洗脳系自己啓発コンサルタントの実態

洗脳系自己啓発コンサルタントの実態ということで、カルト並みに洗脳された自己啓発コンサルタントに会ったので、書き記しておきます。

以前、胡散臭いコンサルの次はポンコツなコンサルで、胡散臭い経営コンサルタントやポンコツなコンサルタントについて書きましたが、今回はカルト宗教並の洗脳状態を目の当たりにしたので、自己啓発への警鈴という「自己啓発」コーナーを設けようと思ったしだいです。

自己啓発やコーチングのようなもの自体を全て否定するわけではありませんが、今回の例のような洗脳状態を作り出してしまうおそれがあるため、実態を公開しておきます。

自己啓発・コーチング

自己啓発やコーチングのようなものは、客観的に見れば「気持ち悪い」という印象があります。しかしながら、人によっては、そしてタイミングによっては、何某かの煩いから脱するための良いきっかけになりうることもあります。

ということで自己啓発やコーチングは当の本人が良いならばそれでいいのですが、幾つかの問題点があるのです。

ひとつは教えてくれた人を教祖扱いすること、そして、それを応用して本当に実績を作る前に自ら自己啓発の世界に陶酔し「教える側」になろうとしたり、「コーチ」や「コンサルタント」という名目でセミナー稼業、コンサルタント稼業に乗り出してしまうことです。

つまりは、人から聞いた話をまた人にするだけです。

芸大で芸術を学んで、特に自身は作品を評価されないまま、また下の世代に芸術を教えて食っているだけというものとあまり変わりはありません。

「人を幸せに導くお手伝い」

という大義名分のもと、ぼったくりのセミナーを開くのがせいぜいです。

おそらくこの手の人達が気持ち悪がられるのは、実績がないまま「教える人」になっているケースが圧倒的に多いからでしょう。

こうした自己啓発・コーチングの自称経営コンサルタントに出会ったときにはふと思いを馳せましょう。

「そんなことはブックオフで100円の本にでも書いてある」と。

自己啓発本・コーチング本

僕個人は、官能小説やモテテク本から哲学書・新旧約聖書・経典まで、幅広く既に万単位で本を読んでいますが、もちろんその中には自己啓発に属するタイプの本も少なからず含まれています。

そうした中から感想を言うと、別に内容自体はそれほど間違ってはいないのですが、「それを教えることを仕事にしよう」という感覚は変だと思っています。

焼き直しの内容ばかりの心理学モテテク本のように、だいたい誰かからのまた聞きを本にしているようなものが多いと思っています。

その中で「よく相手を教祖のように崇めたり、自らが教祖になろうとするなぁ」と思っています。

おそらくそういうところが気持ち悪くて疎がられる理由なのでしょう。

なお、コーチングとは、相手の能力を引き出すというような意味合いがあり、自称経営コンサルタントがコーチングというときには、「あなたの強みを引き出します」というような感じでその言葉を使っています。

それが全てダメだとは思いませんが、コーチングと称してぼったくったり、あげく洗脳して受講生を奴隷のように使役する人もいるので要注意だと思っています。

そうしたことは本来的な意味で考えた時に人を幸せにするものではありません。

まず人に依存すること自体が苦しみですからね。

幾許かの収入アップや「苦手の克服ができる」というメリットがあったとしても、結局資本主義の洗脳のうちにとどまることにもなりかねませんし、自尊心という虚像の内にとどまってしまいいつまでも煩悩の内に苛まれることにもなりかねません。

「心理学を学べば相手を自分の思い通りにできる」と思っている輩と発想は同じです。

そんなわけで、アンチになる必要もありませんが、依存と自尊心を軸にした生き方自体は最終的に自分を不幸にしていくのだということだけは伝えておきたく思っています。

ということで、「そんなことはブックオフで100円の本にでも書いてある」と思っておくことです。

さて、そもそも自己啓発やコーチングという分野がさっぱりわからないという人向けに前フリをしましたが、そうした自己啓発・コーチング系自称経営コンサルタントの洗脳の実態についての思い出、ペルソナバトルについて書いていきます。

カルト宗教並の洗脳状態

社長をしている人にはご周知の通り、社長同士はいろいろな会合でよく会います。年末12月には毎日何かの忘年会に参加している、という人も別に珍しくありません。

僕はそれほど積極的に参加するタイプではありませんが、なんだかんだで「社長仲間の社長仲間」みたいな感じで、何かの会合に呼ばれたりですぐに出会いが広がったりします。ということで、そのエリアの社長たちは結構顔見知りだったりします。

そんな感じで、かなり前に某会合で知り合った人がいて、その人は出会った当時、少し闇が深そうな空気感は出しつつもまともな人でした。

その人と最近再会したのですが、完全にカルト宗教並みに洗脳されていました。

きっかけは自己啓発セミナーでした。どうしてそれを知っているかというと、ある時期そうしたセミナーの参加状況をSNSでよく流していたからです。

「危ないなぁ」

まあ一応他人事なので、そっとしておきましたが、日に日にその人はおかしくなっていきました。

久しぶりに再会したときには肩書が変わっており、そうした自己啓発セミナーを開く自称「経営コンサルタント」になっていました。

酔っぱらいのほうがマシなくらいの思考力

久々に会った時に、「○○さんじゃないですか。お久しぶりです」と挨拶した時に、僕は友人と一緒だったので「こちら○○業の○○さん」というような紹介を脇にいた友人にしました。

そうすると、「いえ、コンサルタントです」

と返されました。

「転身されたんですね」

ということを言いました(まあ転身していた事は知っていたのですが)。

「ええ、今はコンサルタントです」

ということで自己啓発に洗脳されているかチェックを行いました。

「どのような内容を取り扱われているんですか?」

「強みを見つけるんです」

きましたね。何とそのときには、SNSで見たことのあるその人の自己啓発教祖も同伴でした。

ということで少し場を離れ、僕はスーパー営業マンである友人に聞き出しを依頼しました。

「あれが自己啓発に洗脳されてる人や。その脇にいるのがその教祖。後は頼むわ」

さすが長年の親友です。彼はそれだけですべてを察してくれました。

席に戻り、友人が「相談」をしてくれました。その時、自己啓発の「教祖」は少し席を外していました。

ということでその人あてに「強み」に関する相談を始めてくれたのです。

「僕、今営業してるんですけど、伸び悩んでて…」的な感じで、いかにも「カモ」っぽく相談を持ちかけました。

するとその人は

「黒い羽が3本」といい出しました。

「へ?」

「いや黒い羽が3本、それをちょうどいいところに差す。一気にバラバラじゃなくてね」

「いやちょっと意味が…詳しく話してもらえますか?」

「あなたの強みは黒い羽が3本。それをバラバラにするんじゃなくて重点的なところにね、差していくの」

脇にいた僕は思わず

「は?」

と言ってしまいました。

酔っぱらいのほうがマシです。

田代まさし氏の「ミニにタコ」レベルです。

自己啓発師匠登場 そしてペルソナバトルへ

そうしているうちに、師匠が別の席での会話を終えてこちらの席にやってきました。さらに弟子を一人引き連れてという感じです。

一通り二人に挨拶した後、まず僕は弟子のような人に声をかけてみました。

「強みをね、発掘するんですよ」

という感じでしたので、同じ会社ではないものの弟子のようでした。

「セミナー受講生なんです」

「どんなセミナーなんですか?」

「その人のブロックを外していくんです。誰にでも強みがあるんです。そしてその強みで勝っていくんです」

「何に勝つんですか?」

「売上を上げるとか恋愛成就とか、何でもです。障害に勝つんです」

「へぇ」

一通りそのような会話をしました。

そして師匠が登場したということで、友人がまた攻めに出ました。

「他の営業マンと差別化するにはどうしたらいいですか?」

「もう既に差別化できてますよ。そのキャラなら」

という感じで会話はすぐに終わりました。

絶対に目を見るな

実を言うと、この会場に来る前からこの人達が来ることは知っていました。

だからこそ、友人を含め僕の同伴者には全員、「絶対に目を見るな」と釘を差しておきました。

友人たちは無意識レベルでの攻撃に勝てるほどのスキルはありません。

洗脳されている知人などのレベルであれば、僕の友人レベルでも十分に防御することができます。

しかしながら、その洗脳されてしまった知人を代表として、洗脳されている人は実際にいるわけですから、師匠を相手にすると僕の周りにも万が一ということがあります。

無意識レベルの攻撃に対して、それを意識に上げるかそれ以上の攻撃で返せば防御することができますが、今まで何人も洗脳してきた強者です。ひとまず内輪には基本防御として眼球を見ないようにと予め伝えておいた、という感じです。

いざペルソナバトルへ

少し準備をするため1分ほど席を外しました。ペルソナバトルのためです。

(なんだかこのバトル自体がペルソナシリーズのバトルのようだったからです。わかりにくい人は、重大な会議での無意識での緊張の争いのようなものだと考えてください)

で、準備が整ってから席に戻ると、空気が固まりました。

全員黙り出したのです。

ということで、師匠と一騎打ちを試みましたが、終始自己啓発師匠は目を合わせてくれません。

ずっとモジモジしていました。

おそらく、空気を察知したのです。そして、はじめからバトルを降りることを選択したのでしょう。

一瞬空気は固まりましたが、洗脳された知人は「カモ」を演じた僕の友人を説き伏せ始めました。

「弟子」みたいな人も、何か指をゴニョゴニョして「あなたの強みを見ますね」と何かやり始めました。

僕は、ペルソナ(僕は勝手にそう呼んでいます)を発動しました。

友人は友人で

「師匠はどう思われますか?」

なんてなことを聞き出しました。「他の営業マンとの差別化はどうすればいいのか、自分の強みは何か」という先ほどの話の延長で話を続けました。

するとさすがは自己啓発の教祖です。友人はカモではないことを見抜いていました。

「あなたは大丈夫ですよ。強みを見つける必要はありません」

そう言って知人と弟子を連れて去っていきました。

バトルを試みましたが、察知されて逃げられてしまった、という感じでしょう。弟子たちが脱洗脳されたらたまりませんからね。

自己啓発を商売にしている時点で洗脳カルトだと思え

最近では「自己啓発」という言葉が胡散臭さや宗教臭さ、カルトっぽさ出しているので、そうした名称は使われにくくなっている傾向にあります。

新興宗教や自己啓発というと、最初から意識的にブロックが掛かるので、最近ではそうしたストレートな名称は使わず、コーチングやヨガスクール、文化振興団体、経営コンサルタントという名称を使っていることがよくあります。

いずれにしても、意識に変革を起こすということは、当然に洗脳される可能性を孕んでいます。

良い部分だけ抽出できればいいのですが、苦手の克服にしろ何にしろ、意識が変わるということは、洗脳と紙一重だと考えておいたほうが賢明です。

特に最近では「ビジネス」という分野を使ってこうした洗脳が行われています。

確かにいろいろな思い込みが盲点となり、経営が上手くいかないということはよくありますが、「ビジネス」に関する経営コンサルタントやビジネスコーチングのような名目で、意識的な分野に踏み込んだサービスをしている場合には、新興宗教の勧誘レベルに防御をとっておくべきです。

自己啓発という名称でなくとも、そうした意識に働きかけるようなアプローチのものを商売にしている時点で洗脳カルトだと思っておくくらいのほうが安全です。

ただ、洗脳カルト的な自称経営コンサルタントやコーチのような人がいたとして、その人達の言っていることの全てが間違いというわけではありません。

どのような嘘も、99%くらいは本当のことだったりします。

全てが嘘であれば、ただの譫言ですし、ハマる人もいません。

巨大詐欺事件などでも同じですが、大きな嘘は本当のことを織り交ぜながら語られます。

だからその人がカルト的な自己啓発コンサルタントだからといって、全てが間違いというわけではないのです。

ただ、そこが厄介です。初期は本当のことを言って、それで本当に強みを活かすことができて(笑)、という感じで、少しばかり信憑性を体感してしまうと、防御がどんどん外れていきます。

ある意味本当に自分を救ってくれたのだから教祖と崇めたくなるのも普通といえば普通なのです。

しかしそれは誤りです。

本当の事が数多く含まれつつ、最終的には大きな嘘が待っているからです。

今回の事例では、結果的に教祖の下僕として、本業を畳んでまで教祖の受講者生獲得に奔走する「思考力ゼロ」の人間になってしまいました。

本人としては、その状況でも少し前までの自分よりはいくらか幸せなのかもしれません。

しかし、そこには自由はなく、本来の意味での幸せな状態であるとは言えません。

洗脳と教育は紙一重です。

確かにお互い本人のためになりうることを教えこんでいくという面を持ちますが、最終的に「教える側」の都合でなされるものは全て洗脳です。

セミナーやコンサルティングで数十万、時に何百万も払い、その結果そのセミナーの人集めをすることを生きがいとする生き方は、本人としては幾許か幸せな要素はあるのかもしれませんが洗脳であることには間違いありません。

基本的な見分け方

ということで、洗脳系自己啓発コンサルタントの基本的な見分け方としては、その「成功法則」を使って自身で成功したことがあるかないか、というところです。

「経営コンサルタント」を名乗りつつ、「コーチ」を名乗りつつ、自身がその方法論で会社のひとつでも安定経営させたことがあるのか、というところです。

「自己啓発セミナーを開催する会社」しか経営していないのであればカルトだと思っておきましょう。

「経営コンサルタント」と名乗りながら、「強み発掘」とか「マインドブロックを外す」とかそんなことしか言わない人は、どちらかというと、現在も洗脳されている人です。

逆に、実際にコンサルタント実績として、コンサルに入った会社の売上を一年で2倍にしたとか、来客数を2倍にしたとか、そうした具体例を出せるのであれば普通の経営コンサルタントです。

また、そうした洗脳系自己啓発コンサルタントは、心の隙に入ってきます。カルト宗教と同じです。

自尊心が弱り、社会の中で生きていく上で迷いがあり、という場合ももちろんですが、「人に自慢したい」「みんなに注目されたい」「輝かしい人たちの和の中に入りたい」と助平心を持っているとそこにつけこまれます。

といっても洗脳系自己啓発コンサルタントは、「相手を陥れる」というマインドでセミナーを勧めたりしているのではありません。自分も洗脳されていて、「世のため人のためにやっている」と思っています。

だからこそ胡散臭さはあっても、どこか自信満々なのです。そしてそうした隙がある人は、その自信に感化されて同化していってしまうのです。

その結末が自分も自己啓発コンサルタントになってしまうといった「洗脳された人」になるというオチです。精神病の範疇にある一種の感染病だと思っておきましょう。

洗脳アタックの防御方法

最後に洗脳アタックの防御方法について触れておきます。

まずは、少し本文中で触れていましたが、眼球を直視しないことです。眉間か眉毛を見るようにしましょう。

また、自己啓発コンサルタントでなくとも、目が合った時に一瞬目を見開いて話しかけてくる人や一瞬白目を向く人は要注意です。

洗脳というか無意識での意志伝達の方法論を、経験上無意識的に成功パターンとして習得している可能性があります。

人間は驚くと意識に隙ができます。意識がしっかり働いていれば防御態勢になりますが、驚いたりするとその瞬間思考のガードが緩むので危険です。

たまに話の途中に急に大声で強調して話す人がいます。

おそらくそれも経験で習得したという感じでしょうが、その瞬間に驚いてしまったとしても怯んではいけません。

そして、次のように思っておくことです。

「そんなことはブックオフで100円の本にでも書いてある」

どんないい話でも、どんなすごそうな話でも、それを話してきたその人がすごいわけではないことがよくあります。

その話の内容とその人の評価を同一視してはいけないのです。

仮にそのような話に感銘を受けたとしても、「帰りにブックオフにでも寄ろう」と思っておくことです。

最強の防御

そして最後に極めつけの防御方法の話をしておきます。

そういう防御ができていても、相手がかなりの策士なら知らず知らずのうちに相手のペースに持っていかれる可能性もあります。

ペルソナに代理バトル(?)をさせてもいいのですが、防御オンリーならそんなことをしなくても構いません。

基本的なブロックを超えて相手が押してきた時、この最強の防御を思い出してください。

それは簡単に言えばヴィパッサナー状態に入るということですが、ヴィパッサナーが何なのかよくわからないという人も多いと思いますし、完全にその状態になれるとは限りません。ということで少し砕いて書いておきます。

自分の体と意識をモニタリングしてください。「自己観察」という感じにはなりますが、つまりは、自分を客観視して確認するという感じです。

モニタリングと言ってもピンとこない人は、防犯カメラを眺めている警備員になったつもりになりましょう。

といっても、そこに判断入りません。ただ傍観するだけで十分です。

言語化してもいいですし、しなくても構いません。

話の最中に「今、手がじんわり温かくなった」という感じで自分の体感を流しながら確認したり、「今、この人のことに好感をもった」とか「なんだか不安な気持ちがある」とか、そうした感情も確認できるなら確認してみてください。

そしてしばらくすると、おそらくそんな傍観者たる自分が自分の後ろに行くか、自分の影が自分の前に現れるような形に感じられ、「第三者の自分」と相手が話をしており、傍観者たる自分が「第三者の自分」を見ているような形になっていきます。

といっても、そこまで具体的に実感しなくても構いません。

そうしていると、相手に興味を持っても「相手に興味を持っている第三者」を傍観している感覚になり、意識が振り回されなくなります。

端的には意識に余裕ができるという感じで捉えてもらってもいいでしょう。

オレオレ詐欺でも、「我が子の緊急事態だ」という驚きがあって焦りがあって、という感じで正常な思考が奪われた状態でなされます。

そんな時に、意識に余裕があれば「なんだか変だ」と思えるはずです。

電話を少し保留にして、トイレにでも行って「ふぅ」と一息つけば、騙される確率はグンと減るはずです。

そうした感じで、意識の余裕を作るのに、「相手の空間から一歩外に出る」という感じで客観視してみましょう。

Category:company management & business 会社経営と商い

「洗脳系自己啓発コンサルタントの実態」への14件のフィードバック

  1. 私の知っているところでは「S」でお馴染みのOですかね。私が以前在籍していた会社で(誰も頼んでないのに)大変な高額をかけてこの会議で導入しました。が、当時の課長級の面々を赤の他人のOが面罵した挙句、全員に到底達成不可能を課すという無茶振り。参加者の一人は会議中に倒れてICUに運ばれ、一命は取り留めましたが退職せざるを得ませんでした。
    現在でもOは「S」を継続しているようですが、今どき需要あるのでしょうか?O及び所属企業のみならず、テクノロジーの進歩による省人化及び効率化によってこうしたコンサルティング業務は社会に不要となります。仮に生き残ったとしてもクライアントを罵倒するようなコンサル会社はそのスタイルを根本的に変化する必要があります。

    1. コメントありがとうございます。
      固有名詞はイニシャルへと変換させていただきました。
      その方法論はマインドコントロールの域を超えて完全に洗脳ですね。
      いただいた情報を元に少し調べさせていただきましたが、その方の顔を見る限り確かにそのような事をするようなニオイがしました。
      経歴的にもいかにもそのような感じにピッタリといった感じで、何度か本ブログで「僕が最も嫌いな企業の一つ」としてご紹介していたところに在籍されていたようです。

      道に迷う人にとっては、助け舟に見えるかも知れませんが、手を出すと危ないと思います。
      その手の方法はコンサルティングの域を超えて洗脳ですし、犯罪にもなりうる事案だと思います。
      決して人も企業も幸せにすることはないでしょう。

  2. 大変興味深く拝読させて頂きました。
    参考までにお伺いしたいのですが、A社はどうなのでしょうか?

    1. コメントどうもありがとうございます。
      (社名はイニシャル表記にさせていただきました)

      詳しくは知らないため、その会社についてはわかりません。
      まあコーチング関連は軒並み意識に変革を起こす系が多く、また、資本主義の中での「使い勝手の良い兵隊」を作ることを目的としているので、多少の要素はあるのかもしれません。
      社員研修なども手がけているようですが、その会社に限らず外部委託でやってくる業者の新入社員研修でも怪しい系の講義をすることがありますからね。(僕が新入社員時代に経験した中ではナポレオン・ヒル系の話が混じっていたりしました)

      しかしながら、運営会社の都合でマインドコントロールをしたり、マルチ的構造を持っていたりということがなく、かつ、利用者本人がそれでいいのなら特に問題ではないような気がします。

      コーチやコンサルタントに対する敬意を越えて、相手を神格化しだしたりすると、「盲信」というまた別の問題が生じてきますので、それも程々にという感じです。

  3. 読んでいるうちに、この記事を書かれた方を洗脳から守ってくれる教祖様なのではないか?と錯覚してしまいました。
    見分けの、自身で成功しているか?の判断基準は、まさにその通りと思います。
    コンサルの話で儲けられるのなら、自分でやって成功しているはずですから。

    1. 究極的には実績も作り話で、それでも自己洗脳状態にあって自信に満ち溢れているという場合もありますが、その場合でも少し話せば必ずボロは出ます。
      最初から疑ってかかる必要はありませんが、例えば「恋愛に酔っている友達」を冷静に見るように、少し傍観しておくくらいがちょうどいいという感じになると思います。
      「自分の心の動きを観察して錯覚に気づく」という感覚を大切にして下さい。

  4. こんばんは。
    目を見開くと言う件ですが、
    ユーチューブでアフィリエイトコーチの動画をあげてるMと言うひとがやってたテクニックです。

    彼のやり方はコンサルするが30日動画を見終えてからという課題を出されました。動画は奇妙なトランスミュージックを流し文字を読ませる等でした。かなり疲れ寝付けなくなりました。
    洗脳されかけましたが、
    情緒不安定になり関わりを避けました。
    洗脳テクニックはされたら避けられないと感じました。色々やり方もあるのでしょう。you tubeも危険だらけです。

    他の記事も参考になります。

  5. コメントありがとうございます。
    (名前はイニシャル表記にさせていただきました)

    動画にマインドコントロール要素が入っている感じなんでしょうね。
    ご連絡のとおり、最近ではYouTubeですら洗脳の道具になってきているという感じのようで、注意が必要な世の中になってきました。
    30日間動画を見るということは、その間に無意識に情報を刷り込んで基礎的な洗脳を完了させておこうというようなことなのでしょう。

    ギャンブル会場でもよくトランスミュージックなどの四つ打ちの曲が流れていると思いますが、古くは木魚、現代は四つ打ちの曲ということでそうしたリズムは昔からマインドコントロールの土台として使われる手法です。
    目を見開いたりすることや音楽のリズムで意識のガードを緩めようというような浅い洗脳・マインドコントロールテクニックです。
    でも「これは洗脳テクニックだ」とか「浅いマインドコントロールテクニックだ」と気づけることができれば、その手法に対してより強固なガードをすることができます。

    特に周囲が暗い状態で動画の画面を見るということは、より一層マインドコントロールの危険が強まります。なので、仮に「胡散臭いやつ研究」のためにそうしたものを見るとしても、「良い子は明るい部屋で見ましょう」ではないですが、明るいところで見るようにしてください。

    それでも「危ないな」と思った時は、瞬間的に肛門括約筋に力を入れて、同時に肩の力みを解放し、吐く時に力を抜く感じで深呼吸して下さい。

  6. こんにちは。
    今回も勉強をさせていただきました。
    特にブックオフで100円…のお話しがツボにはまりました。

    おっしゃる通り、数冊の書籍を読んだりセミナーを受講しただけで教祖気取りの方を良く見かけます。
    そういうビジネスを煽る方が悪いのか、楽してお金を稼ごうと思う邪な気持ちが悪いのか。

    過去に私もスピ系の仙人を名乗る方に嵌まりそうになりました。
    よくよく考えて調べてみると、幾つかの書籍に書いてある内容の寄せ集めを体系化しているだけだと分かりました。
    まさにブックオフで100円の本×10冊程度の知識です。
    その程度の知識を5時間程度のセミナーと称して語るだけで5万円/1回はどうかと思いますが…。
    そう言うビジネスもあるのだなぁと感心しました。

    1. コメントありがとうございます。
      おっしゃるようにどんないい話でもどこかで読んだ本の受け売りである場合もありますし、わざわざ神格化するようなものではありません。
      まして自ら経験したことでもないような情報の受け売りで、さらにそれで稼ごうとするなど論外です。
      教祖気取りをしたり、お金にとらわれたりするという場合の全てにおいて言えることですが、概ねその裏には現状の自分以外の何者かになって、誰かよりも優れていると確認したいという騒ぎがあり、その裏には「安心したい」という生存本能的な恐怖心があるはずです。
      現実を超えた妄想の罠にハマっているという感じなのでしょう。
      そうしたものに感化されそうになった時、古本屋で100円の本を立ち読みしてみるということでもある程度防ぐことができます。
      たいていの本は中古で100円であっても「こんな企業秘密レベルのことを書いてくれているのか」と感心するような内容になっています。
      そうしたことも普段何かしらの書籍に触れていないと「書いてある可能性」すら見えないという感じになっているので、「危ないなぁ」と気づいた時はひとまずそれっぽい本を立ち読みしてみるということが良い防御になると思います。

      確かにある程度の範囲であればコンサルティングが有効である場合はありますが、現実的な設計は全くできず、非論理的な精神論のみを話すだけというような場合は、新興宗教と同じようなものだと思っておくことに越したことはありません。
      そうしたセミナーなどの内容のすべてが間違いではないと思いますが、同じようなことはいたるところで語られています。
      そのことを知ればわざわざ大金を払うことも崇拝することも無くなると思っています。

  7. 興味深く拝見しました。
    的確な分析だと思いました。
    実は、僕の兄が、ブックオフ100円レベルのコーチングにハマっており、何とかやめさせなきゃ、と思って情報収集している中で、このページを発見しました。
    兄は、(恐らく高額な研修を受け)資格を取り、完全にその気になって、自らをライフコーチと名乗ってコンテナWEBで情報発信まで始めました。勿論、なんの実績もない凡人です。私もですけど(^_^;)
    コーチングのことを知らずに結婚した兄の奥さんも、後で知るところとなり、気持ち悪がって、離婚寸前です。私も、兄のいる実家から離れて暮らしているので、気づきませんでした。
    何とか、兄の目を覚まし、立ち直らせる方法は、ないでしょうか。。。

    本当に困っており、藁をもつかむ思いで、コメント記入させていだだきました。

    ご一読いただき、ありがとうございましたm(_ _)m

    1. コメントどうもありがとうございます。
      心中お察しいたします。
      マルチ商法と類似している要素もありますのでそうした関連記事もご参考いただければと思います。
      どのような現象にも原因があり、その根幹は意図としての動機になります。
      ですので、そうしたものに染まってしまう場合は、何かしらの不足のエネルギーがあって、その不足を埋めようとする場合に起こります。現状と未来への想像とのギャップの分だけエネルギーが出るという感じです。
      不足のエネルギーを見抜かれ、未来への想像を加速させてギャップを強化し、ギャップを埋める方法論として提示されるのが自己啓発系の活動やマルチ商法です。

      変な感じなのにハマってしまう、というものにおいても「未来に何か良いことがあって、それをもって自分は幸せになりたい」と言うのが基本構造なので、その手前には、今幸せではないという自認があるということになります。

      まあ夢を持つことはいいですが、他人に設定された夢、自己啓発を広めるというだけの感染の蔓延を助長することが、本当にその人にとっての幸せでありやすらぎであるのかというのは疑問が残るところですが、もし真っ向から戦おうとすると、「ドリームキラー」という言葉を使ったりしてそれを排そうとしてくるのが自己啓発洗脳組です。

      なので、論理的な非整合性などを説得してもほとんど通用しませんので、そうした動機が発生した不足、不足を生み出した記憶を探り、それらは虚像であり「どうでもいいことである」と気づいてもらえるように、慈しみの気持ちで接してください。
      説得はあまり効かず、最終的に自分で現実を見て、まともに現実を見れたときでないと妄想は止まりません。
      感情的になればなるほど、理を観るという理性は現れず、まともな思考はできなくなり、妄想が加速していきます。
      なので論理で戦わず、感情の暴走を落ち着けて「何かの方法論に依存しなくても安らかであるように」という方向で接してください。

  8. すみません、先程の長文の者です。
    自分の気持ちを全て出し切ってしまいましたが、これが掲載されたらコンサルに特定されそうで怖くなってしまいました。
    ぼっすー様のお考えで、素人は立ち向かわない方がいいよということでしたら、掲載はしない方向でお願いします。
    ぼっすー様のお話は、世の中にはこんな事があるんだと、無知の私には目から鱗で良い勉強となることばかりです。
    これから楽しみに他の記事も拝読いたします。どうもありがとうございました。
    なんだか、心の味方ができたようで本当に嬉しく思います。(勝手にすみません)
    これほどまでに幅広い知識をお持ちになり、文章がかける頭の良い方が同世代にいらっしゃることに驚き、サイトへの訪問のきっかけとなったコンサルへの憎しみも、感謝に変わりそうなくらいです!
    今後のご活躍をお祈りいたします。
    どうかご自愛くださいませ。

    1. コメントどうもありがとうございます。
      先程のコメントの方についてですが、個人的には公開しても問題はないと思いつつも、puchipuchiさんに少しでも引っかかる点があればということで非公開にしておきました。

      洗脳において「周囲の人間との関係を希薄にする」というのは常套手段です。周りが口出しをしてくるという点もありますが、生成した強い変性意識が解けないようにという点が大きな理由です。
      手口は、古典的な洗脳の基本を押さえていますね。過度な恐怖や恥の意識で、ストックホルム症候群(恐怖を与える支配者に好意を抱き依存状態になるというようなものです)になるという点もあります。
      こうしたものは、その空間の臨場感が下がるにつれて勝手に解けていきます(また臨場感を感じるような仕掛けを組み込むものもいますが、そうした点は割愛しておきます)。
      それを避けるために、自由な時間を与えなかったり、他の人と交流させなかったりするんですね(DV加害者への依存なども同じような構造を持っています)。
      とにもかくにも相手の意識空間に飲まれないということが重要です(辞めるのが一番早いと思います)。
      「いかなる理由があろうとも、『人に言われたこと』であるのならば、やりたくないことはやらない」と断定してください。

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