勤め人だった時です。営業先というか、手続き先に最初に出てきたのが挙動不審な若い人でした。
そして決定権者である女将さんみたいな人が出てきました。
そうするとその若者は、急に横柄になりだしたのです。
おそらくメダカか何かの仲間でしょう。
群れて初めて強気になる。というか後ろ盾ができた瞬間、強気になる、非常に見苦しい姿を見ました。
遠くから叫ぶだけ
むしろ反対に独りで叫ぶのも虚しく感じます。
でも、抱きしめたくもなります。
感情的なことが絡む局面で、叫んで相手の行動は変わったとしても、それは後味の悪いものです。
何もできないからせめて叫ぶ、というのはまだいいですが、「叫べば大人は動いてくれた」という子供の時の記憶のままに縛られている人もいます。
そういう時は傍観するしかありません。
意識が集中する先
暴れている人に対する対処法は、大きく分けて2つあります。
一つは、意識を集中させないというか、反応しないことです。
下手に反応すると、相手にしてもらえると思って、より暴れ散らかすだけです。
これは、議論の際も同じです。
下手に反論すると、相手は自分の意見に固執して、いい結果は生まれません。
どうして固執してしまうのかのメカニズムは簡単です。
自分の考えと自分を同一化しているからです。
つまり、「アイツ」が反応して猛威を振るいます。
本来、意見というものは、一見解で、一可能性であり、語弊があるかもしれませんが、人からは独立したものです。
しかし、意見を攻撃したとき、「アイツ」の引力下にある場合、自分が攻撃されたと思ってしまいます。ですので、アイツが猛反撃します。
すなわち、アイツ同士の戦争に巻き込まれているだけの状況になってしまいます。
短期集中
もう一つは、逆にそこに意識を集中させて、怒り狂ってもらうという手法です。
怒り狂ってもらうというのは表現が変かもしれませんが、言い換えれば、感情を増幅してもらうということです。
正論で諭そうと思っても無理だった経験があると思います。
それは当然です。
心的エネルギーの暴走なのに、思考面で公式を提示しているだけなのですから。
むしろ、その正論が、より一層相手を固執に追い込んでいるとは思っていないでしょう。
もし伝えたいメッセージがあるなら、間に挟むことです。
それは、無意識に伝えるため、観客の配列や舞台のセットで何かのロゴを組み込むかのように。
ただ、自分だけに都合のいいようなことは挟まないほうがいいでしょう。
さて、方法は簡単です。
- 質問して、それについてこちらは判断しない。
- 質問にメッセージを組み込む。
これだけです。
質問すればするほど、相手がその想像力で感情が高ぶるように仕向けてください。
たいてい涙を流します。
そのへんで終わりです。
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