ながらスマホによる自転車事故の被害

近年、自転車事故による被害が増えているようです。電動自転車やスピードの出る「タイヤの細いチャリ」が普及したからか、事故の規模も大きかったりするようです。そして何より、スマートフォン汚染の影響により、スマートフォンを操作しながら運転するということをする人がいるため、事故が増えているような感じもします。

いわゆる「ながらスマホ」での自転車運転は、意識の上でも視覚的な面でも注意力が散漫になるということに加え、片手の自由が一部奪われるということになるので、事故の確率は結構高まってしまいます。

近年ではこうしたながらスマホ運転に対し、自転車運転でも、違反として取り扱われているようです。ただ、もちろん行政的な違反云々だけでなく、被害者がいる場合はもちろん賠償責任が生じます。車などと事故を起こした場合でも、「過失」として取り扱われるので、あまり安易には考えないほうが良いと思います。

道を曲がってきた「ながらスマホ自転車」が家族に衝突

今年のことですが、家族がこの「ながらスマホ」による自転車事故の被害に遭いました。ロードバイクこと「タイヤの細いチャリ」かつ、運転中にスマートフォン操作をしていたための事故でした。

自転車が見通しの悪い交差点を曲がってきた先に僕たちがいたのですが、相手は片手にスマートフォンを持っていたので、片手ブレーキとなり、ブレーキが間に合わず衝突するというような事故でした。

僕は隣りにいたので、もちろん相手の自転車を掴み、説教をした上で警察を呼んで、後に自転車保険(正確には自動車保険の個人賠償責任保険)にて賠償金を支払ってもらうという感じになりました。

事故はそれほど激しいものではなかったため、加害者から「自転車だから見逃して下さい」的なことを懇願されましたが、万一後遺障害が出てきた場合は厄介になるため、「それはできない」と一蹴する形になりました(当てられたのは僕ではないという点もあります)。

未成年だったため、相手の親御さんに登場してもらい、警察を呼んで、親御さんが加入している保険会社にも連絡してもらいました。その後、警察からも「違反やからな」と説教され、親御さんには「あかんていつも言うとるやろ!」目の前で叩かれ、という感じで、相手も反省していたようでした。

個人賠償責任保険で補償してもらう

それはそれで良いのですが、一応被害があるので、万一の後遺障害の可能性も踏まえ、保険会社を通すことになりました。

事故の規模から言えば「もういいですよ」となってもいいくらいのものです。

しかし、保険会社としても普段相手の親御さんから保険料を集めているわけですし、正当な権利なので、保険会社から通院費、交通費、慰謝料等々をもらうことになりました。

取られる時間や労力と比較した場合、実際に受け取る慰謝料等々はたかが知れています。しかしながら、そういう問題ではありません。

損害に対する補償という責任

今では加入が義務化されていますが(義務化と言っても罰則はないようです)、自動車保険の付帯などでもいいので、自転車保険に加入していないとなると、加害者にすべての損害を賠償してもらうことになります。

今回は、相手の親御さんの自動車保険付帯の個人賠償責任保険によって補償されましたが、それがなかった場合は、ながらスマホで自転車を運転していた本人に責任を取って貰う形になります(13歳未満ではないため、本人に責任能力があると推測されます)。

倫理観等々の面は「ごめんなさい。もうしません」で終わるかもしれません。しかしながら、怪我等々の実害があった場合は、許すとか許さないとう問題ではありません。損害に対する補償という責任を取って、責任問題が解消されるという感じになります。

その部分に関しては、結果的に親御さんが保険で尻拭いをしてくれたわけです。

衝撃の程度と被害

自転車で当たった相手が骨粗鬆症の高齢者ということもありますし、幼児ということもあります。それほどの衝撃でなくても、被害が大きくなる場合もあります。

当たった衝撃は弱くても、その衝撃で転倒して頭を打つということもあります。

なので自転車であるからといって被害がそれほどないということは言い切れません。

そういえば、社長仲間の娘さんは小学校低学年の時に、電動自転車に乗ったおばあさんに当てられ、その衝撃で公園の柵に顔面から突っ込み、前歯が折れるというようなことがあったようでした。

そんなこともあるので、自転車といえども侮れません。

実際に、自転車事故で死亡事故というのもちらほらあるようです。

事故は無くならないとしても堂々と

まあ自転車事故というものは、自転車が走り続ける限り完全になくすということはできません。

しかしながら、いざ事故が起こったときにでも、なるべく堂々としていたいものです。

「スマートフォンを操作していたため事故が起こった」

というのは、違反云々以前にくだらなさすぎます。

さらに被害の規模により「スマートフォンを操作していた」という点から過失が大きくなり、刑事責任(過失致死傷、重過失致死傷罪)すら追求される可能性が増えるという感じになっています。

万一事故が起こってしまったとしても堂々としていたいものです。

たかが、ゲームやSNS、買い物、連絡程度のことを「ながら」で進めたいとか、「移動中が暇だから」といったそんな理由で、犯罪として扱われなくてもいいようなものが犯罪として扱われてしまうなど、くだらなさすぎます。

そうした過失を覚悟で、運転中にスマートフォンを操作しなければならないような局面などそうそうありません。

たいていはただの慢心、暇つぶし欲です。

もちろん例えば気になる異性と連絡を取り合っている時かつ、自転車で移動せざるをえないという状況にあれば、運転中にスマートフォンを見てしまうという気持ちはわかります。

また、何かしらの一大事で「それどころじゃない」という状況も長い人生においては、何度か起こりうることだろうとは思います。

ただ、それでもなるべく気を引き締めておくに越したことはありません。

事が起こった時に、後悔が先にくるようなことはなるべく避けておいたほうがいいですからね。

慢心の矯正

今回も、今まで親御さんが何度注意しても聞かなかったという中、現実の現象がそれを突きつけてきたわけです。

慢心は、うっすら意識しながら継続してそれを保持していると、何故かそれを矯正するような出来事が起こることがあります。

「この程度で良かった」と思うしかありません。

加害者の未成年としてはいろいろな大人に叱られ、緊張も走ったと思いますし、今回の事故内容、被害状況から言って「そんなにみんなで責めなくても」とすら思ったりもしたかもしれません。が、「この程度で良かった。今後に活かすしかない」と、気を引き締めてくれていたらというようなことを思います。


僕自身は、自転車に関するトラブルに直接遭うことはないものの家族たちに若干のトラブル的なことがちらほら起こります。ただ、自転車で当て逃げをされかけたり等々、いつも一方的に被害を受けるような感じのことばかりです。

頻発した自転車トラブル

Category:miscellaneous notes 雑記

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語のみ