部屋の状態はその人の心理状態を表しているとかいう話があります。
その他「お部屋をきれいにして運気アップ!」とかいうのもよく目にするタイトルですね。
「そんなことは関係ない!」とも思いますが、やはり部屋はシンプルな方が気持ちはスッとするというか、気が散らないのは確かでしょう。
ということで物を捨てることは意識の分散を防ぎ、集中力を高めることにつながったりします。そして、捨てる時の痛みによって、その後の無駄な仕入れを防ぐようになったりもします。
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捨てるときは一気に捨てたほうがいいのですが、なかなか思いとどまる人もいます。
コツとしては先に収納用品から片付けてしまうという点でしょうか。
「細かいものから先に」となりそうですが、先に大きいものを片付けると、かなりやりやすいと思います。
僕も昔、毎週のように風呂桶2杯分くらい捨てていった時期があります。
大量廃棄のメリット
モノを大量に捨てると、いくつかのメリットがあります。
- 検索時間が短縮されること。
- 意識を分散させる対象が減るので、何かに集中しやすくなること。
- 文字通り空間が空くので、圧迫感が減ること。
- 意識が「現在」に向きやすくなること。
そして、全てではありませんが、捨てる対象が昔「お金」だったことに気づくことです。
他にもあるでしょうが、僕が感じたのはこのような点です。
あとは、本当に空気が軽くなって澱みがなくなりますね。
「風呂上がりの爽快感」のようなものです。
空気の綺麗さは呼吸の深さにもつながるので、頭の働きにも間接的に影響を与えるはずです。
なのでより一層集中力が高まっていきます。
廃棄の対象物は少し前までお金でした
大量に捨てて「もったいない」と感じてしまう場合、それをあまり使ってこなかった可能性があります。
捨てれば捨てるほど、身が削られるような思いになると思います。
廃棄される「物」はそれがチラシであれ、一応お金をかけて作られたものです。しかもお金がかかっているということは、何かしらの労力までかけられています。
そこで痛みを感じれば感じるほど、浪費はしなくなります。
つまり、無駄な出費をしなくなります。
それが進むと、「割得だ」と、500ml買っていたものを350mlにしていくかもしれません。
出すべきものを渋ったり、苦しんで出費を抑えるのは吝嗇(ケチ)の範囲ですが、物を捨てて痛みを感じて、必要なものにだけ意識が向くようになると、お金をいいふうに使えるようになります。
モノに限らず情報も対象となる
これは特にモノに限った事ではありません。
お金を「時間と労力」と換算した場合、様々な情報を捨てれば捨てるほど、より的確な意識の向け方をできるようになります。しかも疲れまで減ります。
電話に入っている「連絡先」然り、アプリケーション然り、よくわからない知り合い然り、ということは特に意味のない付き合いやSNSでの「友達」然りです。
そうしたものを削除すればするほど抱えるものは減るため意識の分散を防ぐことができます。
そして不要な情報を仕入れようとも思わなくなっていくので、より意識の分散は減り、集中力が高まっていきます。
フローとストックを嗅ぎ分ける
流動的なものと固定的なものを見分ける、というか嗅ぎ分ける感性まで磨かれます。
実を言うと、全てフローなのですが、会計上、短期と長期で流動と固定を分類するように、フローとストックを嗅ぎ分けるようになります。
「永遠」という言葉が好きな頃は、なかなかわかりにくいですが、「もって1週間」のものと「おおまかに50年」くらいはすぐにわかりそうなものです。
自分の親とも過ごせる期間は限られています。
多少の前後があったとしても、いいところ5,60年でしょう。
それは悲しいことでも何でもないのですが、はっきり意識しないと、このことをわかっていても普段はなんとなく「永続」するかのような感覚になってしまいます。
「この『モノ』がもたらしてくれる有用性はどれくらいで、どれくらいの期間なのだろう」
一度はそんな感覚で過ごしてみるのも面白いかもしれません。
そうなると「数年しか一緒に過ごさない、しかも気が合わない人」と過ごす時間のことをすごく馬鹿らしく思えるかもしれません。
一度遠くに置いてみる
捨てる前にしばらく目に付かないところにかき集めて、放置してみるのもいいかもしれません。
一旦押入れに入れてみるといったことをしてみると、押し入れに入れていたことすら忘れてしまうということが起こるかもしれません。
一旦遠くに置いてみて、それでも「やはり困った」ともならないものは、すべて「必要ではなかった」ということになります。
捨てて困るものなど早々ありません。
それは明日には忘れているかもしれない「知り合い」もそうです。
「意識を分散させずに、重要なことに集中させる」これだけで十分でしょう。
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一度捨てきると、毎回の掃除も楽になるので一石二鳥ですね。
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