俯いて立ち上がるような感覚

両親を筆頭に、様々な人から教えてこられた物事に対して、それと違う方向に向かい始めようとする時、多かれ少なかれ抵抗感が生まれたりします。 裏切りとまではいかないにしても、相手の生き方、相手と過ごした思い出を切り離すような、そんな感覚が起こってしまいます。 しかしながらそれでも、立ち上がる必要があります。 ちょっと俯いて立ち上がるような感覚です。 精神についても対人コミュニケーションについても、仕事やお金に対する考え方についても、幾度となくそのような「ちょっと俯いて立ち上がるような感覚」を経験しました。 世の中では、当

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人生で一番良かった時期

若者をつかまえては「人生で一番良かった時期はいつですか?」というような質問を投げかけ、何かしら回答をしようものなら「過去を振り返ってはいけない。『今』と言わなければならない」というようなことを繰り返している体育会系の人がいました。 その脇で一連のやり取りを数回見たことがあるのですが、毎度毎度、「別に『人生で一番良かった時期』というものは、それぞれの時期でそれぞれの良さがあるのではないか?」と思ったりしました(というより質問自体が根本的に過去形ですけど…というのは置いておきましょう)。 とりあえず今が最高だと言わねば

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頷けるような明るいイメージ

今がどんな状況であれ「常に爆笑し、誇りや自信に満ち溢れ、爽快に過ごしている」というような自分自身が頷けるような明るいイメージを持つことで、物事の見え方が変化します。 未来に合わせるように、見えるものが変化し、現在が変化していきます。そうなると結果的に過去の記憶すら解釈が変化していきます。 ただ、普通に過ごしていると「そうなるためには…」と思いを馳せる時に起こりうる負担、負荷に対する辟易がやってきてしまいます。 しかしながら、先の自分がそのような明るい状態でありたいと思うこと自体は正しさを帯びています。 視点を少し遠

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PCリースにおける情報弱者へのぼったくり

比較的最近のことですが、父が所属する某団体のコスト削減について父から相談を受けたので、会計報告等々をチェックしてみたときのことです。 事務員さんが使うPC6台のリース費用と会計ソフトの更新費用、たまに来る保守点検費用で年間いくら取られていたか、というところにびっくりしたのですが、なんと年間600万円です。 開発や研究に使うような特殊なコンピュータというわけではありません。Windowsが入っているような普通のPCです。 どうやら「OA機器を揃えますよソリューション系」の上場企業が相手だったようですが、さすがに「情報

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検索の質の著しい低下

近年ウェブ検索の質の著しい低下を感じたりします。その中でもとりわけ取り消し線付きで「含まれない: キーワード‎| 含めて検索:」という感じで「キーワードを勝手に除外する」というような機能に酷さを感じます。 誤字ならばまだしも、入力したものを勝手に除外するというのはいかがなものでしょうか。 それだけでなく「キーワードは含まれているものの、キーワードとは特に関係ないようなページが上位に表示される」というような感じで、普通に検索結果が酷いということを感じたりします。 確かにキーワードは含まれているものの、キーワードとは特

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トリックスターによる混沌の生成

トリックスターによって混沌が生成され、その混沌から新しい秩序が生まれる、というようなことがあります。そうなると、最初は厄介者扱いだったトリックスターは、新しい世界をもたらす鍵として評価されます。 いたずらというものは、その秩序の体系の穴をつくようなものであり、ある空間、空間の論理の不完全性を示すようなものになります。そして、その不完全性を示し、空間を壊し、再構築させるというようなことにつながっていきます。 社会的に考えれば、義務教育の成れの果てのような、鬱屈したギムキョ空間に対する矯正のような機能があります。 そう

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熱意に対する比例と反比例

熱意というものは基本的に伝わります。同調によって相手を感化するというような感じです。しかし、一方で熱意に対して反比例するかのように冷めてしまうことがあります。 相手を状況を無視したような熱意は、時に相手を飲み込むように感化するものともなれば、一方で、強烈な抵抗が起こって冷められてしまうという場合もあります。 その理由はいくつかありますが、ひとつは相手の状況を無視したとしても熱意を伝えることのできる状況を作れていたかどうかというようなもの、そしてあまりに自己都合が強すぎたのではないか、というようなもの、さらに「弱さか

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「見えざる手」を観る

見えざる手によって「ちょうどいい感じ」になっていく、というような法則性があります。ただ、プロセスとして一時的にその流れを阻害するものあります。 だいたいの物事は「やりすぎ」に陥って「制限」がかかり、その壁が圧に負けて決壊するように崩壊し、分解して適切に馴染んでいくというような流れになっています。 何かしらの市場の広がりや社会変化が一気に広がり、ある地点で制限がかかってくるようになります。そして次は制限の方が「やりすぎ」ということになり、その空間は決壊します。 という流れなので、波に乗って慢心したり、逆に抗ったりする

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目の保護のためにダークテーマ

数年前から「どうしようかなぁ」と思いつつ、ようやくサイトをダークテーマに変更しました。 最近では、様々なものがダークテーマになりつつあり、もうそろそろたくさんの人がダークテーマ・ダークモードに慣れてきただろうということで変更してみたしだいです。 一応メリットとしては、第一にディスプレイの光が弱まるので目の保護になるという点です。まあ間接的に消費電力が抑えられたりするという点もあります。 個人的には、普段からメールもWord等々のオフィス系もエクスプローラも全てダークモードであり、iPod touch等々でサイトを見

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油断させるために弱く見せる

武道の極意として「相手と友だちになること」そして「油断させるために弱く見せること」といったようなものがあります。 根本的に強いということも必要になりますが、それでも理想は「自分を倒しに来た相手と友だちになること」であり、基本姿勢としては「相手に準備させないがために油断させ、油断させるために弱く見せておく」というようなことになります。 そのうち「油断させるために弱く見せる」ということについて少しばかり触れておきましょう。 油断させておくと相手は準備を怠る 下手に強く見せてしまうと、相手はそれ相応の準備をして戦いにやっ

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通信講座による資格取得に対する理解

思えば僕も勤め人時代は資格をよく取得したりしました。勤め先において求められているものがほとんどですが、「まだ学生時代のお勉強感覚が残っている間に」と思い一気にたくさん取りました。 こうした資格の取得に関してよく通信講座とか対面の短期集中講座のようなサービスを提供しているところがあります。 ただ、よほどの難易度のものなら専門の塾のようなものがありますし、とりわけ通信講座なんかは何だか中途半端で、しかも高いという印象があります(本を買っている方が安いという印象があります)。 「資格ビジネスとマルチ商法の構造の類似性」等

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個々で判断することの正しさ

海外数ヶ国に冒険に出かけて本当に良かったと今でも思っています。やはりたくさんの収穫がありました。 その収穫の中の最たるもののひとつは、様々な事を臆することなく実行できるようになったことです。 そしてもう一つの最たるものは、世界中どこの国にも良い人と悪い人がいて「国籍」は関係がないということを実感したこと、そして、市民レベル、個人レベルではたいてい友だちになれるということを実感したということです。 育った環境は異なれど「男子たるもの同じようなトンチンカン思考をしてしまう時期を経て大人になったのだなぁ」というようなこと

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受け取る「器」と「余白」

自分自身の深い部分で「対象を受け取る器」が無いとそれは現実にはやって来ません。これは当然といえば当然のことであり、何も不思議なことではありません。 そしてあまり語られませんが、器に余白がないと、一時的に壊れることもあります。ただこれに関しては、器というよりもエネルギーや気力の余裕といった方が印象としては近いかもしれません。 現実に即したような形でも「受け取る『器』」を捉えることもできますが、説明不可能な感じで何かを受け取ることもあります。 僕にとってのその象徴は養子のうさぎでした(Kさんちのうさちゃんと我が養子)。

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「曖昧な記憶」とパラレルワールド

「曖昧な記憶」とパラレルワールドについてちょっとした思考実験的な遊びをしてみましょう。哲学とは本来こうした思考の遊びです。 パラレルワールドとは、並行世界、並行宇宙といったようなもので、単に「並行して存在する別の世界」というような感じです。定義付けとしては「時空」等々、様々なものを絡めることができますが、SFマンガ的にシンプルに、枝分かれした「自分の人生の並行世界」程度に考えていきましょう。 「曖昧な記憶」というものはたくさんあります。語の定義を忘れたとかそういったものよりも、自分の経験であるのに何となく「あまり思

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そなえよつねに

この「そなえよつねに」という言葉はボーイスカウトでしきりに出てくる言葉であり、原語は”Be Prepared” であるようですが、基本的な意味は普通に「備えよ常に」というような感じになります。 一応多少の多義性があり様々な解釈ができるものの、「備えよ常に」ということで、「こんなはずじゃなかった」とか「こんなことになるのなら」という前に、という点について触れていきましょう。 だいたい「こんなはずじゃなかった」と言った感じになってしまう場合、リスクを見て見ぬ振りをしていたか、そもそも見えていなか

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逃避としての変人意識と芸術

世の中には変人と呼ばれる人たちがいます。本当の変人は自分のことを普通であると思い、本当の変人ではない人は、自分のことを変人であると思っている、というようなことがよく言われたりします。 僕もどちらかと言うと変人の部類に入ると思いますが、自分の考えが普通であると思っている部分もありつつ「世間とのギャップがある場合もある」ということも思っているので、何とも言えません。 変人といえばこだわりが強いという面がありながら、そのこだわりが「理解不能」という感じになっています。それは理屈として理解不能なのか、それとも「そこまでのこ

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お客の親への喝

そういえば随分前、お客の親に怒鳴ってしまったことがあります。お客の親が出てくるような業種ではないのですが、相手から来たので仕方なくという感じです。 某団体において経営相談員のようなことをしていた時のことです。そこに直接連絡が来たというわけではなく、その情報を元に個人事業の経営相談的なコンサルティングをお願いしたいというような依頼がやってきました。 別にそれは構わないので、喫茶店にてパソコンを持ち込んで数時間お話しました。 相手のお客は20代男性、発達障害を持つ人でした(これは後で知ることになります)。 何だか少し違

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祓としての「変な意識の力」

変な意識の力と「諦め」などで触れていますが、僕には変な意識の力が働く時があります。 胡散臭い自称霊能力者やスピリチュアリストたちが欲しくてたまらないような力ではありますが、僕はそうした類の者ではありませんのであしからず。 (力については「同調によって情報状態の変化をもたらすという程度」という説明をしておきましょう) 主観的な空間の把握としての認知が揺れるのか、すれ違うだけでコケるおじさんやおじいさんがたまにいて、あまり出歩かないものの月に一度くらいはそんなことがあります(昨日もそんな事がありました)。コケるという現

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新年 2022

みなさまあけましておめでとうございます。 2022年になりました。 元日の本日は、日が変わってすぐにぜんざいで餅を2つ、起きてからは白味噌の雑煮で餅を7つ食べました。 年明け前後は、先日から空き時間にちらほら読んでいた「The Yearling(邦題は、子鹿物語、仔鹿物語、鹿と少年など)」を読みつつ、年明けにクライマックスとなり、感慨深い気持ちで眠りにつきました。 年明けからは、先月の誕生日にもらった志村けん氏のDVDを観ながら過ごしています。 寅年ということで… さて、今年は寅年ということなので、早速アオイちゃん

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