こうしたコンペティション(競技設計という概念)に含まれる上から目線的な傲りについて触れていきましょう。 なお、ここでいうコンペとは、コンペという言葉

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第1800回投稿記念

これで1800記事目になります。ブログ創設から1800回目の投稿ということで「第1800回投稿記念」です。 前回の第1700回投稿記念は、2020年1月5日だったので、前回からの100記事は、4ヶ月弱かけて投稿したという感じです。書庫の植物を増やしたことが後半の伸びに影響しているでしょう。 1ヶ月ほど前に六周年を投稿したばかりですが投

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蔓日々草 ツルニチニチソウ

蔓日々草(つるにちにちそう)

蔓日々草(つるにちにちそう)は、キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属(ビンカ属)の常緑蔓性多年草または亜低木です。 ツルニチニチソウの学名は「Vinca major」ですが、小型種のヒメツルニチニチソウの学名は「Vinca minor」です。メジャーとマイナーという区別が長調と短調のようであり、少し楽典的で面白かったりします。 蔓日々草

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ヒメツルソバ 姫蔓蕎麦

姫蔓蕎麦(ひめつるそば)

姫蔓蕎麦(ひめつるそば)は、タデ科イヌタデ属の多年草です。「ヒメツルソバ」の名の通り蕎麦(そば)に似ています。近縁種の蔓蕎麦(ツルソバ)は花が白色ですが、姫蔓蕎麦の花はピンク系です。カンイタドリという別名があります。 姫蔓蕎麦の茎は匍匐性で、土に接した節から発根して広がっていきます。冬なると地上部が一度枯れますが、暖かさとともにまた新

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アリッサム

アリッサム

アリッサム(Alyssum)は、アブラナ科アリッサム属/アウリニア属の耐寒性多年草または一年草です。「アリッサム」の名称で異なる種の植物が園芸品種として売られていたりもするようですが、香りのある十字形の黄色の明るい小花をたくさん咲かせるアリッサムが本来のアリッサムということのようです。黄花アリッサムと呼ばれたりもします。 春に茎を立ち

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パンジーとビオラ

パンジーとビオラ

パンジーとビオラは、共にスミレ科スミレ属であり、サイズによって区別されたりもしますが交配が進み複雑に交雑された品種がたくさんあるためあまり区別がつきません。 こちらは紫色で花弁が縮れている品種です。 大輪のものがパンジーで、パンジーのうち株立ちの小輪多花性種をビオラ(ヴィオラ)と呼んだりしますが、今でもその違いがよくわかりません。 馬

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画面割れ修理後にすぐに割れた時の対応

以前友人から相談を受けたのですが、スマートフォンの画面が割れてしまい修理業者に依頼して新しい画面に変えた直後、また画面が割れてしまった時の交渉について覚書程度に残しておきます。 僕個人はスマートフォン自体を使っていないので僕自身の話ではないものの友人から「どう取り扱えば良いのか?」という相談を受けたのでその時に話した内容と、友人が行っ

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長実雛芥子 ナガミヒナゲシ

長実雛芥子(ながみひなげし)

長実雛芥子(ながみひなげし)は、 ケシ科ケシ属の一年草です。長実雛罌粟と表記されることもあります。地中海沿岸が原産の外来種でケシやヒナゲシの仲間です。 ナガミヒナゲシという名を持ちますが、ケシのような成分はありません。他の植物の生育を抑えるアレロパシーと強い繁殖力から生態系への影響を懸念されていますが、一応今のところは特定外来生物とし

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混乱時は冬と思って冬眠する

まあもし常連さんの中に事業者がいて資金繰り的に危ないぞという人がいるのであればということで、少しだけ事業継続のリアルな対処法についてでも書いておきましょう。 自然界において一部の動物たちは食糧難になる厳しい冬をどう過ごしているでしょうか? ということで、混乱時は冬と思って冬眠するに限ります。 一部の業種に限られますが、もし自分がその事

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混乱時のシンプルな情報収集

社会的な混乱がある中においては、細切れの情報を集めたくて仕方ないという人たちもいます。 「どうせあまり意味はないとわかっていても、情報収集をやめられない」ということについて相談を受けたので、そうした相談に回答した内容を記しておきます。 先日「不要な細切れの情報」で触れていましたが、「不安感」という感情に苛まれ、取り憑かれたかのように不

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自然人のみが解ける暗号

具体的背景のみによって心象を捉えることができるというところがAIが到達できない部分となるでしょう。それは人としての堅牢な防御壁として機能します。 いつの時代も一定方向に物事が向かい出すと必ずそれに対するアンチテーゼが生まれたりします。そしてそれらを統合してより高みに近づくというような弁証法的な発展が通常の知能の醍醐味であり、それこそが

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能ある鷹は爪を隠す

能ある鷹は爪を隠すについて触れていきましょう。 辞書的、教科書的な意味として「能ある鷹は爪を隠す」とは、「実力のある者は、軽々しくその能力を見せつけるようなことをしない」というものであり、実力者ほど才能や能力を見せびらかせることはしないというような意味になります。その本意としては、傲慢の戒めというものもありつつ、手の内を明かさずにいた

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花簪(はなかんざし)ローダンセ アンテモイデス

花簪(はなかんざし)

花簪(はなかんざし)は、キク科ローダンセ属(Rhodanthe、ローダンテ属、ロダンテ属)の半耐寒性多年草(生育環境によっては一年草扱い)。オーストラリア原産で、かつてはへリプテルム属に分類されていたため、へリプテルムと呼ばれることもあります。現在はキク亜科メナモミ連ローダンセ属(ローダンテ属、ロダンテ属)に分類されます。同属のローダ

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ジャーマンカモミール(カモマイル)

ジャーマンカモミール(カモマイル)

ジャーマンカモミール(カモマイル)は、キク科シカギク属(カミツレ属、マトリカリア属)の耐寒性一年草です。薬用植物として用いられる他、カモミールティーなどの利用も盛んです。和名として加密列(カミツレ)、加密爾列(カミルレ)と呼ばれる他、フランス語読みでカモミーユと呼ばれることもあります。ここではジャーマンカモミール(German cha

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地元的固定性と都会的流動性による安定

不測の事態に強い事業のあり方として、常連さんお得意さんで構成される地元的な固定性と後の常連さんを作りまた時代への適応を意図するような流動性という視点から「安定」を考察することができます。 単純なモデルとしては、常連さんお得意さん地元だけでも成り立ち、かつ、一見さん一過性、全国的なものでも成り立つという両者を合算して高い収益性を上げると

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勿忘草(わすれなぐさ)

勿忘草(わすれなぐさ)

勿忘草(わすれなぐさ)は、 ムラサキ科ワスレナグサ属(Myosotis )の植物たちの総称です。忘れな草とも表記されることがあります。 ヨーロッパ原産であり原産国では多年草ですが、日本国内は環境的に一年しか生きられないため一年草扱いされているようです。 勿忘草の花淡い青のごくごく小さな花をつけます(品種によって白やピンクよりの色の花も

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山茶花(さざんか)

山茶花(さざんか)

山茶花(さざんか)は、ツバキ科ツバキ属(カメリア属)の常緑広葉樹です。漢字の名称である山茶花(さんさか)が誤る形で訛り「ザザンカ」となったようです。 山茶花は同属の椿との区別がつきにくいですが、開花時期であれば花びらが落ちるのが山茶花であり、花ごと落ちるのが椿といったような見分け方があります。 しかしながら山茶花と椿の交雑種である寒椿

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ワイヤープランツ

ワイヤープランツ

ワイヤープランツは、タデ科ミューレンベッキア属の耐寒性常緑つる性木本です。オーストラリア南東部、ニュージーランド原産の植物でワイヤーバイン(wire vine)と呼ばれる他、学名・属名からミューレンベッキア(muehlenbeckia)と呼ばれることもあります。 紅色から茶色の細い茎(枝やつると表現しても良いでしょう)に小さく細かな葉

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風船葛(ふうせんかずら)

風船葛(ふうせんかずら)

風船葛(ふうせんかずら)は、ムクロジ科フウセンカズラ属のつる性一年草です。 白く小さい花をつけます。切れ込みのある葉の中にぶらんぶらんと垂れ下がった丸く膨らんだ果実が特徴的であり、またハートのマークがついた種子も印象的です。バルーンバインやハートピーと呼ばれることもあるようです。 風船葛(ふうせんかずら)の実 風船葛(ふうせんかずら)

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睡蓮(すいれん)

睡蓮(すいれん)

睡蓮(すいれん)は、スイレン科スイレン属の水生多年草です。本来、睡蓮(すいれん)の名は、日本に一種だけ自生する未草(ヒツジグサ)の漢名を指しますが、一般的にスイレン科スイレン属の総称として用いられます。温帯スイレン(温帯性スイレン、耐寒性スイレン)や熱帯スイレン(熱帯性スイレン)といったように生息する地域によって様々な睡蓮の品種があり

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ストレチア・レギネ(極楽鳥花)

ストレチア・レギネ(極楽鳥花)

ストレチア・レギネ(極楽鳥花、ごくらくちょうか)は、バショウ科(分類体系によってはゴクラクチョウカ科)ストレリチア属の半耐寒性多年草です。英名でバード・オブ・パラダイス(bird of paradise)、バードオブパラダイスフラワーと呼ばれることから極楽鳥花と呼ばれます。もちろんその由来は、「花が極楽鳥に似ているから」という感じです

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バターナッツ(カボチャ)

バターナッツ(バターナット・スクウォッシュ)

バターナッツ(バターナット・スクウォッシュ)は、ウリ科カボチャ属ニホンカボチャの一種です。原産は南アメリカのようですが、品種分類としてはニホンカボチャの仲間になるようです。 バターナッツ(カボチャ)。「瓢箪のようなかぼちゃです!」といういい文句で置いてありましたが、瓢箪というよりもサイレンサー装着後のハイパーウエポンですね。 形的にひ

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苺(いちご)

苺(いちご)

苺(いちご)は、バラ科バラ亜科オランダイチゴ属の多年草です。正字は「莓」で、一期と表記することもあります。また、覆盆子と呼ばれることもあります。単に苺(いちご)と呼ぶ時は、属名にもなっているオランダイチゴを指します。 毎度おなじみの果実ですが、我が家のイチゴが花をつけたので写真を載せておきます。 いちごの花 苺(いちご)の花です。 い

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forget me not

forget me not

すべての経験を覚えていて、記憶は「引き出すこと」だけの問題であるとするならば、覚えていないようなかつてのたくさんの出会いもどこかしらにまだ潜んでいたりするということになります。新しい何かを探すということもいいですが、それは案外既に知っていることなのかもしれません。

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有終の美

有終の美

ろうそくの火のように、燃え尽きる時に粋になるチューリップとフリージア。最後に見せてくれたなぁ。

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不要な細切れの情報

不要な細切れの情報にさらされると、意味はないどころか疲れが溜まったり、頭がわいたりしてしまいます。 例えば仕事の上であれば、一見意味のなさそうな細かなデータを常時見ることも後のまとまりのための布石となったりするので有用です。 毎日のようにデータを見ることは、ある相関関係や因果関係を発見したりして、その後の推論に役立つことがあります。

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