獅子吼による試金石

世の中では弱気なだけのを「優しい人」と勘違いしてしまったり、ブラック企業が表面上取り繕うような慈善行為をもって「良い人」だと勘違いしてしまう現象がよく起こります。

優しさとは何かを考えた時、その表現方法に惑わされることなく考えてみなければなりません。強さや力を持った上で奥に慈悲があるかというところが肝心です。

「サボってやがったな!」と頭を叩かれるのが最高の褒め言葉とされる企業がありました。社長の人格がその行為を「最高の褒め言葉」とするほどの人格だったということです。

そう考えると、オラオラ系の人にはオラオラ系としての役割があり、そうした気質だからこそ相手に対して「自分の弱さを克服できるきっかけ」をつくることができる場合もあるということになります(パワハラの境界線)。

「やらざるを得ない状況」を作りさえすれば、ひとまず前には進むことができる

人が何か新しいことをやろうとすると、たいていの場合は「やらないほうがいい理由」を何十個も思いついたりするものです。これは「なんとか現状を維持しようとしてしまう」というようなものが原因となっています。

そんな時にあえて若干の恐怖を伴っても良いので「やらざるを得ない状況」を作りさえすれば、ひとまず前には進むことができます。

すると大体は取り越し苦労だったことが分かったりします。

「やらないほうがいい理由」に合わせるように失敗し、不安の正しさを証明しようとする場合もある

やらざるを得ない状況を作って突き進むと想定したよりも負担なく物事は進み、いろいろな不安は取り越し苦労だったということがわかったりします。

ただ、人によってはそれでも「やらないほうがいい理由」に合わせるように失敗し、自分の不安が正しかったことを証明しようとする場合もあります。

それくらいにやりたくないことはやりたくないのです。

しかしながら、そうして「自分は正しい」とか「リスクが予見できる頭の良さがある」と自惚れている人で大成している人は見たことがありません。

「あまり気の進まないこと」と「先のワクワク」

もっと先にある目標の中間プロセスで「あまり気の進まないこと」というのはいくつも出てきます。

しかしたいていは少しその中間プロセスを想像しただけで「やりたくないなぁ」ということになり、一向に何も進まないまま次の「楽そうな道」を模索したりするのです。

といっても、そうした「あまりやりたくないもの」は先の目標にワクワクさえ持っていれば、楽にこなしていくことができます。

そして、邪念が無ければ周りの人はどんどんサポートしてくれます。

公証人役場での出来事

例えば僕は会社の設立にあたり、定款(会社設立の時に作る会社の基本方針をまとめた書類で、会社の憲法のようなものです)などを自分で作成し、電子認証したりしました。

定款の書き方が合っているのか間違っているのか、ということを確認してもらうことも踏まえて公証人役場に行きました。

そこで対面する「公証人」という人は、たいてい元弁護士や元裁判官といった人たちです。そのような人達相手に、法律を4年学んだ程度の人間が自作の定款を持ち込みに行くのです。

公証人役場にてひとまず自作定款を職員の人に渡し、順番が来るまで待っていました。

その時、奥から

「ふっ!」

という笑い声が聞こえました。

「おお、これはまさか我が事か」と思い、確実に公証人の人に何か言われるだろうと思いましたが、「まあ笑われに来ているようなものだからな」と、心を落ち着けました。

やがて順番が来て、公証人の人と面接のような感じになりましたが、結局先の笑いは僕と何の関係もなく、2ヶ所ほど言葉の表現というか単語の修正を指摘された程度で終わりました。

僕のこの行動は、

「大体の不安は、結局取り越し苦労だろう」

ということを証明するためかのごとく、そうした行動を取ったという要素が大半です。

リスクの予見能力だけを残す

元々取り越し苦労などあまりしないタイプだったのですが、高校生の時にその当時の僕としては「全く意味のわからない理由」でフラれたことが原因で、そこから「何か見えないリスク、見えていないリスクがあるのではないか?」ということが気になるようになりました。

それは「リスクの予見」の能力を高めることになりましたが、同時に「尻込みしてしまう」という気質ももたらしてしまいました。

その中の良いところ、つまり予見能力だけを残そうということで、いろいろと奮闘してみたという感じです。

それが一種の試練だったと思うと、可笑しくてたまりません。

このように、出来事・思い出の解釈というものは変化してしまうのです。

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