タグ別アーカイブ: 社会

考えうる将来から

すごく単純なことなのですが、「夢と責任」などで、安易に夢を聞くこと自体が夢を潰している可能性があるということについて触れたことがあります。 幼い時、若いときの少ない情報量でカテゴライズされた中から一つを選ばせるということは、視野を狭め、その他の可能性を排除することになりかねないからです。 僕が小学校低学年の頃は、インターネット自体が存在していませんでした。おそらく一応存在はしていましたが、まだまだ軍事利用の研究段階だったりで、実際に一般に普及しだしたのは高学年から中学生くらい、その後現在ではスマートフォンも普及し、

» 考えうる将来からの続きを読む


狩猟

あの人は快適な真理を捕らえようとして狩猟をする。この人は― 不快な真理を。しかし前者もやはり獲物よりも狩猟の方が好きなのである。 曙光 396 狩猟ということで「狩猟免許」の案内を思い出しました。狩猟の発想から、食物連鎖の域を越え、特定の動物を経済動物と呼んだりすることで、己の良心を説得しながら、己の快楽を追求しています。 そう言えば先日銭湯に行った時にテレビがついていて少し見ていたのですが、福島かどこかで猪が街中をウロウロしているという特集でした。 事あるごとに、「猪が悪い」と結論づけようとしますが、別に猪が悪い

» 狩猟の続きを読む


耳をもたない賢明さ

われわれについて語られたり、賞賛されたり、非難されたり、期待されたり、希望されたりしても、それに耳を傾けないようにしよう。それについて考えることすらしないようにしよう! 曙光 522 後半 人を見返してやろうとか、人の期待に応えようとか、そうしたことを繰り返している限り、大したことはできませんし、心の安穏を感じることはできません。 「人から影響を受けてしまう」というのは、ある地点に到達しない限り避けられませんし、アイツのもち出す「カード」が今までの情報の複合体であることから、新しい情報自体が自分に何も影響を与えない

» 耳をもたない賢明さの続きを読む


「もはや私のことを思わない。」

まあ本当に徹底的にとくと考えてもらいたい。眼の前で誰かが水の中に落ちると、たとえ彼がまったく好きでないにもせよ、われわれがそのあとから飛び込むのは、なぜか?同情のためである。そのときわれわれはもう他人のことだけを思っている。― と無思慮がいう。 曙光 133 序 「サービス精神で世話をすると、相手の欲を刺激してしまうことになるのだ」 最近はそんなことをよく感じます。 考えてみれば、不良のお母さんは、その人をよくよく世話していたりします。世話をすればするほど、相手はそれが当然だとも思ってきますし、恩を感じるどころか「

» 「もはや私のことを思わない。」の続きを読む


欺かれる

諸君が行為しようと思うや否や、諸君は懐疑への扉を閉ざさなければならない、― と、行為する者がいった。― しかし君は、このようにして欺かれた者になることを懸念しないのか?― と、瞑想的な者が答えた。 曙光 519 だいたい思考が働いている時は行動がストップします。 道が二手に分かれていて、どちらにしようかと検討している時は、歩みは進みません。 しかし、少し考えてみると、「どちらにしようか?」と考え、思いを切り、そのうちいずれかに歩みを進めるということ以外にも選択肢はあります。 目の前に二つなどの選択肢が提示されると、

» 欺かれるの続きを読む


実務家

諸君の実務― それは諸君の最大の偏見である。それは、諸君の現場や、社会や、傾向に、諸君を結びつける。 曙光 186 前半 人にもよりますが、中高生の時は、つまらなさそうな大人を見て、そして、大学に進んだりすると、理論と実務との乖離に頭を悩ませる事があります。 勉強中にも首を傾げてしまうというようなことがよくあります。 例えば、「一票の格差」なんて言われる、議員定数不均衡問題などはわかりやすいのではないでしょうか? ご存じの方も多いと思いますが、わかりやすく言えば、20万人の都市から一人、100万人の都市からも一人、

» 実務家の続きを読む


自分の内的な力を身近な人たちの中に放棄しない!

すなわち自我[エゴ]を避け、憎み、そして他人の中で生き、他人のために生きるということを― これまでわれわれは、確信を抱いて、また同じように軽率に、「非利己的」したがって「よい」と呼んできた! 曙光 516 文末 「自分の内的な力を身近な人たちの中に放棄しない!」ということをニーチェが書いています。 一応、彼の言う「エゴ」は自己中心的というような意味になるでしょうか。僕の言う「アイツ」とは若干ニュアンスが違うような気もしますが、詳しくはニーチェに聞いてください。 「和を以って貴しとなす」 なんてな言葉もありますが、和

» 自分の内的な力を身近な人たちの中に放棄しない!の続きを読む


礼儀の条件

慇懃無礼(いんぎんぶれい)という言葉があるように、丁寧過ぎる対応で逆に相手に対する皮肉を込めているようになってしまうというパターンもあります。 礼儀を重んじろというのはミスター脳筋こと孔子が統制のために説いた道徳です。礼儀を重んじるということをもって上下関係を保とうということです。そういう礼儀は無視しても大丈夫です。 ということで、礼儀に関して書いていきます。 礼儀が人の意識レベルを下げる 大企業どころかある程度の規模の会社などでは営業担当として配属された時にたいていマナー研修のようなものがあります。 第一印象で嫌

» 礼儀の条件の続きを読む


発想が予算性の公務員的な人たち

まあお口直しということで、久しぶりに会社経営と商いカテゴリに投稿してみましょう。「発想が予算性の公務員的な人たち」という感じで、予算性の組織と同じような感覚でいる人達への警鈴的な感じで、経済の基本的な仕組みがあまりよくわかっていない人たちについて書いていきます。 よく「もっと平等に」みたいなことを言う人がいますが、そういう人たちの言いたいこともわかるにはわかるのですが、根本的なところを見落としている人が数多くいます。 それは、その人達の中では、「収益は一定で、あとはどう分配するかの問題だ」と本気で思っているという点

» 発想が予算性の公務員的な人たちの続きを読む


すこし重すぎる

とても正直ではあるが、愛想がよいとか愛すべき人物であるとかいうにはすこし重すぎる人々は、お愛想をいわれるとたちどころに、まじめに世話をやいたり自分の能力を提供したりして、これにこたえようとする。 曙光 389 前半 世の中には「甘え上手」というタイプの人がいます。 相手にしてはいけません。 なぜならその人達は甘えるのが上手いため、世話をしたとしても、そのお世話に対しては何も思わないからです。 ほとんど当然のことのように思っており、むしろ一度世話をすると、その次に世話を断ったときには拗ねるか、怒り出すか、関心をなくし

» すこし重すぎるの続きを読む


良心の疚しさのない悪事

良心の疚しさ(やましさ)のない悪事ということで、洗脳されてしまった人たちによる「良心の疚しさのない詐欺的営業」についてでも書いていきましょう。 「本当に頭の中はどうなっているんだろう?」 と、僕にはあまり理解できないような人たちがいます。 いい人なのですが、疚しさなく詐欺を行っているような人たちです。 人を騙そうと思ったら、内輪から騙していかねばならない、ということなのでしょうか、詐欺的商品を「仕事ですから」と何の疑いもなく売っている人たちがいます。 当の本人もわけがわからないまま、売っているようなケースです。でも

» 良心の疚しさのない悪事の続きを読む


結婚前の熟慮の見本

もし彼女が私を愛するとすれば、長く続けば彼女は私にとってどんなに重荷となることであろう!またもし彼女が私を愛さないとすれば、長く続けば彼女はそのときようやく私にとってどんなに重荷となることであろう!二つの違った種類の重荷が問題であるにすぎない。― それゆえわれわれは結婚しよう! 曙光 387 モテないが正しい、ということをいつも言っていますが、あまり理解されないような事柄ですので、もう少し深く書いてみようと思います。 男女ともに、本当にモテないが正しいということを悟った時、どうなるのでしょうか? 男女ともに、モテを

» 結婚前の熟慮の見本の続きを読む


うぬぼれの強い人々

われわれは陳列店のようなものである。われわれはそこで、他人が与えてくれるわれわれの特質なものを、自分でいつも整頓したり、覆い隠したり、光に当てたりする。ー 自分を欺くためである。 曙光 385 男女ともにうぬぼれの強い人はいつの時代でもたくさんいます。「うぬぼれがかっこ悪い」ということが問題ではなく、うぬぼれの根底は恐怖心であるというようなことが問題です。 うぬぼれは、他人に対して主張しているとか、意識の中で作り上げた架空の他人を説得しているような構造になっており、根底に恐怖心や分離という感覚がない限りそうしたもの

» うぬぼれの強い人々の続きを読む


無政府主義者の産物としての国家

馴らしつけられた人々の国には、依然として馴らしつけられない残余の人々が存外いるものである。 曙光 184 序 たまに言っていることがありますが、世の中の普通が正しいわけでもなく、常識が正しいわけでもなく、多数決が正しいわけでもないのですが、逆に普通でないことが正しいというわけでもなく、常識から逸脱していることが正しいわけでもなく、少数派だから正しいというわけでもありません。 そうしたことは根本的に基準となりえず、いわばナンセンスであり、本来はそもそもの目線がずれているのですが、なんせ他人への説得材料として盲目的に採

» 無政府主義者の産物としての国家の続きを読む


誘惑者

正直はあらゆる狂信者たちの偉大な誘惑者である。悪魔の姿もしくは美しい女性の姿をしてルターに接近するように思われ、ルターがあのような無作法な仕方で自分を守るために防いだものはおそらく正直であったのであり、しかもひょっとすると、一層珍しい場合ではあるが、真理でさえあったであろう。 曙光 511 エステ経営者に聞いたことがあるのですが、美しくなろうという動機は同じであるものの、すごい恐怖心のもと「キレイを維持しなければならない」と思っている女性が多いそうです。 「自分にはそれしかない」 という感じで、キレイを維持しなけれ

» 誘惑者の続きを読む


いわゆる動機の戦い

そこでわれわれは、動機の戦いを、様々な行為の可能的な結果の比較と取り違える。― 最も効果があり、そして道徳の発達にとって最も宿命的な、取り違えのひとつである! 曙光 129  文末 根本的な動機を探ってみるということを試みた場合でも、頭で考えていては、全然根本的ではないことを「根本的な動機だ」と結論づけで納得してしまうことがあります。 面接などで「志望動機は何ですか?」というような質問項目がありますが、ウソはすぐにバレますし、何となくそれとない、優等生的な回答をするしかなくなってしまうことがよくあります。 まあ営業

» いわゆる動機の戦いの続きを読む


彼の「個々の物」を知る

はじめてわれわれを見る知らない人の眼には、われわれが自分自身そうであると考えているものとは全く違って見えることを、われわれはあまりにも忘れやすい。印象を決めるのは大ていは目につく個々の物以上の何物でもない。 曙光 381 前半 以前、「優美さがない」の「パーカーとスーツ」で少し書いたことがありますが、見た目で判断する人は実に多いような気がします。 見た目で判断されるからこそ、高級車や高級腕時計なんかで対人関係のアドバンテージを稼ごうとするのでしょう。 世間はそんな感じですが、僕は最近営業マンと会ったときなど、Tシャ

» 彼の「個々の物」を知るの続きを読む


夢と責任

「夢は人を狂わせる」 いつもそんなこと言っています。 ただ、すこし注釈を加えると、そうした狂いのもととなる「夢」は他人によって設定されたものであり、他人によって誘導されたものであり、また、たった数回味わった情動の記憶によるものであり、同時に、少ない情報源の中から設定し、夢を設定したからこそその周りが見えなくなっているという構造を持っているということです。 夢を持ってそこに邁進するのはいいですが、何度もそれを見つめ直すということをしていく方が安全です。 自分に「夢」を設定した人たちは、そこに責任を持ちません。というよ

» 夢と責任の続きを読む


雑な首尾一貫性

われわれは特筆大書していう。「これこそ特色のある人物だ!」― そうだ!彼が雑な首尾一貫性を見せるとき、それが、どんよりした眼にも明らかであるとき!しかし、一層鋭く、一層深遠な精神の持ち主がいて、高級なやり口で首尾一貫して見せるや否や、観客は、特色のある人物がいるということを否認する。そこで狡猾な政治家は、一般に雑な首尾一貫性で偽装して、その狂言を演じるのである。 曙光 182 まあ、B層戦略を見れば明らかで、歴史的にも大衆扇動の方法として古くから使われてきました。 結局まともな人ではなく、よくわからないキャッチとと

» 雑な首尾一貫性の続きを読む


恐怖が変われば、安全も変わる

幾度となくお伝えしてきた「白い靴下事件」の舞台、我が母校が今年に入ってからメディア取材を受け、僕の後輩に当たる中学生たちが写真に映っていました。 その時見たものは「蛍光オレンジの靴」です。 こうしたように常識など、どんどん変わっていくものです。 さて、「恐怖が変われば、安全も変わる」です。 状況が変われば恐怖や安全の定義も変わる 状況が変われば、恐怖や安全の定義ももちろん変わってきます。 昔どこかで書きましたが、起業した人とそうでない人にはひとつの区切りのようなものがあります。 それは、ある種の社会的な観念を越えた

» 恐怖が変われば、安全も変わるの続きを読む


支配する

ある者は、支配欲からして支配する。他の者は、支配されないために支配する。― 後者にとっては、それは二つの悪の中で小さい方の悪であるにすぎない。 曙光 181 支配と被支配について考えたわけでもないのですが、世の中の大半の人は、支配されたいという側にいます。おそらく9割以上でしょう。 それは性欲動的なものなのか、意識の中の刷り込みなのかはよくわかりません。 以前書いたように、起業家みたいな人が「あなたも起業すればいいじゃないですか」みたいなことを言ったとしても、それが大半の人に受け入れられない理由として、単なる「マイ

» 支配するの続きを読む


交渉の本質 アイツの判断による小手先のテクニックを追うな

なんだか久しぶりに会社経営と商いでも書いてみようかなぁ、ということで交渉の本質についてちょっとだけ触れてみましょう。 営業や交渉の現場において、例えばやり手の上司と同行するということがあると思いますが、そうした時に、アイツ目線でテクニックを盗もうとすると、小手先のテクニックばかりを習得し、結局すごい人材にはなれません。 実は社会のそうした現場でも、教える側としても「教えることと言えば…」ということになって、そうした小手先のテクニックを伝えてばかりいます。 しかし、こうした交渉のような局面では、「交渉術」みたいなもの

» 交渉の本質 アイツの判断による小手先のテクニックを追うなの続きを読む


戦争

現代の大きな戦争は、歴史的な研究の成果である。 曙光 180 こんな思想主義的なテーマのタイトルになるとは、といった感じですが、特別企画なので仕方ありません。 今の現代で戦争といえば、さまざまな歴史的な研究の結果、いろいろな主義ができて、その主義同士のぶつかり合いとして、無駄に戦うということが繰り広げられています。 まあ言ってしまえば、戦争は悪か否か、というようなことすら主義ですので、戦争についての意見自体が戦ってしまうという落語的な結果になっています。 主義との同化 こうした主義との同化というのは、一種の奴隷精神

» 戦争の続きを読む


犠牲の価値

国家と君主から個人を犠牲にする権利(司法や従軍などの場合のように)を剥奪すればするだけ、一層自己犠牲の価値が高まるだろう。 曙光 374 まあこれはパラドクスのようなもので、自由を欲しながら、自由にストレスを感じるということがよくあるという感じでしょう。 忙しいと休暇が欲しくなるというのが普通だと思いますが、お金が無限にあったとしても、永久に休暇ばかりだと、気が狂れてしまうという感じに近いです。 自由になりたいと思いながら、どこか奴隷気質で、どこか「世話をされたい」をいうフシを持っています。 奴隷気質 実は世の中の

» 犠牲の価値の続きを読む


強さの悪

情熱の、例えば怒りの結果としての暴行は、生理学的にいって、窒息の発作の恐れを予防する試みとして理解される。他の人々に己れををされけだす無数の傲慢な行為は、強い筋肉運動による突発的な充血の放水路であった。もしかすると「強さの悪」の全体はこの視点に該当するかもしれない。 曙光 371 前半 個人的には元々怒りタイプなので、特に欲はないのですが、何事も心の安穏の条件は少ないに越したことはありません。 怒りも、目の前の状況が不快だからそれを改善したいという欲として考えることができるのですが、こうした怒りにも幾つかのタイプが

» 強さの悪の続きを読む