職種柄いろんなところの集まりに顔を出したりするのですが、そうした中には「よくわからない人たち」がいます。
大抵は素晴らしい社長さんばかりなので、いつも大変勉強させていただいているのですが、「?」な人がたまに混じっています。
ひとつはマルチ系。
ひとつは自己啓発系の自称「コンサルタント」です。
名刺に「マルチ」だということを書かないマルチ系
マルチ系は別に改めて言及することもないのですが、ひとつ不思議なことがあります。
彼らは名刺にマルチだということを書かないことです。
なぜ書かないのでしょうか?
聞いてみたいのですが、僕と話すとみんな逃げていってしまうのです。
知り合いの士業の方が、「やたら親切で、仲良くなったと思ったらマルチってパターン多いんですよ」って言ってました。
マルチ商法においては、人に夢を抱かせるために、マルチ運営元がいかに素晴らしいかということをセミナー等で吹聴しているはずです。
自己啓発系の自称「コンサルタント」の大好きな「成功」
まあマルチはこれくらいにして、自己啓発系の自称「コンサルタント」について。
彼らの大好きな言葉に「成功」があります。
少し立ち止まって考えてみましょう。
成功とはなんですか?←ほら胡散臭いでしょう
字義的に言えば、達成と変わらないと思います。
自ら定めた条件をクリアすること。
水を飲みたい時に水を飲めれば「成功」、もしくは水がなくてもお茶があれば「成功」、といったところでしょうか。
なんだかブッダのようですが、条件など定めるから不幸と感じてしまうのです。と言いたいですね。
お金を得ることでしょうか?←ほら胡散臭いでしょう
それとも理想の生活をすること?←ほらほら
あまりよくわからないのです。
元をたどれば、デールカーネギーやナポレオンヒル系でしょうが、別に彼らは自分の思ったことを書いただけで、別にそういう人がいてもいいと思います。いいことも書いてあると思いますよ、あの手の本には。
…
それはさておき、あの手の話を極めてセミナーで何万、何十万とか取ろうとするのです(行きたい人は行けばいいのですが)。
で、変に師弟関係があって、、、みたいな感じになっているようです。
業界や分野に精通して、きちんとデータ分析して結果を出す「コンサルタント」もコンサルタント。
あの手の人も自称「コンサルタント」、なんだか違和感がありますね。
ブックオフで100円の本×3の知識
いや、セミナーでご商売をされるのは結構なのですが(あくまで自由意思での需給ですから)、個人的にはあの手のセミナーでお金を取る人を「ブックオフで100円の本×3の人」と勝手に定義しています(100円かどうかはわかりませんが)。
ただの偏見で勝手な解釈なのですが、彼らにとっては本を一冊読むのがすごく労力のいることなのではないかと思っています。
で、すごく労力をかけて得た知識だから価値がある、もしくは「自分は軽い専門家になった」ような気分(まあそうなのですが)になるのではないでしょうか。
初めて聞いたセミナーの内容に驚きを隠せないのはいいですが、それはブックオフに並んでいる本にも書いてあることです。
自分が5万払って得た知識だから、5万円の価値がある。
30万円払って得た知識であるから、30万円の価値がある。
それは当の本人の中では真実ですが、周りはそうではありません。
そして、この知識を教えてくれた人がなんだか教祖のように思えてくるのではないでしょうか。
でも、その知識はブックオフで売っているのです。
一種の宗教
そして、自分が教えてくれた人を崇めたように、自分も誰かに崇められたい、そんな心理が働くように思います。
そして、時にヒエラルキーを形成していきます。
これは一種の宗教だと考えます。
マックスウェーバーという人が宗教を定義した時に彼は確かそれを「行動様式」だと呼びました。
そしてその行動を支える形而上学的な定義、理を宗教哲学、みたいなことを言っていました。
その人の行動の根拠になる、目に見えない、対外的に証明できない領域での定義、指針を固めさせてしまうのは、ウェーバーくんに言わせれば「宗教」だそうです。
この手の人は一種のきつい変性意識状態になっているのです。
だから、彼の中では本物なのでしょう。
崇められたい、自慢したい、などと思っているうちは、自分の心の安定、誤解なく言えば幸福の条件について、他人に決定権を委ねている状態だと僕は考えています(実際は自作自演とでもいうべきでしょうが、今回は触れません)。
今の職種になるまでは知りませんでしたが、結構この手の人がいるのです。
でも、この手の人もどこかで必要とされているから存在するのでしょう。
僕の中では永久に「???」ですが。。。
胡散臭い自称経営コンサルタント
胡散臭い自称経営コンサルタントや経営理念が大好きなポンコツの極みである自称経営コンサルタントについては
をご参照ください。
自称コンサルタントの典型などについては、
「勇ましい人の最後の論拠」をご参照ください。
洗脳系自己啓発コンサルタント
胡散臭いコンサルタントに輪をかけた、洗脳系自己啓発コンサルタントというタイプの人も存在します。カルト宗教並みに洗脳されており、セミナー客をまた自己啓発コンサルタントに仕上げていくようなタイプの自称経営コンサルタントです。
そうした洗脳系自己啓発コンサルタントについては
をご参照ください。
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