カーニバル(ダクシンカリ カーリー祭)

カーニバル

一般的には祝祭、祭りという意味になるようです。

でも最近では「フェスティバル」が多用されることが多いと思います。

その理由は、「フェス」と言いたいから。僕は寒気がしますが。

祭りの中で一番印象づいているのは、ネパールに冒険に行った時に訪れたダクシンカリのカーリー祭です。

ダクシンカリ カーリー祭

ネパール ダクシンカリ カーリー祭

ネパール ダクシンカリ カーリー祭

ネパール ダクシンカリ カーリー祭2

ネパールに滞在している時です。

ダクシンカリという町でヒンドゥー教のカーリー神を祀る生贄の儀式があるようで、現地の人に連れて行ってもらいました。

「ダクシンカリに行ってみるかい?祭りがある」と。

「ぜひ、行きたいです」

「こいつを連れて行ってやってくれないか?彼は行った事がないんだ。英語くらいはできるから」

滞在先のお手伝いさん。 家政夫といったところでしょうか。 歳は三十。 小柄で華奢な身体。

「いいですよ、一緒に行きましょう」

ネパール ダクシンカリ カーリー祭

カトマンドゥからタクシーで約1時間半。

静かに謡う風と溶け込むように旋律を奏でる吟遊詩人。

街の交通事情とは裏腹に、整列された生贄を手に持つ信徒の群れと幾許かの外国人。

川で禊を行うようですが、自分たちは備え付けの蛇口から、そして、差し出されたペットボトルの水で身を清めました。

ネパール ダクシンカリ

香を一ケース一気に焚くため、人の群れが同様に焚いた香煙で、あたりは煙幕を焚いたように霞がかっていました。

特に暴れることせずにぼんやりと佇む山羊と鶏。

ククリという内反りの短刀で儀式は行われます。

血の臭い。紅に染まった地面。

不思議と何の感覚も無く、意識が変容することもありませんでした。

ネパール ダクシンカリ カーリー祭ネパール カーリー祭

帰りの車内。

「もし、もしこの国を思い出すことがあったら、オレのことを思い出してくれ」

突然、彼が言い出しました。

「オレを忘れないでください」

三十路の男性は少しうつむいて、フェードアウトしていく声で呟きました。

ダクシンカリからの帰り道

ネパール旅行記 カトマンズ

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