タグ別アーカイブ: 学習・教育

学習・教育に関すること

知識の習得という逃避と内なるものへの実践

実践という言葉自体が、知識を用いて自然や社会に対して行う実際の行動、つまり知識を組み立てて形成した主義や思想を元に外界に働きかけること等々として定義されている感がありますが、そうした事を言っている人たちは、なんだか偉そうなことを言っているように見えて、単に逃げているだけであると考えることもできます。 厳密には逃げていると言うよりも「自

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介護や育児の道しるべとしてのリテラシー

介護や育児というものは疲弊すると言われています。普通に考えるとその通りです。 しかしながらそうした疲弊をできるだけ低減させるということは可能です。そのためにはリテラシーが必要になります。 疲弊している人としては、「他の家族にやってもらう」という発想をしがちですが、それ以外の方法も実は無数にあったりします。 また、リテラシーが不足してい

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人の尊厳と可能性

本投稿で「雑記」400投稿目となりました。ということで、「人の尊厳と可能性」についてより身近に、そしてより深く雑記らしい雑記を書いていこうと思います。 最近「プロ意識が欠如している」というか、「もうちょっとしっかりしろよ」という人によく出くわします。 まあ職業というものをどういうふうに捉えているのかによりますが、たいてい「お金のため」

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情報化社会における「情報の遮断」と「視点の教育」

情報化社会などと言われて久しいですが、例えば未成年の精神の発達において教育上重要なのは、情報の遮断ではなく視点の教育であると思っています。 これは、ルソーがエミールで説く「『徳や真理を教えること』ではなく『心を悪徳から、精神を誤謬から守ること』」の重要性に近いような感じです。 昔から「教育に悪い」ということで番組やマンガにクレームがつ

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吾が学ぶ所

物事がわかる時はいずれにしても「なぜだかはわからないが急にわかった」という構造になっていたりします。 散々考えたりして少し間が空き、再度取り組んだ時に「見える!」という感じで「なぜだかはわからないが急にわかった」という感じになったりもしますし、現役で考えているときでも実際に「わかった!」となる直前までは理解できなかったということになる

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幼きより身を翰墨に托するといへども

詳しいことはわかりませんが、才能と呼ばれるものは基本的に「幼少期にどれだけ対象に夢中になったか」ということからしか生まれないものであると思っています。 それは文化系の領域だけなのかもしれませんが、そうした才能のようなものが語られる時、「生まれつき」と表現されたりするものの、本当は単に幼少期の体験から生まれるものばかりなのではないかと思

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情報を短期間で大量に流し込むことで見える基礎と特性

情報を短期間で大量に流し込むことによって、あまり苦労することなくその分野のことがすぐに習得できたりします。習得ということでなくても、情報を短期間で大量に流し込むことでその分野・対象の基礎や特性が見えてきたりもします。 「現地語を浴びる」という感じで一気に情報を流し込む語学の訓練のように、長時間の観察を短期間で一気に行うと一気に基礎的な

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祝六周年

本ブログも六周年を迎えることになりました。ちなみにこれで1775記事目になります。今回も祝五周年の時と同様に、単純に祝六周年というタイトルです。 祝五周年の時は1480記事だったのでこの一年で300弱の投稿をしたことになります。 さて、常連さんいつもご高覧ありがとうございます。コメントを寄せていただいた方やcontactからご連絡を頂

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前提知識が無い可能性を推測できない人たち

単発的な情報の処理に慣れすぎているということから来ているのか、共感性が乏しいと言えばよいのか、物事を俯瞰する能力に欠けていると言えば良いのか、近年では言葉が通じなかったり、ふとしたことから意味不明な説明をされる場合が増えてきたりもしました。 以前「野放図への白眼視」で触れていた「…ということのようですが…そういったお話はどちらに伝えれ

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フィードバックを奪う人たち

必要以上の保護は人格の否定に繋がることがあります。その一例としては、歪んだ思いからフィードバックを奪うというようなものがあります。 店舗にてアンケート用紙を置いていたとしても、回収ボックスが店内にあった場合は、意図的に悪い意見は破棄されるというようなことが起こるように、フィードバックが無残にも阻害されてしまうということは世間の至るとこ

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記憶の底に貼りついた、もう一枚の薄い記憶

僕が自分の周りの人と比較して少し特殊な点は、幸か不幸か記憶力が良すぎることです。 基本的には重宝しますが、その分嫌な記憶も長い間残ってしまうという弊害もあります。たいていは記憶力がプラスに働くのですが、嫌な記憶を思い出しやすいということもありますし、また、自分は覚えていて相手は忘れている、ということもよくあるので、若干の人間不信の原因

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聴講の学生たちを見まわすと

聴講の学生たちを見まわすと

何故か大学生相手にお話する機会というものが稀にあります。 ほとんどが「産学連携的なものが主催の何か」ですが、ふと振り返ると、そのような場に出てくる学生さんは、いわば相当に積極性のある人達であり、僕の見ている「現代の大学生」は、おそらくトップ数%の人たちなのだろう、ということを思ったりしたことがあります。 高い集中力と質問の切れ味が、「

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ずぶの素人よりはましだろうと

ずぶの素人よりはましだろうということなのか、自称コンサルタントの方の中には、名刺の裏の業務案内に「節税のご相談」ということを平気で書いていたりします。もちろん税理士資格を持たれているわけではありません。 無償でも税理士法違反になるということを知らないということになりますが、そのあたりを確認もせずに平気で名刺に書くのだからちょっとした絶

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電車で隣に掛けた客の本

久しぶりに電車に乗る機会があったので「電車で隣に掛けた客の本」を観察すべくあたりを見回してみました。車内の中で2名が本を手にとっていました。サイズ的に文庫で、おそらく小説の類でしょう。 電車の中は物理的にも動きが制限されていますし、公共の場でもあるのでできることは限られています。 そんなこともあってか、行動が制限されていて気が散りにく

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コスモアイル羽咋

いしかわ百万石物語 2019 コスモアイル羽咋

千里浜なぎさドライブウェイを越えて向かったのは宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」です。 能登半島UFOの町にある宇宙科学博物館ということで、きっかけはこちら。 特に宇宙や宇宙船などに興味があったというわけではなく、モルダーとスカリーの影響です(昨年の末頃から今年の春までの間にシーズン1~6まで観ました。この影響によりUFOを「ユーフォ

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ピアノの先生と幼き日の弱さ

なんだかんだで小学一年生から六年生までピアノを習っていました。 きっかけは何だったかはっきり覚えていませんが、「ピアノを弾きたい」と父に言うと、数日後家にピアノが届き、さっそく近くのピアノ教室に通うことになりました。 最初の1年くらいは多分楽しかったと思いますが、その後すぐに辞めたくなりました。 なぜならピアノ教室の先生と合わなかった

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異常な「?」や「意味・解説」「類語と例文を示すこと」を評価すること

最近では、そのへんから引っ張ってきたような意味や解説を並べたもの、類語と例文を並べるだけのページが増えてきました。 それ自体が確かに言葉の学習としての価値があるのならは良いのですが、概ね類語として示されているものは類語であってイコールではない、決定的な差異もあるのにそれが示されていないという形で、本質的な部分からは乖離しているような気

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谷野杢蔵(歌の勝ち負け)

ついでなので、いかにも昔話的で、できれば日本昔ばなしでやって欲しい感じのお話もありましたのでご紹介しておきます。 現在ところ検索しても一切出てこない感じなので、おそらく「まんが日本昔ばなし」にはない作品だと思います。もしタイトル違いなどで類似作品があったら誰かに教えていただきたいくらいです。 三人馬鹿に引き続き、もちろん今回のお話も、

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三人馬鹿

古い土着の昔話の中には、非常に良い示唆に富みつつ、非常に洗練されているものが見つかることがあります。 それもまた「名もなき方が作り出した」というところに魅力があります。 そのような感じで、以前にご紹介した「ふるさと和気 民話編」の中から僕が爆笑した僕好みの昔話をご紹介します。 民話・昔話の類型としては、笑い話となっていますが、笑い話を

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園長先生のクレヨン

つい先日のことですが、カール・ラガーフェルド氏が亡くなられたそうです。 かなり前からカール・ラガーフェルド氏を知っているような口ぶりですが、その存在と名前が一致したのは去年の夏頃でした。 真鍋島で船の運行がイレギュラーになり、出戻り後に次の便を待っている間、テレビ画面にコシノジュンコ氏が登場していたのでそれを見ていました。 その話を父

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事務方の達人との思い出

特にそうなる必要はありませんが、いずれ起業する前提や社長になる前提で働いていると、様々なことが勉強になります。 学校にいる間はお金を払って勉強するという形になりますが、社会に出るとお金をもらって勉強をするという形で毎日を過ごすことができます。 ― 世の中においても、曖昧で余白的に成り立っている事柄はたくさんあり、表面的な範囲や構造だけ

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「外国では神を信じてると言おう」は、無神論・アナーキズムとニヒリストへの恐怖

まあ一度くらいはボコボコに書いておこうかと思ったので、「外国では神を信じてると言おう」という発想に対する答えについて書いておきます。 結局、キリスト教圏などを含め外国で、無宗教、無信仰、無神論が非難されるのは、アナーキズムとニヒリストへの恐怖の裏返しであり、自分たちの思想の押し付けにしかすぎないということになります。 英語学習や国際関

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「は?」となる心理学者たち

安物の心理学の本には、絶望的な心理学者による絶望的な実験結果が引用されていたりします。 小学生くらいでも「は?」となるレベルです。 そうした実験結果を報告する心理学者は「本当に頭は大丈夫か?」と思ってしまうレベルであり、それを引用して根拠になるかのように思っていることも絶望的です。 「アメリカの〇〇州立大学のナントカ博士が300名程度

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文脈効果と文文脈効果

文脈効果(context effect)とは、文脈によって単語の認知を容易にし、統語的・語用論的あいまい性を減少する効果のことである。文脈(context)とは、背景や状況、事情、事の前後関係を意味し、ある現象に対する背景といった文脈が、「認知におけるあいまい性」を減少させるという効果が文脈効果である。 文脈効果における「文脈」とは、

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順序効果

順序効果(order effect)とは、広義には順序の違いや時間差によって表れる順応の過程や順向抑制、逆向抑制などの現象を意味する。当たり前のことだが、同一の被験者が複数の実験的操作を受けるときにおいて、同一の質問であっても質問の順序によって応答に相違があったり、順序によって練習、順応、疲労が生じたりして実験自体への心的飽和が起きた

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ファン効果(fan effect)

ファン効果とHAMモデル

ファン(fan)とは同一の概念が出現する文の数であり、ファン効果(fan effect)とは、文などの自然言語の記憶における干渉現象で、概念と事実を示す文を多く記銘するほど、概念と事実を含む文の検索が難しくなり、再認に要する時間が長くなるという効果。ファン効果の現象のメカニズムはHAMモデルなどによって説明されている。 「意味を厳密に

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レスポンデント条件づけ(古典的条件づけ・パブロフ型条件づけ)

レスポンデント条件づけ(古典的条件づけ・パブロフ型条件づけ)

レスポンデント条件づけ(respondent conditioning)とは、「特定のレスポンデント行動を誘発する無条件刺激」と「レスポンデント強化」によって、条件刺激単独でその「レスポンデント行動の誘発」が可能となるように条件づける操作、過程のこと。「レスポンデント(respondent)」とは、応答や反応を意味する。なお、古典的条

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オペラント条件づけ

オペラント条件づけ

オペラント条件づけ(operant conditioning/操作時条件づけ、道具的条件づけ)とは、人間を含めた動物が、自発した反応の直後に特定の刺激(報酬など)を与えることで、その反応(自発した反応)が生起する頻度を変化させる条件づけ。アメリカの心理学者ジョン・ワトソン氏(John Broadus Watson)およびバラス・スキナ

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分化条件づけ(分別学習)

分化条件づけ(分別学習)

分化条件づけ(differential conditioning/弁別学習)とは、ある刺激の呈示に対しては強化しながら、別の刺激呈示に対しては強化しないという手続による条件づけである。「分別」を示すことから弁別学習とも呼ばれる。 「強化された刺激下」で反応が生じるように、「強化されない方の刺激下」では反応が生じなくなるように条件づけを

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モダリティ効果

モダリティ効果(modality effect)とは、言語材料を記銘(新しく記憶)する時、呈示モダリティによって記憶成績に差が生ずることで、主に視覚よりも聴覚のほうが新近効果(新近性効果)が得られること。言語材料を視覚よりも聴覚で呈示したり音読させる条件の方が、単語や文字のリストの直後再生において特にリスト終末部の成績良いというような

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