断捨離や掃除で環境を変える

意外と「断捨離」や「掃除」といったキーワードがいつもサイト内検索上位にあります。ということで、断捨離や掃除で環境を変えるということについて触れていきましょう。

世の中では「気分が落ち込んでいます」という人に対して、精神的なアドバイスをしたりはするものの、どのような生活をしているのかの確認、改善案の提案などはパスされています。基準が各々で異なり、下手に提案すると喧嘩になるからです。

本来は、「考え方」から、住環境、職場環境や学校環境、食生活等々多岐にわたって確認してから、それぞれを良い方向に持っていくというのが正しいはずですが、住環境などに口を出すというのは、医療関係者でも難しい範囲になっています。

さて、「気分を変えるために環境を変える」ということは、たいていの人が思いついたりすることです。軽いもので言えば髪型を変えるといったものもそれに当たりますし、わざわざどこかに移住したり転職をしたりする人までいます。

現象のあり方を考えると「因縁によって現象が生起する」という感じになっています。そして、今の身の回りの環境、自分と関係しているものは、少なからず因縁になっています。なので、そうした因と縁を変化させれば起こる現象も変わってきます。そのうち、最も身近な環境といえば家の中です。ということで家の中の環境を変えるというのが一番です。

家そのものを変えよう、住む場所を変えようということで引っ越すということも良いですが、引っ越したところで、持ち物があまり変わらなかったり、同じような汚さや散らかり具合に戻るのであれば、構成要素の重要な部分にあまり変化は訪れません。

重要なのは「無駄なものがないこと」、「きれいに掃除が行き届いていること」、そして、風の通り、水の通りの良さ、そしてそれに関係することですが「湿気が停滞しないこと」です。

断捨離や掃除はオカルト的な説明をしたがる人がたくさんいます。抽象的に説明するとそのようになってしまうのはわかりますが、そのオカルティックな雰囲気と比例して「オカルトは信じないから」ということで、断捨離や掃除が否定されてしまうことがあります。

別に科学的に説明すればそれで万全であるということも思いません。ただ、否定的見解が来るのであれば、断捨離や掃除の重要性を科学的に示してこてんぱんにしてしまうというのも良いのではないかと思います。

うつ等々に関しては、考え方や食生活、睡眠環境等も重要ですが、基本的な住環境を整えるということも重要です。精神だけの問題ではありません。

こうした面を棚上げして、精神的に参っているとか、体の具合が悪い等々を平気で言う人がいます。そして何かの成分を摂ればなんとかなると思っていたりする人もいます。

「できることすらやらない」ということを忘れています。

きちんと生活してください。

きちんと生きてください。

ということを思ってしまいます。

掃除をしないと精神は狂い、体もおかしくなる

さて、世の中には掃除ができない、片付けができないというような人がいます。

しかし、拳銃を突きつけられてもできないのでしょうか?

物理的行動としてはできるはずです。なので「できない」ではなく「やりたくない」だけです。テレビを観る時間はあっても掃除はやりたくないというだけのことです。

はっきり言っておきますが、物で溢れかえり、ホコリやカビやハウスダストという名のダニやダニのフンでまみれた環境にいると、精神は狂います。体もおかしくなります。

ある程度きれいな環境を与えないということは虐待です。

家族への虐待です。自分自身への虐待です。

それを誰かに押し付けるということは「いじめ」です。

ホコリ、カビ、ハウスダストの心身への負荷

さてさて、極端かもしれませんが、掃除ができないと思っている人向けに徹底的な脅しのようなことをお伝えしておきましょう。

ホコリがたまって、カビが生え、そこにダニが生息するとどうなるでしょうか。

息がしにくくなり酸欠気味になります。

そしてその上「マイコトキシン」を代表とするカビ毒やダニのフンが細かくなったもの、つまりハウスダストが空中に舞い、肺を通して血液中に取り込まれます。

するとどうなりますか?

解毒のために肝臓に負担がかかります。

そして、ミトコンドリアが傷つきます。

ミトコンドリアが傷つくとどうなりますか?

細胞のエネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)の産生能力が弱まり、同時に活性酸素が増えます。

そうなるとどうなりますか?

全身のエネルギーは出なくなり、同時に活性酸素で細胞が弱ります。ということは、一言で言えば老化します。

何がアンチエイジングですか?

アンチエイジングのために何かを摂ることよりも先にすることがあるのではないでしょうか?

物の多さがもたらす「妨害」

次に、物の多さについて触れていきましょう。

物が多いということは、「妨害」が増えます。

物を探す時に検索対象が多く、探すのに時間がかかります。

歩く時を始めとして何かの作業をする時に姿勢やルートを限定します。

何かをやろうと思った時に、物をどけてからやらなければならなくなります。

また、物の表面にも、物の隙間にも汚れは溜まります。

「キレイに掃除する」という点に関しても、作業量が圧倒的に増えます。

何かしらの作業を要するという負債

たくさんの物を抱えても、それぞれを常に使用したり、使用しないにしても洗う等々のメンテナンスをしたり、といった面を考えれば、ある一定値を超えると不可能になっていきます。

メンテナンスのために、時間と労力、そして少しの金銭を使うことになります。

それをしないとすれば、どんどんホコリが溜まり、汚れていきます。

ということで、抱えきれないほどのものを所有することは、妨害を積み上げるだけ、何かしらの作業の負担を積み上げているだけ、ということで負債です。

負債というと、利息がつきます。

もちろんこの手の負債にも、ホコリやカビやハウスダストといった利息がついていきます。

空間の体積を奪った上で、空気質を悪化させるということになります。

物に対する礼儀

また一方で、物に対しても失礼です。

廃棄すれば、原子レベルで分解され、形を変えて何かに生まれ変わることができます。

それすらできません。

ただ、使われもせず、物としての機能、意味も与えられないまま「妨害」という機能しか持たないとすれば、物も哀れです。

「物を大切にしている」ということは、きちんとその機能を働かせている状態で言える言葉であり、使ってもいない、メンテナンスもしないということであれば、物に対する礼儀がなっていません。

ゴミとして停滞するために生まれてきたのではありません。

物として使用してもらうために生まれてきたはずです。

その役目を果たしたのであれば、自然に返さなければなりません。

ひたすら断捨離

掃除をするにしても、物がたくさんある中では作業量が多くなってしまいます。なのでやる気が起こりません。

ということなので、まずは断捨離から始める必要があります。

基本中の基本は収納に収まりきらないのであれば処分するという点です。それも理想は空間の7割までです。

それ以外にも使わないものは捨てます。捨てるという表現が悪印象なのであれば自然に返します。

捨てて捨てて断捨離スコアを稼いでください。

迷うようであれば捨てます。

要るものは迷いませんから。

「売れる」、「もったいない」を再考する

ある対象を見た時、「売れる」とか「もったいない」という思いがやってくることがあります。

しかし、売るにしても、再度使うにしても一度磨く必要があったりすることがあります。

それを含め、売る場合の労力を再考しなければなりません。

少額ならば、労力と売上を比較した時に割が合わないかもしれません。

そんな計算すら労力を奪います。

誰かにあげるとしても、あげるならすぐに声をかけます。

でないと、どんどん考えることに気力と時間を奪われます。

なので、よほどのものでない限り、そうした思いは切り捨ててください。でないと進みません。

「もったいない」と思ったら、「これから加速してまた買えばいい」と思ってください。そして捨てます。

「これから勢いがつくんだから、すぐにもっといいものを買い直せる」ということを思ってください。

何かしらの思い出が詰まったものは、その思い出の分だけ重荷になっていることがあります。

それを捨てた時こそ断捨離スコアは高いと思っておいてください。

いきなり全部を捨てるような覚悟は、いきなりはやってこないかもしれません。しかしながら段階を踏むように、捨てることのできる範囲が増えていきます。

「昨日は捨てることができなかった物でも、今日は捨てることができる」

というような感じになっています。

なので、徐々にで良いので捨てていってください。

妨害が消えるに従い加速する動きと収入

たくさんの妨害がなくなった時、動きも早まり、稼ぎも自然と増えます。

2時間しか続かなかった集中力が3時間になり、4時間になり…8時間以上続くようになります。

1時間かかっていたことが50分になり40分になり…20分くらいになるかもしれません。少なくともキレイな状態を保つという掃除の面では確実に早くなります。

細かいところで言えば、例えば引き出しの開け閉めの際、物がパンパンで引っかかり5秒~10秒かかっていたものが1秒になります。時間だけでなく「細かなストレス」もなくなります。

そうして物が減っていくと、動きがどんどん加速します。

検索対象が減る分、探す時間も早くなります。

その上で、掃除をして空気質を上げていくと体も楽になり、さらに動きが早くなります。

「あと一歩勢いが足りずにできなかったこと」をやってみる余裕ができてきます。

実際に金銭的な借金がなくても

「まだ自分には負債がある」

と思っておいたほうが無難です。

もし、なりたい状況、憧れの状況を思い描けるのであれば、それをイメージします。

そして、

「道を歩くと最低10人には色目を使われる、資産100億の敏腕社長の部屋がこの部屋なのはおかしい」

と思ってください。

「おかしい」

と繰り返してください。

掃除と換気、湿度管理で環境を劇的に変化させる

よく風水で、「掃除で運気が上がる」と言うことが言われたりします。

一言でいうと…

あたりまえです。

邪気と呼ばれるものがオカルト臭く感じるのであれば、カビ毒やハウスダスト、エチレン、酸素濃度が薄い等々に置き換えて考えてみましょう。

その量はどれくらいでどれくらい精神を狂わせるか、体をおかしくさせるか、という実際の数値は示せませんが、概要としてのモデルを示すことはできます。

掃除機をかけ、その後に水拭きをしたりして掃除をしっかりすると、ホコリ、カビ、ダニ等のハウスダストの量が減ります。

腐ってしまった食べ物からは、エチレンという老化物質(本来は成長)などが放出されます。もちろんカビも生えます。なので生ゴミは蓋付きゴミ箱へということが言われるわけです。

換気をすることで、酸素濃度や温湿度を外気程度に戻すことはできます。なので、それも状況に応じて意味のあることです。

また、同時に温湿度、特に湿度を管理すると、カビやダニを抑制することができます。特にカビは空気中にもいますからね。

湿度が60%以上になってくると、カビやダニが元気になっていきます(ちなみに40%以下になるとウイルスが元気になります)。

なので、50%台をキープしておくと、カビやダニの量を抑制することができます。

換気はもちろん、除湿機やエアコンの除湿機能等々で湿度を管理します。

(温湿度計がない場合、まずはそれを設置しましょう。エアコンの除湿機能は気温が下がってくるとあまり除湿をしませんので気をつけてください)

ここで考えてみたいのが衣類です。

衣類がたくさんあると、湿気を停滞させます。高湿度の時に湿気を吸って水気を保存し、部屋が乾燥してきても、衣類から湿気が放出されます。

ということで、なるべく部屋の中に置いておかないほうが良いということになります。

なぜ部屋の中に衣類があるのかというと、「すぐに使うからとしまうのを面倒だと思っている」ということか、「収納に収まりきらないか」のいずれか、といったところでしょう。前者の場合は多少ならば仕方ないような感じもしますが、後者の場合は断捨離です。

カラッとした日に布団を干すのもダニ対策だけでなく湿度管理に有効です。

また、押し入れ等もたまには除湿します。

ダニ生息数ナンバーワンです。

押入れの湿気を放置していると、押し入れを開けるたびにダニのフンなどが部屋を舞うことになりかねません。

トイレ掃除など当たり前です。

湿気も多く、特に水が溜まっているところにはたくさんの菌やカビがいます。その代謝物や自分の排泄物の成分などが多少なりと気化して肺から入ってくるということになります。放置はできませんね。

というくらいに意識を清潔な方に向けてください。

寝室がスッキリしてキレイになれば、睡眠環境が大幅に向上します。ということは睡眠の質も上がります。

慣れて自分の感覚の基準を変える

断捨離はある程度やると、しばらくは日々のゴミ処分程度になりますが、掃除もできるだけ毎日やり続けてください。全部屋が無理なら各部屋を日毎に順番に掃除していきます。

一度やった程度で、もうやり終わったとは思わないほうが賢明です。

「まだ自分には負債がある」

ということを思い返した方が無難です。

キレイに片付いた環境に慣れるまでやり続けます。

100日間丁稚奉公

おすすめは100日間丁稚奉公です。

家族がいようがいまいが、普段は他の人がやっていようが、

「私は丁稚奉公です」と思って、贅沢などは後回し、毎日奉公するんだという気持ちで、断捨離と掃除を繰り返します(昔の慣習に従って月に二回ほど休むのは良いでしょう)。

そのような感じで数ヶ月すると自分の感覚の基準が変わります。

感覚の基準が変わった時、人格自体が変化します。

環境も整理されています。それに伴い思考も整理されます。

もし本当に100日間丁稚奉公をやり遂げたのであれば「いつか誰かがやるだろう」という甘えた気持ち、怠惰の癖もなくなります。物事によく気づくようになります。

そこまでやらなくても、ある程度感覚の基準が変化したのであれば、それまでとは違った生き方が開けてくるでしょう。

Category:うつ、もしくはうつ気味の方へ

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