母の年齢

高校生の時のことですが、高校の後輩に「お母さんは若くてキレイな方が良いですよね」と言われて「?」となったことがあります。

当時にしても個人的には、「あまり意味がわからない」というのが率直な感想でした。

ちなみにうちの母は高齢出産ですが、お母さんの年齢を気にしたことはありません。

どのような点について何が問題になるのか、何が比較対象になるのかの意味が本当にわからなかったという感じです。

色々と考えてみましたが、「ベター」という領域であるというよりも、母に対する属性としてお門違い感がありました。

つまり、「母に求めるものがあるとしても、その部分は求める部分ではない」というようなものです。

ちなみにうちの母は世間的には美人だそうです。僕はそういう事を気にしたことがありませんが、母を見たいろいろな人がお母さんをそういうので、「そうなんだろう」という程度の感想でした。

「それが何か?」というような感じです。本当にその部分に何とも思っていないという感じです。

「若くてキレイな方が良い」というのは、母という属性に関して何ら関係がないという感じです。

仮に「素敵なお母さん」というものに要件があるとしても、それら項目は入っていないという感じです。

では、どうして後輩はそのようなこと言ったのだろうということを考えたのですが、「その後輩のお母さんは自尊心が欠落しており、その部分しか誇ることがない。そしてその部分を息子に強調している」ということくらいしか思い浮かびませんでした。

これも個人的な感想ですが、人生でそういう事を言ってきた人はたいていお母さんが若い人です。おそらく何かに不満を持っていて、そして何かしらその部分によって自分を保とうとしている感が否めません。

ただ、十代の時ですら「その精神年齢の低さの方が嫌だ」と思いました。

実際に若いとかそういう部分ではなく、そんなことを全面に押し出してくるという部分の方が「母の属性」としてお門違いであり、その精神レベルの低さが嫌だということです。

しかしながら何度色々考えても、母というものに年齢や容貌は何が関係しているのかよくわかりません。

「しっかりしている」とか「料理がうまい」とかそういう部分ならまだわかるのですが、年齢や容貌などは、本当に関係ないのではないかと思います。

関係が生まれる場合、おそらくそれは「こじつけ」の際です。

相手にしてもらえないのを年齢と体力の関係のせいにしたかったり、自分がモテないのを親の遺伝にせいにしたかったり、というような場合に、年齢や見た目が出てくるような気がします。

見た目に関しては、お母さん本人の趣味や、時間金銭の余裕等も絡んできます。身なりに関して文句があって、かつ、お母さんもキレイにすることを望んでいるのであれば、時間とお金を用意してあげればいいのではないでしょうか。

例えばですが、自分が中学生男子でアルバイト等ができないにしても、お年玉貯金等々から多少なりと捻出し、お母さんにさらっと「髪の毛でもキレイにしておいで」とお金を渡せるとすれば、その子はその後、一流の男になります。さらに断り文句を防ぐために先に予約をしておいたりできるようであれば超一流の男になります。

ただやはりお母さんがお母さんであることに関して年齢や見た目は関係ありません。

以前、プレママパパ教室というようなものに行った時のことです。

実際の年齢はわかりませんが、髪の毛が半分くらい白髪になった妊婦さんがいました。

ご自身でいろいろと心配なようで助産師さんや保健師さんに高齢であることを相談されていました。

プレママパパ教室が終わる頃、夫さんが迎えに来ていました。もちろん見た目はそこそこ高齢です。

でも優しさが溢れていました。

ということで愛に包まれていますね。

なので心配するようなことはありませんね。

妊婦さんというものは、とりあえずかわいいんです。

年齢は関係ありませんね。

きっと素敵なお母さんになられていることでしょう。

Category:miscellaneous notes 雑記

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