カテゴリー別アーカイブ: 心理学

心理学 心理学一覧(心理学・心理効果 一覧リスト)

フィーアオルトの法則

フィーアオルトの法則(Vierordt’s law)とは、触覚に関する法則で、皮膚の触空間閾は身体の各部によって著しく異なり、四肢の先端部(よく動かす部分)に近いほど鋭敏で躯幹では著しく鈍いという法則。フィーアオルト氏(Vierordt.K)によって示されたことからフィーアオルトの法則と呼ばれる。 触空間閾 触空間閾(tactual space limen)とは、触覚計により2点と感じる距離のことである。触二点分別閾、二点閾と呼ばれることもある。触覚の解像力を示し、皮膚上で離れた地点にある2つの点が、しっかりと「2

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プロスペクト理論

プロスペクト理論(Prospect theory)とは、損失回避の法則であり、同一の量の変化であっても儲かるときより損失を出す時の方が感覚が強くいわば喜びよりも「痛み」が強いため、それを回避しようとする心理のこと。不確実性下における意思決定モデルの一つである。 投資の心理としてよく語られているが、100万円をもらうことを放棄するか、もしくは100万円の損失を出すかといった場合において、「損失を出す方」場合の痛みと比較して、手に入ることを放棄する方が気楽だという心理を意味する。 現状にプラスされる形で手に入る100万

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ウェーバーの法則とフェヒナーの法則

ウェーバーの法則(Weber’s law)とウェーバーの法則を前提条件として成立したフェヒナーの法則(Fechner’s law)について。外界にはさまざまな情報(刺激)が存在しそれを感覚を通じて受容するが、刺激の物理量とそれに対応する感覚量との関係は、人間行動の基礎として重要であると考えられた。弁別閾がその時の刺激量に比例して変化するというウェーバーの法則は、特にフェヒナー氏に影響を与え、その後の「刺激量と感覚量との関係の探究」を目指す精神物理学(心理物理学)の展開に貢献した。ウェーバーの

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ブーメラン効果

ブーメラン効果(boomerang effect)とは、説得等々の送り手の意図に反して、唱導された立場から離れる方向へ意見や態度を変える現象であり唱導方向とは逆への態度変化のこと。ブーメラン効果は、説得への抵抗の中でも動的・積極的抵抗である。 単純には「静かにしなさい」と説教をしても反抗する十代への説得をイメージすればいいだろう。説得すればするほど逆に抵抗は強くなるという現象がブーメラン効果であり、こうした減少が起こる背景として様々な要因が考えられる。 ブーメラン効果を生起させる要因 ブーメラン効果を生起させる要因

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事後情報効果

事後情報効果(post-event information effect)とは、何らかの出来事を経験した後に、事後情報としてその出来事に関連した情報を与えられた場合に、出来事と事後情報を混合した内容もしくは事後情報のみに頼った内容を報告する現象・効果である。何らかの事件を目撃者が目撃した後で、マスメディアからの情報や捜査機関の人物からの情報、もしくは第三者からの情報を見たり聞いたりすると、その「事後情報」のためにオリジナルの記憶が変形したり、再構成されたり、時に失われるという現象が起こる。これが事後情報効果である。

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プルフリッヒ効果

プルフリッヒ効果(Pulfrich effect)とは、片目のみを暗くし、横方向に動く振り子を見た時、振り子が楕円運動しているように見える錯視の一種。平面の上を左右に振動する光点を両眼で普通に観察すると、光点が平面上を運動するのが感じられるが、例として「左眼のみに灰色フィルターをかけて、右眼を裸眼で観察」すると、光点は奥行き方向に膨らみをもつ楕円軌道上を時計の回転方向に運動しているように見えるという効果である。またそれとは反対に、右眼にフィルターをかけ左眼を裸眼で観察すると、同じ楕円軌道の上を反時計方向に運動してい

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語法効果

語法効果とは、話し方・言語表現によって、相手が捉える印象が変化する効果であり、程度を表現する言葉の違いによって、報告される印象に影響が現れることである。 語法効果に関するロフタスとパーマーの研究 1974年のロフタス氏(Loftus,E.F)とパーマー氏(Palmer,J.C)の研究では、自動車事故に関する映画を被験者に見せた後に、「自動車が『激突した(smashed)』時に、車はどれはどの速度で走っていましたか?」といった質問を行い、この質問を基準として質問の表現を変え、印象がどう異なるかを試した。 「激突した(

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割引原理と割増原理

割引原理(discounting principle)と割増原理(augmentation principle)は、共にアメリカの社会心理学者ハロルド・ケリー(Harold Harding Kelley)の帰属理論に登場する原理であり、因果推論に関する一般的ルールを意味する。 割引原理 割引原理(discounting principle)とは、ある原因の因果的影響力は「それ以外に『原因かもしれない要因』が存在する時」には割り引かれ、低く評価されるという原理である。報酬や集団圧力、社会的役割などのように、行動を促進

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マッカロー効果

マッカロー効果(McCollough effect)とは、残効の一種で互いに方向の異なる緑の縞と赤の縞を交互に数秒ずつ凝視し、数分間順応すると白黒の縞が方向によって順応時の補色に薄く色づいて見える現象である。方向随伴性色残効(orientation-contingent chromatic aftereffect)ともよばれる。方向の異なる縞の方向は典型的には縦と横の縞々である。マッカロー氏(McCollough)によって発見されたことからマッカロー効果と呼ぶ。 マッカロー効果は残像とはまた異なる効果であり、順応し

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プルキンエ現象

プルキンエ現象(Purkinje phenomenon/プルキンエ移動)とは、明るいところと暗いところでは、それぞれの色・光の波長の長さによって明るく見えるものが変化するという現象であり、明所視においては主として錐体細胞が働くことから黄色い花が明るく見え、そして暗所視においては主として梓体細胞が働くことから緑の葉のほうが明るく見えるといった現象のことである。暗いところでは、短波長の青色に近いものが明るく見え、逆に長波長の赤色のものが暗く見える。 プルキンエ現象(プルキンエ移動)のメカニズム 現象メカニズムとしては、

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タルボー-プラトーの法則とブリュッケ-バートレイ効果

臨界ちらつき頻度(critical flicker frequency/ CFF、臨界融合頻度、臨界融合周波数)に関連するタルボー-プラトーの法則とブリュッケ-バートレイ効果について。 タルボー-プラトーの法則 タルボー-プラトーの法則(Talbot-Plateau’s law)とは、光刺激の点滅頻度を高め、臨界ちらつき頻度(CFF)超えた際に、光は融合しちらつきは感じられなくなるが、このように融合した際の光刺激の明るさが光刺激の輝度を時間的に平均した値と同一の輝度をもつ連続光の明るさと等しいという法則

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臨界ちらつき頻度とフェリー-ポーターの法則

臨界ちらつき頻度(critical flicker frequency/ CFF)とは、時間的加重の効果によって、このCFF以上の頻度で点滅する刺激のちらつきは知覚されないことを意味する。すなわち、光の点滅によって知覚されるちらつきは、点滅の頻度を高めると知覚されなくなり定常刺激のように知覚される、「知覚されなくなる境目」の頻度(周波数)が臨界ちらつき頻度である。臨界融合頻度、臨界融合周波数とも呼ばれる。 フェリー-ポーターの法則 フェリー-ポーターの法則(Ferry-Porter’s law)とは、「臨界ちらつき

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沈黙効果(マム効果)

沈黙効果(マム効果/mum effect)とは、対人的コミュニケーションにおいて、送り手が相手にとって不利な情報、不快な事を伝達することを避けようとする傾向のこと。 相手にとって不利な情報、都合の悪い情報を伝える時に起こる抵抗感が沈黙効果(マム効果)である。日常でも実感のある抵抗感であり、伝える情報が直接的に自分にとって関係のないことであっても、相手との関係性が変化することを恐れて心理的抵抗が起こる。これが沈黙効果である。 沈黙効果の要因 沈黙効果の要因としては、「調子に乗っていると思われたくない」というような心理

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マッハの帯

マッハの帯(Mach band)とは、錯視のひとつであり、明るさの対比現象の一種で、高い輝度の領域からある勾配で低い輝度に変化したり、逆に低い輝度からある勾配で輝度の高い領域に変化したりすると、勾配の変化点で明るい帯や暗い帯が見える現象のこと。暗い領域の境界付近ではより暗く強調され、明るい方の領域の境界付近はより明るく強調されて見える錯視である。エルンスト・マッハ(Ernst Mach)によって発見されたことからマッハの帯、マッハバンドと呼ばれる。マッハは、マッハの帯を視覚が光刺激分布の二次微分に規定されると考えた

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順序効果

順序効果(order effect)とは、広義には順序の違いや時間差によって表れる順応の過程や順向抑制、逆向抑制などの現象を意味する。当たり前のことだが、同一の被験者が複数の実験的操作を受けるときにおいて、同一の質問であっても質問の順序によって応答に相違があったり、順序によって練習、順応、疲労が生じたりして実験事態への心的飽和が起きたりすることある。その他、同一の部位に同一の刺激が連続して与えられるとき後の刺激の効果が減少したり、刺激の時間的な相互作用が起こることがある。こうした形で順序によって反応の表れ方が変化し

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ファン効果とHAMモデル

ファン(fan)とは同一の概念が出現する文の数であり、ファン効果(fan effect)とは、文などの自然言語の記憶における干渉現象で、概念と事実を示す文を多く記銘するほど、概念と事実を含む文の検索が難しくなり、再認に要する時間が長くなるという効果。ファン効果の現象のメカニズムはHAMモデルなどによって説明されている。 「意味を厳密に示すために、しっかりと表現しなければならない」といった感じで、お役人が好きそうな文章の表現は、検索を難しくし、混乱を招くという良い例である。 ファン効果の混乱の例 ファン効果は、単語を

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ブローカ-ズルツァー効果

ブローカ-ズルツァー効果(Broca-Sulzer effect)とは、閾上の明るさ知覚において、同じ輝度であれば、2秒間呈示される場合よりも、短時間呈示の方が明るく感じられる傾向があり、50~120ミリ秒付近でピークが生じるという効果。明るさ知覚において、光化学反応のブンゼン-ロスコーの法則、光覚閾におけるブロックの法則から予測される輝度以上の効果を持つ場合を示す。ブローカ-ズルツァー効果の名称は、ブローカ氏(Broca)とズルツァー(Sulzer)氏から。 ブローカ-ズルツァー効果は、単純には光の強さ、明るさが

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ブンゼン-ロスコーの法則とブロックの法則

ブンゼン-ロスコーの法則(Bunsen-Roscoe law)とは、光化学変化に関する法則で、「光の強度と呈示時間とは相補的な関係にある」という法則である。感光物質に及ぼす光の影響はその光の強度「I」と呈示時間「t」の積「I×t」となる。 ある限定された範囲で視覚系の感光物質にも、これと類似した関係が成り立つ。これが定式化されたのがブロックの法則である。 ブロックの法則 ブロックの法則(Bloch’s law)とは、光覚閾の時間的加重に関する法則で、呈示時間の増加に比例して光覚閾は低下すると予測する法則

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アンスバッハー効果

アンスバッハー効果(Ansbacher effect)とは、対象の運動速度によって、対象の見えの大きさ(長さ)が異なって知覚される現象のことである。回転する円盤において見える円弧は、ある回転速度以上になると完全な円と知覚されるが、円弧の見かけの長さは、回転速度が増すに伴いしだいにより短縮されて見えてくる。これがアンスバッハー効果である。なお、見かけの短縮の程度は図形の形状によって異なる。 アンスバッハー効果の名称は、アンスバッハー氏(Ansbacher)から。このアンスバッハー効果はひとまずレコードのような円盤をく

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パヌム現象

パヌム現象(Panum’s limiting case)とは、両眼立体視の現象である。パヌム(Panum,P.L.)により1858年に報告されたことからパヌム現象と呼ばれる。例えば、左眼に2本の垂直線分、右眼に1本の垂直線分を呈示し、これを両眼視すると通常2本の線分が知覚され、右側の線分が左側の線分よりも手前に奥行きをもって知覚されるといった現象が起こる。これがパヌム現象である。 心理学 一覧 関連しているかもしれない記事です: 仮現運動 仮現運動とは、日常場面においては映画などに見られる、空間的に離れ

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不安-解放条件づけ(不安-安心条件づけ)

不安-解放条件づけ(不安-安心条件づけ/anxiety-relief conditioning)とは、電気刺激法を用いた行動療法の技法の一つで、電流刺激を与え不快感が限界値に達した時に「落ち着いている」といった言葉を出してもらい、電流刺激を止めることで「解放・安心」と言葉を関連付ける「条件づけ」のことである。結果「落ち着いている」という言葉と「嫌悪感からの解放」・「心身の安心感」を条件づけることを目的とする。 不安-解放条件づけのプロセス 不安-解放条件づけのプロセスは次のような形になる。 まず、対象者の腕などに電

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レスポンデント条件づけ(古典的条件づけ・パブロフ型条件づけ)

レスポンデント条件づけ(respondent conditioning)とは、「特定のレスポンデント行動を誘発する無条件刺激」と「レスポンデント強化」によって、条件刺激単独でその「レスポンデント行動の誘発」が可能となるように条件づける操作、過程のこと。なお、古典的条件づけ、パブロフ型条件づけもほぼ同様の条件づけである。条件刺激の呈示後に無条件刺激を対呈示することにより、条件反応を形成するものを意味する。 特定のレスポンデント行動を誘発する無条件刺激と、本来その行動出現に関して中性的な条件刺激を、随伴的に呈示すること

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オペラント条件づけ

オペラント条件づけ(operant conditioning/道具的条件づけ)とは、人間を含めた動物が、自発した反応の直後に特定の刺激(報酬など)を与えることで、その反応(自発した反応)が生起する頻度を変化させる条件づけ。アメリカの心理学者スキナー氏(B.F. Skinner)より。このオペラント条件づけは、有機体による自発的な「オペラント行動」に強化刺激を伴わせることで、その反応頻度や反応トポグラフィを変容させる条件づけの操作・仮定を意味する。 オペラント行動 オペラント行動(operant behavior)と

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分化条件づけ(分別学習)

分化条件づけ(differential conditioning/弁別学習)とは、ある刺激の呈示に対しては強化しながら、別の刺激呈示に対しては強化しないという手続による条件づけである。「分別」を示すことから弁別学習とも呼ばれる。 「強化された刺激下」で反応が生じるように、「強化されない方の刺激下」では反応が生じなくなるように条件づけをするというのが分化条件づけである。分化条件づけにおいて、強化されない方の刺激下の制止を分化制止と呼ぶ。 分化制止 分化制止(differential inhibition)とは、分化条

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内制止

内制止(internal inhibition)とは、消去手続により形成される積極的な制止過程のことで、反応を生じさせないようにと働く生体の積極的な抑制作用のことである。内制止は、パブロフ氏が用いた概念で、消去による反応の減衰は自発的回復や脱制止の現象を考えれば単純な興奮過程の減衰ではなく、反応を積極的に制止する内的過程の発達によるとされた。 条件性制止や分化条件づけにおいても同じように内制止の過程が働いていると考えられている。 心理学 一覧 関連しているかもしれない記事です: アフォーダンス理論 アフォーダンス理

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