水木しげるロードの妖怪 身近なところにひそむ妖怪たち

水木しげるロードの妖怪 身近なところにひそむ妖怪たち

水木しげるロード第八弾は、「身近なところにひそむ妖怪たち」です。数が膨大なので一部の妖怪たちについては既に分類して投稿しましたが、それ以外の妖怪について掲載していきます。

そんなわけで「身近なところにひそむ妖怪たち」です。

川赤子(かわあかご)、蟹坊主(かにぼうず)、かみきり、すねこすり、べとべとさん、がしゃどくろ、朱の盆(しゅのぼん)、雷獣(らいじゅう)、やまびこ、山爺(やまじじい)、土ころび(つちころび)、海坊主(うみぼうず)、石見の牛鬼(いわみのうしおに)、足長手長(あしながてなが)、川うその化け物、ぬらりひょん、輪入道(わにゅうどう)、たんころりん、ぬっぺっぽう、大かむろ(おおかむろ)、鉄鼠(てっそ)、すっぽんの幽霊、うわん、百々爺(ももんじい)、火取魔(ひとりま)、異獣(いじゅう)、油(あぶら)すまし、木の葉天狗(このはてんぐ)、山𤢖(やまわろ)、見上入道(みあげにゅうどう)、豆狸(まめだぬき)、泥田坊(どろたぼう)、畳叩き(たたみたたき)、岩魚坊主(いわなぼうず)といった妖怪がいます。

ねこ娘、ぬりかべ、一反木綿(いったんもめん)、こなき爺(こなきじじい)、小豆洗い(あずきあらい)については、水木しげるロードの妖怪 水木マンガの世界に掲載しています。

「身近なところにひそむ妖怪たち」のうち、先に分類したものは以下のページに掲載しています。

川赤子(かわあかご)

川赤子(かわあかご)妖怪ブロンズ像

川赤子(かわあかご)妖怪ブロンズ像

池や沼で赤ん坊のように泣く妖怪「川赤子(かわあかご)」。声だけの妖怪であり、姿は見せない。赤ん坊の鳴き声によって助けようと思った人を探しまわらせる。探している途中、慌てて足を滑らせて水の中に落ちてしまうと泣き声が収まる。出現地は、九州地方。

蟹坊主(かにぼうず)

蟹坊主(かにぼうず)妖怪ブロンズ像

蟹坊主(かにぼうず)妖怪ブロンズ像

畳二畳サイズの大蟹の妖怪「蟹坊主(かにぼうず)」。夜に坊主の姿で出現し、寺に来ている坊主を池に誘い込み食べるという妖怪。

水木しげるの妖怪事典等によると、昔、甲斐国の東山梨郡岩下の里に一人の旅僧が、荒れ果てた寺に泊まったというところから蟹坊主の話が始まる。

この寺が荒れてしまっていた理由は、坊主が替わっても替わっても皆一晩で消えてしまい、ついに誰一人住むことが無くなってしまったからというものであった。旅僧は、最初訪れた村で一夜の宿を求めたが、断られ続けたので無住寺に泊まることにした。

夜も更けて寝ていた旅僧がざわざわした音で目が覚めると、真っ黒い坊主が立っていた。その坊主は難しいと問答をしかけてきた。坊主は何の気なしに「かんにん坊、かんにん坊」と三度連呼するとその僧は消えた。

翌朝、寺の裏にある池を確認すると怪しく、人を集めて水を抜くと、畳二畳式もある大蟹がいて、池の底には人間の骸骨が横たわっていたという。そして村人たちがその大蟹を退治した。その後寺に不思議は起こらなくなったという話がある。また別の話では、その坊主は「両足八足大足二足横行自在両眼大差」と問答をしかけ、旅僧は独鈷を手にし「それは蟹だ」といって坊主を刺すとそれは大きな蟹だったという話がある。この寺は俗にかに寺と呼ばれる。出現地は、甲斐(山梨県)。

かみきり

かみきり 妖怪ブロンズ像

かみきり 妖怪ブロンズ像

知らぬ間にスッパリと髪の毛を切ってしまう妖怪「かみきり」。人が獣や幽霊と結婚しようとすると出現し髪を切る。出現地は、東京都。

すねこすり

すねこすり 妖怪ブロンズ像

すねこすり 妖怪ブロンズ像

雨の降る夜などに狭い道を慌てて走っていると出現する妖怪「すねこすり」。まとわりついて足がもつれ、転びそうになる。出現地は、岡山県。

べとべとさん

べとべとさん 妖怪ブロンズ像

べとべとさん 妖怪ブロンズ像

夜道を歩いている時に「カランコロン」と下駄の音がすると…の「べとべとさん」。のんのんばあとオレにも登場。「べとべとさん、先へおこし」というと、ついてくる足音がしなくなる。

がしゃどくろ

がしゃどくろ 妖怪ブロンズ像

がしゃどくろ 妖怪ブロンズ像

野垂れ死にした人々の恨みが集まった妖怪「がしゃどくろ」。

水木しげる氏の妖怪画談によると、野原で野垂れ死にした人々怨みが集まると巨大な「がしゃどくろ」という妖怪になるようである。昼間には姿を見せず、夜になるとどこから「ガチガチ」と音を出しながら現れ、人を見つけると襲う。出現地は、備後(広島県)葦田郡大山の里。

朱の盆(しゅのぼん)

朱の盆(しゅのぼん)妖怪ブロンズ像

朱の盆(しゅのぼん)妖怪ブロンズ像

顔一面が朱を塗ったように赤く、額には一本の角があり、髪の毛は針のようで、口は耳まで切れている妖怪「朱の盆(しゅのぼん)」。別表記では朱の盤(しゅのぼん)と表記されることがある。

水木しげるの妖怪事典によると、奥州会津の諏訪の宮にいる妖怪で、朱の盆に出会った若武者が驚き、気を失い、ようやく気を取り戻して帰ったのは良いものの、女房に朱の盆の話をすると、女房は「こんな顔でした」と朱の盆のような恐ろしい顔になり、若武者は気を失って死んでしまったという話がある。出現地は、福島県。

雷獣(らいじゅう)

雷獣(らいじゅう)妖怪ブロンズ像

雷獣(らいじゅう)妖怪ブロンズ像

雷雨になると出現し、雲に乗って空を飛びまわり、雷とともに地上に落ちて樹木を裂いたりする妖怪「雷獣(らいじゅう)」。出現地は、下野(栃木県)、長野県。

やまびこ

やまびこ 妖怪ブロンズ像

やまびこ 妖怪ブロンズ像

山に向かって声を出した時の反響である「やまびこ」は妖怪の仕業だと考えられており、やまびこが具現化したものがこのやまびこである。別名「呼子」。

山爺(やまじじい)

山爺(やまじじい)妖怪ブロンズ像

山爺(やまじじい)妖怪ブロンズ像

目一つ、足一つの老人のような姿をしている山鬼である山爺(やまじじい)。蓑のようなものを着ているが、全身に鼠色の短い毛があり、目は大きく光り、歯が異常に強い。出現地は、高知県。

土ころび(つちころび)

土ころび(つちころび)妖怪ブロンズ像

土ころび(つちころび)妖怪ブロンズ像

ただ転がってくるだけで何も悪いことをしない妖怪「土ころび(つちころび)」。土転びと表記される。峠道を歩く旅人を守る神だという説もある。出現地は、中部地方、中国地方。

水木しげるの妖怪事典によると、中部地方の土ころびは、峠道に出現し、坂からコロコロ転がってついてくる妖怪で、毛むくじゃらで首のようなものがついている。また中国地方の土ころびは、山間部に出現し、土色で毛糸のマリのようであったとされる。

海坊主(うみぼうず)

海坊主(うみぼうず)妖怪ブロンズ像

海坊主(うみぼうず)妖怪ブロンズ像

海上に現れる妖怪「海坊主(海坊主)」。一般的に巨大で黒い。海坊主の出現は悪いことが起こる前兆であるとされる。出現地は、山陰、新潟県、静岡県。

石見の牛鬼(いわみのうしおに)

石見の牛鬼(いわみのうしおに)妖怪ブロンズ像

石見の牛鬼(いわみのうしおに)妖怪ブロンズ像

頭が牛で体は土蜘蛛、美女に化ける海の妖怪である「石見の牛鬼(いわみのうしおに)」。

水木しげるの妖怪事典においては、現在の島根県にあたる「石見国(いわみのくに)」の魚津浦に現れた牛鬼(うしおに)で、釣り好きの男が襲われた妖怪として紹介されている。

海の中から赤児を抱いた怪しい女が現れ、魚をねだり、なぜか刀まで平らげてしまう。そして、赤児を抱いていてくれと頼み、自分は海の中に入る。

後に赤児は重い石に変わり、身動きの取れない男に真っ黒な大きな妖怪が咆えながら登場する。これが牛鬼である。その時に、男の家で奇怪な出来事が起こり、牛鬼に殺される前になんとか男は助かる。出現地は、石見(島根県)魚津浦。

石見の牛鬼 妖怪ブロンズ像

石見の牛鬼 妖怪ブロンズ像

足長手長(あしながてなが)

足長手長(あしながてなが)妖怪ブロンズ像

足長手長(あしながてなが)妖怪ブロンズ像

足長人が手長人を背負う形となっている足長手長(あしながてなが)。足長国に足長人、手長国に手長人がいて、常に足長人は手長人を背負って海で漁をする。現れると、必ず天気が変わる。出現地は、長崎県平戸市の神崎山、福島県。

川うその化け物

川うその化け物 妖怪ブロンズ像

川うその化け物 妖怪ブロンズ像

人里の近くに住みつき、娘や子供の化けて人間を驚かす妖怪「川うその化け物」。出現地は、能登(石川県)。

水木しげるの妖怪事典によると、昔から「かわうそ(獺、川獺、河獺)」は化けると言われており、能登においてはかわうそは二十歳前後の娘や碁盤縞の着物を着た子供に化けてくるようとされている。

「誰だ」というと、人ならば「オラヤ」と答えるところ、川うその化け物は「アラヤ」と答え、また、「お前は何処のもんじゃ」と聞くと「カハイ」と答えるようである。

ぬらりひょん

ぬらりひょん 妖怪ブロンズ像

ぬらりひょん 妖怪ブロンズ像

妖怪の総大将「ぬらりひょん」。出現地は、和歌山県。

輪入道(わにゅうどう)

輪入道(わにゅうどう)妖怪ブロンズ像

輪入道(わにゅうどう)妖怪ブロンズ像

日暮れになると下町から山の方へ駆け上がり、見たものは魂を失うという恐ろしい顔をした車「輪入道(わにゅうどう)」。出現地は、京都の東洞院通り。

たんころりん

たんころりん 妖怪ブロンズ像

たんころりん 妖怪ブロンズ像

柿の実をとらずにそのままにしておくと「たんころりん」という入道に化ける。出現地は、宮城県。

水木しげるの妖怪事典によると、「たんころりん」にまつわる話は次のようなものになる。

昔、仙台の二十人町の旧家に柿の木が5、6本あったが、家には高齢者しかおらず、人手が無いため柿の木に成った実をそのままにしておいた。このように実が成っても放置されると柿の木としては面白くない、ということから柿の木が化けだすという。

ある日の夕暮れ時、町の中を見たこともない入道風の男が柿を袂に入れて歩いており、よく見ると袂から柿を落として歩いていた。町の人は男の後をつけてみると、男は旧家の門の中に入り、柿の木の前でスーッと消えた。という話がある。

類似したものに赤い顔をした「柿男」というものが、夜に雨戸を叩くという話もあるようである。

ぬっぺっぽう

ぬっぺっぽう 妖怪ブロンズ像

ぬっぺっぽう 妖怪ブロンズ像

夜に廃寺などで出現する肉塊の妖怪「ぬっぺっぽう」。別名「ぬっぺふほふ」。出現地は、東京都世田谷。

水木しげるの妖怪事典によると、無目的な肉塊のようかいであるが、死者の肉がひとりでに歩くといわれるようである。乞食僧などが「野宿よりはマシだろう」と誰もいない寺に泊まると、夜中に物音がして、なんとなく屍のような臭いがするので目を覚まし廊下を見てみると、ぼとぼとと歩いてくるものがいる。これが「ぬっぺっぽう(ぬっぺふほふ)」ということのようである。

大かむろ(おおかむろ)

大かむろ(おおかむろ)妖怪ブロンズ像

大かむろ(おおかむろ)妖怪ブロンズ像

狸が化けたものとされる大かむろ(おおかむろ)。大きな頭だけの姿をしている。雨戸のあたりで何か音がしたと思い、障子を開けるとそこに大かむろがいたりする。出現地は、徳島県、新潟県佐渡島。

水木しげるの妖怪事典によると、化かす狸の本場は四国の徳島、そして新潟の佐渡ヶ島であるようで、とりわけ徳島においては妖怪もすべて狸のせいであり、大半が狸の仕業ということになっているようである。大かむろにしても他の狸話と同様、狸が化けているということなので人を食べるわけでもなく、おどかすのが基本となっているようである。

鉄鼠(てっそ)

鉄鼠(てっそ)妖怪ブロンズ像

鉄鼠(てっそ)妖怪ブロンズ像

滋賀の比叡山に現れる鉄鼠(てっそ)。鉄の歯に岩の肌を持つとされる。

鉄鼠 妖怪ブロンズ像

鉄鼠 妖怪ブロンズ像

すっぽんの幽霊

すっぽんの幽霊 妖怪ブロンズ像

すっぽんの幽霊 妖怪ブロンズ像

すっぽんたくさん食べると幽霊になり出てくるということから。水木しげる氏の「妖怪画談」や「水木しげるの妖怪事典」によると、江戸時代の名古屋にて、ある日すっぽん屋がすっぽんのような顔になり、足がバカに長くなっており、幽霊のようであったというような話がある。すっぽんは一度噛み付くと離れないと言われることから執念深いとされ、あまりに食べると幽霊になって出てくるとされる。出現地は、愛知県名古屋市。

うわん

うわん 妖怪ブロンズ像

うわん 妖怪ブロンズ像

「うわん」という大声を出すだけで姿が見えない妖怪「うわん」。静かな夜道で古い家の前を通ると突然、「うわん」と大声を出して人を驚かす。のんのんばあとオレにも登場。出現地は、青森県。

百々爺(ももんじい)

百々爺(ももんじい)妖怪ブロンズ像

百々爺(ももんじい)妖怪ブロンズ像

モモンガやムササビが町へ出るときに化けたものとされる妖怪「百々爺(ももんじい)」。普段は山奥に棲み人通りのなくなった夜遅くに村の辻や街角に出てくる。旅人が出会うと必ず病気になる。出現地は、関東地方。

火取魔(ひとりま)

火取魔(ひとりま)妖怪ブロンズ像

火取魔(ひとりま)妖怪ブロンズ像

火を吸い取る火取魔(ひとりま)。火取魔のいるところに提灯を持って歩くと火が吸い取られ、通り過ぎるとまた戻るという事が起きる。出現地は、石川県加賀市。

火取魔 妖怪ブロンズ像

火取魔 妖怪ブロンズ像

異獣(いじゅう)

異獣(いじゅう)妖怪ブロンズ像

昔、越後の山中で、道を急いでいた者が昼飯を食べていると、妙な獣がやってきた。その獣が飯をくれというそぶりをするので、投げ与えると、獣は嬉しそうに食いはじめた。大きな荷物を背負いかけようとすると、獣が軽々と荷物を肩にかけ、先に立って歩きはじめたのである。獣は目的地近くまで来ると荷を下し、山へ駆け登って帰っていった。出現地は、越後(新潟県)。

油(あぶら)すまし

油(あぶら)すまし 妖怪ブロンズ像

油(あぶら)すまし 妖怪ブロンズ像

天草の草積越に棲む油すまし。出現地は、熊本県天草。

油すまし 妖怪ブロンズ像

油すまし 妖怪ブロンズ像

木の葉天狗(このはてんぐ)

木の葉天狗(このはてんぐ)妖怪ブロンズ像

木の葉天狗(このはてんぐ)妖怪ブロンズ像

肩の後ろに二つの翼が生え、嘴がある木の葉天狗(このはてんぐ)。手足や顔は人のような姿をしている。出現地は、静岡県の大井川。

山𤢖(やまわろ)

山𤢖(やまわろ)妖怪ブロンズ像

深山に棲みエビやカニを捕って食べるがときには人の真似をして、火で炙って食べたりもする山𤢖(やまわろ)。山𤢖を傷つけたり殺したりすると病気になる。出現地は、木曾(長野県など)。

見上入道(みあげにゅうどう)

見上入道(みあげにゅうどう)妖怪ブロンズ像

見上入道(みあげにゅうどう)妖怪ブロンズ像

夜中に坂を登る時に出没する入道型の妖怪「見上入道(みあげにゅうどう)」。行く手に立ちはだかり、どんどん高くなってき、そのまま見ていると終いには見ている人がひっくり返ってしまう。出現地は、新潟県佐渡島、愛媛県宇和島。

豆狸(まめだぬき)

豆狸(まめだぬき)妖怪ブロンズ像

豆狸(まめだぬき)妖怪ブロンズ像

小雨の降る夜、睾丸を八畳の広さに引き延ばし外套の代わりにして酒を買いに出かける豆狸(まめだぬき)。酒のさかなを探して歩く。出現地は、日向(宮崎県)の高千穂。

泥田坊(どろたぼう)

泥田坊(どろたぼう)妖怪ブロンズ像

泥田坊(どろたぼう)妖怪ブロンズ像

田を返せと叫ぶ泥田坊(どろたぼう)。

水木しげるの続・妖怪事典によると泥田坊は昔北陸地方に出現した妖怪で、月夜の晩になると「田を返せ」と叫ぶ妖怪。元は貧しいながらも働き者であった男が、後に病に倒れ死んでしまった。その男が汗水たらして耕した田地を横着者の息子にほったらかされ、挙げ句放蕩の末に他人の手に渡ってしまったというところから「田を返せ」と叫ぶようになった。百鬼夜行によると目が一つで色黒の老人という感じで示されている。

泥田坊 妖怪ブロンズ像

泥田坊 妖怪ブロンズ像

畳叩き(たたみたたき)・ばたばた

畳叩き(たたみたたき)

畳叩き(たたみたたき)・ばたばた

夜中に畳を叩くような音を立てる妖怪「畳叩き(たたみたたき)」。別名「ばたばた」。出現地は、広島県、高知県、和歌山県。

水木しげるの妖怪事典によると、芸州広島のあたりに「ばたばた」と呼ばれる一種の怪物がいて、夜中に屋根の上や庭先から杖で畳を打つ音に似た声がするという。ある物好きが招待を見破ろうと声のするところに行ってみたが、必ず七、八間先(間は約1.82m)にその音が鳴り、行けども行けども正体を見極めることはなかったということのようである。ばたばた・畳叩きは、川下にある六町目の町に頻出し城内にも出現したりしたようである。「冬の夜、西北風の吹き出しに、この音が六丁目七曲りの辺に起る」と昔の随筆にあるようである。

なお、「畳叩き」の呼称は広島においてであるようであるが、このばたばた・畳叩きは、土佐(高知県)や和歌山においても出現する。土佐においては、狸の仕業とされ、和歌山においては冬の夜に出るとされている。

岩魚坊主(いわなぼうず)

岩魚坊主(いわなぼうず)妖怪ブロンズ像

岩魚坊主(いわなぼうず)妖怪ブロンズ像

殺生を戒める大岩魚の化身岩魚坊主(いわなぼうず)。

水木しげるの妖怪事典によると、現在の岐阜県の一部である美濃国恵那郡の付知・加子母などの村々(現在の岐阜県中津川市の一部)で、かつて山椒の皮汁を川に流す「毒もみ」という漁の方法があったようで、その方法で魚を取ろうとした若者たちに坊主がやってきて「すべての魚を殺すのだから思い止まった方がよい」と戒めに来たのが大岩魚の化身岩魚坊主。

岩魚坊主 妖怪ブロンズ像

岩魚坊主 妖怪ブロンズ像

水木しげるロードの妖怪

Category:adventure 冒険の旅

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