「四字熟語辞典」に載っている「三字熟語」を無理やり2つ合わせてタイトルとして設定していくという感じで進めてきた特別企画 その7「三字熟語」が完了しました。
「ひねくれつつもすぐに終わりそうな感じ」を目指し、タイトルには三字熟語を使いつつ、本文にはその三字熟語を一切使わないというテーマで書いてみました。
今回、高橋書店の「四字熟語辞典」を参照させていただきましたが、もちろんメインは四字熟語なので、三字熟語は少なく比較的短期間で終わりました。
今回も一覧表示しておきます。
三字熟語 一覧
- 青二才の値千金
- 天邪鬼が暗暗裏に
- 依怙地になって居丈高に
- 韋駄天が一目散
- 一匹狼の一家言
- 一本槍に一辺倒
- 嘘八百の内弁慶
- 絵空事で有頂天
- 大立者の十八番
- 風見鶏の表看板
- 紙一重の皮算用
- 生一本ゆえ間一髪
- 気丈夫かつ几帳面
- 麒麟児が綺羅星のごとく
- 口八丁の金字塔
- 首実検、のち、下剋上
- 好一対への下馬評
- 好々爺たちに紅一点
- 好事家の硬骨漢
- 金輪際なしに…の後日談
- 茶飯事の匙加減
- 三羽烏の直談判
- 獅子吼による試金石
- 四天王の正念場
- 序破急そして真骨頂
- 素寒貧の真善美
- 数寄屋で赤裸々に
- 瀬戸際の善後策
- 千里眼への先入観
- 走馬灯の如く思い返す太公望
- 大黒柱の醍醐味
- 大上段への大団円
- 大磐石ゆえ太平楽
- 短兵急にて立往生
- 断末魔の長広舌
- 張本人の付焼刃
- 鉄面皮との天王山
- 桃源郷への登竜門
- 土壇場の泥仕合
- 丼勘定で長丁場
- 根無草の二枚舌
- 野放図への白眼視
- 裸一貫の白日夢
- 破天荒と半可通
- 左団扇であるからこそ鐚一文無駄にしない
- 一筋縄ではいかない檜舞台
- 日和見な昼行灯
- 風来坊と風物詩
- 不退転な不死鳥
- 無頼漢の屁理屈
- 朴念仁と没交渉
- 未曾有の満艦飾
- 無尽蔵の耳学問
- 八百長の胸算用
- 理不尽な疫病神
- 老婆心からの両天秤
「三字熟語」を選んだ理由
今回「三字熟語」をタイトルとしたのは、コンテンツ量産時代かつタイトル重視の検索アルゴリズムへの皮肉の意味を込めて、人工知能を混乱させてみるという感じの意図が潜んでいます。
特別企画のお知らせでも触れていましたが、「英語で」とか「英語で聞かれたら?」とか、そうした感じのコンテンツでアクセスを獲得しようというようなものや、類語や例文をひたすら載せるだけで高評価を受けようとしているというようなページへのロック的警告でもあります。
根本的によくよく調べも考えもしないまま、何某かの専門用語を「英語で」みたいな記事が上位に来ていることは変だなぁと思っています。
より専門的な用語となると国語学者でも微妙なのに、国語の意味すらはっきりと理解しようとしないまま、それっぽい英語をあてはめているだけのページが量産されているというこの時代に違和感を感じています。
英語での表現に関するページがある事自体はいいですが、そのページを求めている人はそれほどいないのではないか、ということも思っています。
なお、僕はたまに「一般的」などという前振りをすることがありますが、ほとんどの部分においてこれを曖昧に使っているわけではありません。
ある単語は、専門用語、学術用語としての厳密な意味もありながら、それが一般化され日常会話におけるニュアンスでの表現として使用されている場合もあるので、「あまり意味を厳密に考えずに使用されている場合は」といった感覚で前振りをしているという感じです。
で、「英語で?」みたいな解説文ページを作っている人は、概ねこうした一般的な用法での単語の意味しか考えずに書いています。
それはそれでいいですが、時にその方法で概念を把握してしまうと、具体性がありすぎて本質と意味が逆行する危険性もあるので可能な限り検討は加えてほしいと思っています。
それに単語の意味は文脈によって決まっていきます。言葉の意味など、ある状況の中において決まるようなものです。前後の文脈、背景によって各々の単語の意味は変わってきます。そうした面を無視していたりもするので困りものです。
昔から思うのですが、「英語が得意」と言っている人は、その他の基礎学力が低いケースが多いような印象があります。英語は大学レベルかもしれませんが、その他の基礎的な国語力などが高校生レベルで止まっているような感じです。
こういうことを思ったのには、少しばかり理由があり、新入社員時代の同期たちを観察して気づきました。
大学生時代外国語を専攻していた同期社員たちに限って、軒並み会社に求められている資格取得などが遅れていたりした、という感じです。
外国語で話したり読み書きができることが重要視されるのか、「伝わればいい」という感じになりがちで、論理が曖昧な人が多かったような気もします。
で、あくまでそれはそれで、別件で磨いていけることなので、万人がそのような感じではないと思いますが、「英語で聞かれたら?」系のページの文について同じようなことを思ってしまいます。
「外国であなたの信仰は何ですかと聞かれた場合の例文」などといいながら、勝手に相手の国の宗教観に合わせることを前提とし、「例文に掲げられたことを言おう」という提案をしているレベルの思考力です(「外国では神を信じてると言おう」は、無神論・アナーキズムとニヒリストへの恐怖)。
僕としては考えられません。
ただ、それらを求めている人もいるでしょうし、別にそうした人たちがその類のページを配信していても基本的には問題がありません。
しかし、その程度の人達に「国語」を歪められたり、そうしたページが無駄に高い評価を受けているというのは変だなぁという感じです。
その元凶の一つとして、まだまだ青いAIの精度にあります。
ということで、AIだビッグデータだなどということにうつつを抜かしている現代の風潮へのロック的なメッセージとして、botを少し混乱させるようなことをやってみた、という感じです。
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