タグ別アーカイブ: 心理

心理・意識・精神について

耐え難き極寒

寒さというものは辛いものですが、当然ながら寒さという感覚は情報空間にも広がっています。 その寒さの最たるものは、せっかくの演出を台無しにするというようなものです。 そういえばかなり前に「サプライズ」というような言葉について触れた時がありました。そんな事は感情を高めるための粋なテクニックとして何千年も昔から利用されているようなことであるはずですが、あえてラベリングしてしまうことで、せっかくの演出効果が激減してしまうというような事になっています。 先程マーケットインについても触れてみましたが、「プレゼントは何がいいか?

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入力の品質と食事

食べ物の美味しさを最大限に味わおうとするならば、素材や調理法を含めて料理そのもの出来ばかりに着目するのではなく、食べる側の感受性にも着目する必要があります。 受け取り手の集中力が低く、今現在の感受性が低下している状態では、五感の全てにおいて受け取る情報が低下するので、本来の情報よりもかなり低いレベルでしか物事を味わえなかったりもします。 そうしたことを「近代人の養育」で触れていましたが、今回は「入力の品質と感受性」という感じで書いてみようと思います。 それは、音であれば「聴こえる音の周波数の幅」といったような、基礎

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動機の奥底が見えればそれを憐れに思う

意識的に行ったことでも無意識的に行ったことでも、その奥底には動機や意図があり、その動機の奥底が見えればそれを憐れに思うようなことがよくあります。 基本的に行動には動機があります。突発的な出来事への反射というものもありますが、原則的に、まず心というか意識・無意識を含めた精神がそれを意図しない限り、行動というものは生まれません。そしてその動機や意図と呼ばれるものは、本人の口から表面的に他人へと説明されるそれとは異なったものとなっていることがよくあります。 その理由は簡単で、本当の動機や意図が知られると恥ずかしいとか、そ

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テレビを見ない生活

もうかれこれテレビを見ない生活が十数年続いています。家にはもちろんテレビ自体がありませんし、今後も買うことはありません。ということで、自宅でテレビを見るというようなことは一生ないでしょう。 今年の台風で家のテレビのアンテナが吹き飛んでテレビがない生活ということを経験した人も結構いると聞きました。そしてアンテナを直そうにも、復旧工事が殺到していてなかなか順番が回ってこないという感じのようです。そしてさらに、まさにテレビ依存ということなのか、テレビのない生活に耐えられないということで、ひかりTVやケーブルTVを契約する

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笑いの効果

人の行動の中には即時的で直接的な効果のあるものと、思考上でぐるぐる回ってからでないと効果がないようなものがあります。 睡眠や食事や排泄などは即時的で直接的な効果があります。一方、「試験に合格した」とか「面接が終わった」とか「やっとパートナーが見つかった」いうようなものは、体が直接喜ぶというようなことではなく、短い時間ながらもなんだかんだで思考が巡り巡ってから喜ぶという感じになっています。 ただ、笑いに関しては「こらえることができないほどの爆笑」をもたらされた瞬間は即時的で直接的な喜びがあります。もちろんそれによる健

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不安感を解消する極めて簡単な第一歩

不安感を解消する極めて簡単な第一歩ということで、今回は最もシンプルでわかりやすく気楽な感じでお送りしていきます。まずは当座の「不安や不安感をなんとかしたい」という人向けに不安感を解消する方法をご紹介します。 いつもは「適当なことを言うな」という感じで過ごしていた病中当時の僕に合わせるような形で、当時の僕のような人向けにとことん書いていたりするため、うつテーマながらやや難解だったりすると思いますが、今回は極めて簡単な内容になります。 それでは、まず面白い人のご紹介から進めていきましょう。 「関係ない」で凄まじく出世し

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自己犠牲の精神からの脱却

自己犠牲の精神からの脱却ということで「自己犠牲」について触れていきます。まず最初に自己犠牲は美徳でもなければ称賛されることでも何でもありません。そして「責任感」というようなものに翻弄されたりする必要もありません。 強迫観念のような自己犠牲を自分でも治したい、自己犠牲の状況にあるのは嫌だと思っていながら、いつまでも自己犠牲を受け入れてしまうという場合も当然ながらよくあります。 「頭ではわかっていても抜け出せない」という状況です。 あくまで文章による伝達なので全てのケースに対応できるかどうかはわかりませんが、可能な限り

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劣等感の克服と劣等コンプレックスの解消

劣等感の克服と劣等コンプレックスの解消について触れていきます。 劣等感を克服したいとか、劣等コンプレックスを解消したいという思いを持っている人も多いでしょう。 まあいつものことながら、劣等感・劣等コンプレックスそして「劣等」という評価について「それらは虚像」ということをお伝えするのではないか、という予測が立っているのではないでしょうか?もちろん見事にそれに沿う形でお伝えしていきますが、今回はわかりやすくするために普段よりもかなりレベルを落として書いていきます。 一応最初の方に「劣等感」や「劣等コンプレックス」の定義

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資格ビジネスとマルチ商法の構造の類似性

資格ビジネスには、国家資格や本当にある程度の評価がなされるような民間資格を取得するためのサービスから、胡散臭い民間資格まで多種多様なものがあります。講義型・通信教育型を問わず、共に資格検定講座・資格検定試験で収益をあげようとするという点は一致していますが、異なる点があります。 業務独占の国家資格や一般的な社会的評価を得ているような民間資格に関する資格ビジネスであれば、比較的教育としての要素が強いものの、胡散臭い民間資格は、教育的サービスの他に実際にその業界で起業させようとか、周りの人間も呼び込もうというような意図が

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体験と精神の薬

手塚治虫氏の漫画の中には戦時中や終戦直後の日本を取り扱った作品がいくつかあり、直接的でないにしろそうした体験を元にしたような描写が各作品に散りばめられたりしています。 社会のあり方や人間のあり方、そして人間以外の様々な生き物との接し方などについて、現代でもいろいろな人が色々な表現で描いたりしていますが、どうしてもリアリティに欠けてしまう場合があります。 それはやはり直接の体験ではなく、言語的・思考的な産物としての意見や感覚を発端としているからではないでしょうか。 直接的な体験 動物との違いとして言語による情報の伝達

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「世界を動かしている」という実感

それが芸術的行為であれ、社会における権力の中の行動であれ、動機をたどると結局は「世界を動かしている」という実感欲しさに人は行動をしていると考えることができます。 その奥にはもちろん「世界をコントロールできるのだ」という、自分の意志の反映の確認という意図があり、そうしたものを求める根本は「世界が自分の意志とは別に動いている」ということに対する恐怖心です。 もちろんここで言う「世界」とは、客観的な世界とイコールではなく、この自我を通した世界、つまり自分の視点で自分が経験する世界です。 意志と表象と音楽 アルトゥール・シ

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日々の体温と人々の記憶

パソコンやスマートフォン、タブレットの光にさらされると体温が下がるような気がします。実際の体温がどうなっているのかわかりませんが、気力とでもいいましょうか、生きる力、生命力が失われ、体温が下がっていくような感覚がしています。 それは視覚にだけ集中し、変な姿勢を続けていることも影響しているのかもしれません。 衣服と肌の間にこもった体温を感じる そんな折に僕が小学生だった頃、つまりまだパソコンや携帯電話などが普及していなかった時代の音楽を聴いたり、映画を観たりすると、男性であれ、女性であれ体温の高さを感じることがありま

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この世界のささやかな全て

思い返せば病中の頃、次のようなことを考えたことがあります。 「何気ない挨拶であっても、ただ視線を合わすことであっても、それが100回連続で起こらなければ気が狂うのかもしれない。無視されるという事が1000回連続で起こればおそらくこの世界に絶望するだろう。そして10000回目を迎えた時、僕はこの世界と縁を切っているだろう」 これは裏を返せば、日常当たり前のように起こり、当たり前に繰り返されているほんのささやかなことであっても、「絶望」が閾値に達するのを防いでいるということになるのではないか、ということです。 例えば会

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微かなストレスの積み重ねを防ぐ環境を整備する

日常的に心理的なストレスを抱えている場合、たいていは「意識を変えよう」とばかりしてしまいます。「心理的な問題なのだから、この心を何とかしなくてはならないのだ」という感じです。 ただお腹が空けばイライラするように、腹が痛いと弱気になるように体調も無視するわけにはいきません。腹が良くなれば気分もマシになる、それと同じように、いくら心理的な問題だといっても、環境を整備することで微かなストレスの積み重ねを軽減することはできます。 「私を見て!」という自己顕示欲に付き合う必要はない さて、世の中では人の意識の矛先として「注目

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朴念仁と没交渉

日常、特に人と関わりたいということを思うことがありません。拒否することはありませんが、積極的に人と会うということは全くといっていいほど無くなりました。 昔は積極的に人を誘って遊びに行ったりもしましたが、人と会うという空間にそれほど快さを感じなくなったのでしょう。遊びの誘いを断るということはないものの、自発的にこちらから遊びの誘いをするということがなくなりました。 もちろん人と話をしたりすると、新しい発見があったり面白みがあったりもするのですが、それを求めることは無くなりました。 面倒な場合は会わないか、その場だけで

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日和見な昼行灯

確固とした意志を持つことがなく、その時の状況に合わせて多数の勝ち馬に同調するという層がだいたい7割、それは腸内細菌の世界ですら起こっていることなので、変わることのない自然のバランスなのかもしれません。 ただ腸内細菌においてもそれは細菌類たちの社会の中でのバランスであり、一つずつの細菌自体は一応独立した存在でもあります。 これを人間社会に置き換えてみて考えた場合、社会の構造がどうあれ結局は自分個人がどうあるかというところだけが問題となります。 ドラマの影響で人生が変わる危険 「洗脳の結果としての消費行動」などで、以前

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左団扇であるからこそ鐚一文無駄にしない

無料という名目のものは、概ね結局その分どこかで埋め合わせをするように消費欲を刺激するような仕掛けがいっぱいしてあります。その目的にもよりますが、特に企業が運営しているものであればほぼ確実にそのような構造になっています。 お金の使い方としては、ただお金を使うだけの使い方と、お金を生み出すための使い方というような似て非なるものがあります。 単にお金が出ていくだけなのか、それともリスクはありながらも出ていった分以上に返ってくる可能性があるのか、という違いです。 単なる消費になる可能性が極端に高いもの といっても、お金を生

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根無草の二枚舌

最初から計画して嘘をつくということは詐欺師並の輩にしかできない芸当ですが、時に人は嘘をつきます。お金が絡んできたり異性絡みだったり、はたまた地位や名誉などに関する事柄となると、人を心底信用することはできません。 嘘と言ってもその種類は様々で、ただ自分を守りたいだけなのか、私利私欲のために相手を陥れるためのものなのか、相手を傷つけないためのものなのか、それとも相手の状態を見越してひとまず仮止めとして方便を説くかといったような感じでたくさんのパターンがあります。 夏目漱石氏の「こころ」を再読 諸法無我で少し触れたりして

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桃源郷への登竜門

アドラーは目的論という方向性で心について語っていきましたが、そんな「目的」すら因果律的には外界からの情報でセッティングされてしまっています。 そして意識は直近に得た情報によって大きく左右されてしまいます。 ある目的、目標を持ったところで元の木阿弥になってしまう大きな要因の一つは、環境の整備が整っていないという点にあります。 以前某会合で会った大学生に相談された「やりたいことが多すぎるのですがどうしたらいいですか?」という質問の回答である「全部やめましょう」というものは、そうした環境の整備のひとつでもあります(「重要

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鉄面皮との天王山

世の中には考えられないほど厚かましい人もいますが、そうした図々しい人の意見を受け入れるべきか否か、というところは少しばかり俯瞰しながら対処する必要があります。 ひとまず騒がれるのも面倒なので、特殊事案として適当に対処するというのもひとつですが、下手にそうした図々しさを受け入れるとそれが基準となり、今後その基準の上で対処していかねばならなくなるということも起こりうるので、徹底的に拒絶するというのもひとつです。 すなわち、厚かましい人に対する対応として、面倒な場合ひとまず特別に相手の要求を受け入れるという選択肢もあるも

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瀬戸際の善後策

なんだかんだで切羽詰まった感がないと人は大きく変わることがありません。かといってその緊迫感は特に苦しいものや悲しいもの、そして辛いものでなくても構わないという感じになります。 以前、学生の課外活動に関するNPO法人の人に相談されたことがあります。 「どうすれば大学生により良い経験を与えることができるでしょうか?」 ということだったので、 「焦る状況を作ればいいんじゃないですか?」 そんなことを提案したことがあります。 焦る状況を作る 焦る状況を作るといっても、いじめるようなやり方ではありません。何とか自分の力だけで

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素寒貧の真善美

人の嫉妬などを扱ったような低レベルな作品の中では、その低レベルさに合わせたような世界を解釈する視点が設定されています。 そしてそうした妬みなどを復讐という形でやり過ごすか、もしくは解釈の変更という形でやり過ごすかというのがせいぜいです。 色々な点で視野の狭さを感じますが、日常でそんなことを感じている人が多いからこそそうしたものを扱ったような漫画などがコンビニの棚に並ぶのでしょう。 しかしそうしたものは人を幸せにするものではありません。嫉妬は復讐によって解消されると考えることはその人を幸せにはしてくれないというのが本

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獅子吼による試金石

世の中では弱気なだけのを「優しい人」と勘違いしてしまったり、ブラック企業が表面上取り繕うような慈善行為をもって「良い人」だと勘違いしてしまう現象がよく起こります。 優しさとは何かを考えた時、その表現方法に惑わされることなく考えてみなければなりません。強さや力を持った上で奥に慈悲があるかというところが肝心です。 「サボってやがったな!」と頭を叩かれるのが最高の褒め言葉とされる企業がありました。社長の人格がその行為を「最高の褒め言葉」とするほどの人格だったということです。 そう考えると、オラオラ系の人にはオラオラ系とし

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好々爺たちに紅一点

男性ばかりの職場に女性が、または女性ばかりの職場に男性が一人でも入ったりすると空気が極端に変わったりします。 特にその異性が若い人ならなおさらです。サボり癖やギスギス感などが程よくなくなり緩やかな緊張感と癒やし作用をもたらしたりします。 最近ではそうした事を受けてか、わざとそうした人員配置をしたりするようです。僕が勤め人だった頃も、おじさんばかりの部署に新しく女性社員が配置されたりしていました。 おじさんばかりの部署に新しく女性社員を配置する意図 一応意図としては「自分の娘と同じくらいの歳の子にかっこ悪いおじさんだ

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首実検、のち、下剋上

そう言えば少し前悪徳体育会系が世間から袋叩きにあった事がありました。メディアに触れない僕の耳にすら届くほどの大盛り上がりを見せていましたが、世間では大なり小なり同じような構造が蔓延しているはずであり、だからこそあれ程の盛り上がりを見せたのでしょう。 意志決定の簡素さやそれに伴う素早さ、そして統制の合理性から考えれば体育会系の構造は「楽」ですが、一方その裏でアイヒマン実験さながらの人格変容の構造を持っています。 ゲッベルスさながらの洗脳企業の意見 そんな中、ゲッベルスさながらの洗脳企業がネット上で意見を申し述べていま

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