笑いの効果
人の行動の中には即時的で直接的な効果のあるものと、思考上でぐるぐる回ってからでないと効果がないようなものがあります。 睡眠や食事や排泄などは即時的で直接的な効果があります。一方、「試験に合格した」とか「面接が終わった」とか「やっとパートナーが見つかった」いうようなものは、体が直接喜ぶというようなことではなく、短い時間ながらもなんだかん
不安感を解消する極めて簡単な第一歩
不安感を解消する極めて簡単な第一歩ということで、今回は最もシンプルでわかりやすく気楽な感じでお送りしていきます。まずは当座の「不安や不安感をなんとかしたい」という人向けに不安感を解消する方法をご紹介します。 いつもは「適当なことを言うな」という感じで過ごしていた病中当時の僕に合わせるような形で、当時の僕のような人向けにとことん書いてい
自己犠牲の精神からの脱却
自己犠牲の精神からの脱却ということで「自己犠牲」について触れていきます。まず最初に自己犠牲は美徳でもなければ称賛されることでも何でもありません。そして「責任感」というようなものに翻弄されたりする必要もありません。 強迫観念のような自己犠牲を自分でも治したい、自己犠牲の状況にあるのは嫌だと思っていながら、いつまでも自己犠牲を受け入れてし

劣等感の克服と劣等コンプレックスの解消
劣等感の克服と劣等コンプレックスの解消について触れていきます。 劣等感を克服したいとか、劣等コンプレックスを解消したいという思いを持っている人も多いでしょう。 まあいつものことながら、劣等感・劣等コンプレックスそして「劣等」という評価について「それらは虚像」ということをお伝えするのではないか、という予測が立っているのではないでしょうか
資格ビジネスとマルチ商法の構造の類似性
資格ビジネスには、国家資格や本当にある程度の評価がなされるような民間資格を取得するためのサービスから、胡散臭い民間資格まで多種多様なものがあります。講義型・通信教育型を問わず、共に資格検定講座・資格検定試験で収益をあげようとするという点は一致していますが、異なる点があります。 業務独占の国家資格や一般的な社会的評価を得ているような民間
体験と精神の薬
手塚治虫氏の漫画の中には戦時中や終戦直後の日本を取り扱った作品がいくつかあり、直接的でないにしろそうした体験を元にしたような描写が各作品に散りばめられたりしています。 社会のあり方や人間のあり方、そして人間以外の様々な生き物との接し方などについて、現代でもいろいろな人が色々な表現で描いたりしていますが、どうしてもリアリティに欠けてしま
「世界を動かしている」という実感
それが芸術的行為であれ、社会における権力の中の行動であれ、動機をたどると結局は「世界を動かしている」という実感欲しさに人は行動をしていると考えることができます。 その奥にはもちろん「世界をコントロールできるのだ」という、自分の意志の反映の確認という意図があり、そうしたものを求める根本は「世界が自分の意志とは別に動いている」ということに
日々の体温と人々の記憶
パソコンやスマートフォン、タブレットの光にさらされると体温が下がるような気がします。実際の体温がどうなっているのかわかりませんが、気力とでもいいましょうか、生きる力、生命力が失われ、体温が下がっていくような感覚がしています。 それは視覚にだけ集中し、変な姿勢を続けていることも影響しているのかもしれません。 衣服と肌の間にこもった体温を
この世界のささやかな全て
思い返せば病中の頃、次のようなことを考えたことがあります。 「何気ない挨拶であっても、ただ視線を合わすことであっても、それが100回連続で起こらなければ気が狂うのかもしれない。無視されるという事が1000回連続で起こればおそらくこの世界に絶望するだろう。そして10000回目を迎えた時、僕はこの世界と縁を切っているだろう」 これは裏を返
微かなストレスの積み重ねを防ぐ環境を整備する
日常的に心理的なストレスを抱えている場合、たいていは「意識を変えよう」とばかりしてしまいます。「心理的な問題なのだから、この心を何とかしなくてはならないのだ」という感じです。 ただお腹が空けばイライラするように、腹が痛いと弱気になるように体調も無視するわけにはいきません。腹が良くなれば気分もマシになる、それと同じように、いくら心理的な
朴念仁と没交渉
日常、特に人と関わりたいということを思うことがありません。拒否することはありませんが、積極的に人と会うということは全くといっていいほど無くなりました。 昔は積極的に人を誘って遊びに行ったりもしましたが、人と会うという空間にそれほど快さを感じなくなったのでしょう。遊びの誘いを断るということはないものの、自発的にこちらから遊びの誘いをする
日和見な昼行灯
確固とした意志を持つことがなく、その時の状況に合わせて多数の勝ち馬に同調するという層がだいたい7割、それは腸内細菌の世界ですら起こっていることなので、変わることのない自然のバランスなのかもしれません。 ただ腸内細菌においてもそれは細菌類たちの社会の中でのバランスであり、一つずつの細菌自体は一応独立した存在でもあります。 これを人間社会
左団扇であるからこそ鐚一文無駄にしない
無料という名目のものは、概ね結局その分どこかで埋め合わせをするように消費欲を刺激するような仕掛けがいっぱいしてあります。その目的にもよりますが、特に企業が運営しているものであればほぼ確実にそのような構造になっています。 お金の使い方としては、ただお金を使うだけの使い方と、お金を生み出すための使い方というような似て非なるものがあります。
根無草の二枚舌
最初から計画して嘘をつくということは詐欺師並の輩にしかできない芸当ですが、時に人は嘘をつきます。お金が絡んできたり異性絡みだったり、はたまた地位や名誉などに関する事柄となると、人を心底信用することはできません。 嘘と言ってもその種類は様々で、ただ自分を守りたいだけなのか、私利私欲のために相手を陥れるためのものなのか、相手を傷つけないた
桃源郷への登竜門
アドラーは目的論という方向性で心について語っていきましたが、そんな「目的」すら因果律的には外界からの情報でセッティングされてしまっています。 そして意識は直近に得た情報によって大きく左右されてしまいます。 ある目的、目標を持ったところで元の木阿弥になってしまう大きな要因の一つは、環境の整備が整っていないという点にあります。 以前某会合
鉄面皮との天王山
世の中には考えられないほど厚かましい人もいますが、そうした図々しい人の意見を受け入れるべきか否か、というところは少しばかり俯瞰しながら対処する必要があります。 ひとまず騒がれるのも面倒なので、特殊事案として適当に対処するというのもひとつですが、下手にそうした図々しさを受け入れるとそれが基準となり、今後その基準の上で対処していかねばなら
瀬戸際の善後策
なんだかんだで切羽詰まった感がないと人は大きく変わることがありません。かといってその緊迫感は特に苦しいものや悲しいもの、そして辛いものでなくても構わないという感じになります。 以前、学生の課外活動に関するNPO法人の人に相談されたことがあります。 「どうすれば大学生により良い経験を与えることができるでしょうか?」 ということだったので
素寒貧の真善美
人の嫉妬などを扱ったような低レベルな作品の中では、その低レベルさに合わせたような世界を解釈する視点が設定されています。 そしてそうした妬みなどを復讐という形でやり過ごすか、もしくは解釈の変更という形でやり過ごすかというのがせいぜいです。 色々な点で視野の狭さを感じますが、日常でそんなことを感じている人が多いからこそそうしたものを扱った
獅子吼による試金石
世の中では弱気なだけのを「優しい人」と勘違いしてしまったり、ブラック企業が表面上取り繕うような慈善行為をもって「良い人」だと勘違いしてしまう現象がよく起こります。 優しさとは何かを考えた時、その表現方法に惑わされることなく考えてみなければなりません。強さや力を持った上で奥に慈悲があるかというところが肝心です。 「サボってやがったな!」
好々爺たちに紅一点
男性ばかりの職場に女性が、または女性ばかりの職場に男性が一人でも入ったりすると空気が極端に変わったりします。 特にその異性が若い人ならなおさらです。サボり癖やギスギス感などが程よくなくなり緩やかな緊張感と癒やし作用をもたらしたりします。 最近ではそうした事を受けてか、わざとそうした人員配置をしたりするようです。僕が勤め人だった頃も、お
首実検、のち、下剋上
そう言えば少し前悪徳体育会系が世間から袋叩きにあった事がありました。メディアに触れない僕の耳にすら届くほどの大盛り上がりを見せていましたが、世間では大なり小なり同じような構造が蔓延しているはずであり、だからこそあれ程の盛り上がりを見せたのでしょう。 意志決定の簡素さやそれに伴う素早さ、そして統制の合理性から考えれば体育会系の構造は「楽
紙一重の皮算用
何事も詰めが甘い場合は、結果が芳しくないものになったりします。あと一歩のところで、詰めが甘いと時に台無しになることもありますし、そこまではいかなくても達成できたであろう結果よりも随分と低い結果になってしまう事があります。 かつての僕は結構その口でした。最初はうまくいき、結構なリードを保っているのですが、途中で詰まって結果的に平均的なも
風見鶏の表看板
世の中では「いかに人の注目を集めるか?」ということ競い、その結果を渇望して「広告合戦」のようなことが繰り広げられています。 人々の日常の意識の向き先がマスメディア一極集中から、ウェブそしてアプリケーションへとどんどんと分散していきましたが、大体は人の注目を集めようとしすぎた故に疎がられ、その場所は過疎化し、また新たな場所に人々の意識は
絵空事で有頂天
すごく良い思い出でも最後の最後の状態がどうあるかによって、その思い出の解釈が変わってきたりします。また最後の状態はそれほど問題ではなくとも、時を経て異なる視点ができた時、寒気がしたりすることもあります。 その時の感情は一応本物ですが、その後それをどう捉えるかによって、その思い出の印象は変わってきます。 マルチネットワーク(MLM)はま
一本槍に一辺倒
対象が学問であれ、政治主義であれという感じになりますが、ある一人の人物やひとつの主義にいつまでもしがみついているような人たちは「途中からはルーティンで、何も考えていないのではないか?」ということを思っています。 人にもよりますが、十代、二十代の時はだいたい何かに感染します。感染と表現すればよいのか憑依と表現すればいいのかはわかりません
依怙地になって居丈高に
大きな企業でありがちですが、あまりにくだらないような商品を無理に売ろうとすることが多々あります。 もう商品開発の時点からやり直したほうがいいと、誰しもが思っているような状態なのに「自分の案が間違いだったということを認めたくない」という人のエゴにつきあわされる形で売りに行かされるということもよくあります。 それは取り扱う商品という部分だ
尊厳・自尊心と承認欲求
尊厳・自尊心と承認欲求ということで、人の尊厳や自尊心と他者からの承認、そしてそうした承認を欲する承認欲求について紐解きながら、それらを根本から覆していきます。 「人は他人から自分の存在を確かめる」とでも言いたげに、社会においては尊厳や自尊心を当然のものとして扱い、他者からの承認をもって尊厳を保っているとでも言いたげです。 それこそが人

家族のバランスと退行現象
家族のバランスと退行現象ということで、家庭内での人間関係のバランスとバランスが崩れた時に起こる退行現象についてでも書いていきましょう。 少し前にはなりますが、自分が作成した心理学の「退行」について改めて確認していた時に、ふと幼少期から大人になるまでの間の我が家を振り返ることとなりました。 よく人格の歪みやそれを発端とする精神疾患は家庭
元祖ダイエットアファメーション
元祖ダイエットアファメーションということで、言葉によるダイエットについてでもお伝えしていきます。 ダイエットと一口に言っても、元々ダイエット(diet)という言葉は規定食という意味があり、減量だけを目的とするものではありません。 といいながら、だいたい肥満は食い過ぎから起こりますし、食事の質や量は体調不良にも密接に関わっています。 「
洗脳の結果としての消費行動
洗脳の結果としての消費行動ということで、消費社会においての個々人の消費行動は洗脳・マインドコントロールの結果であるという点について書いていきます。 久しぶりの「お金に関すること」テーマで実に1年半ぶり以上という感じですが、お金持ちになったりするをシンプルに考えれば、お金が出ていく量を減らしていくこともその方法になりますし、これはお金を