昨年の夏は忍者ハットリくんロードに行きましたが、今回は妖怪ラッシュの水木しげるロードです。
水木しげるロードは、JR境港駅からスタートして約800m続いています。至る所に妖怪ブロンズ像が設置され、夜でも楽しめるよう様々な工夫が凝らされています。
「いざ行かん!水木しげるロード!」という感じで向かったわけではなかったのですが、米子・境港方面に行くからにはという点と次の理由があったので向かいました。
僕自身は気づきませんでしたが、先日の検査の時、待合室に「異界への旅」が置いてあったらしいので、「まあこれは、行っておくしか無いだろう」ということを思ってしまったという感じです。
考えてみれば、昨年末頃に「総員玉砕せよ!」についても触れていましたし、その流れで先日悪魔くんを観たりしていました。
そんな感じで、鳥取ツアー第一弾として「水木しげる氏」の世界に触れるべく水木しげるロードに行こうと思った次第でした。
高速道路で米子までブーンと向かって、降りてそのまま進むと境港市の水木しげるロードに到着です。
JR境港駅の方から、水木マンガの世界、森にすむ妖怪たち、神仏・吉凶を司る妖怪たち、身近なところにひそむ妖怪たち、家に棲む妖怪たちといったセクションに分かれて妖怪ブロンズ像が並んでいます。
- 水木しげるロードの妖怪 水木マンガの世界
- 水木しげるロードの妖怪 森にすむ妖怪たち
- 水木しげるロードの妖怪 神仏・吉凶を司る妖怪たち
- 水木しげるロードの妖怪「女妖怪」身近なところにひそむ妖怪たち
- 水木しげるロードの妖怪「小僧」身近なところにひそむ妖怪たち
- 水木しげるロードの妖怪「河童」身近なところにひそむ妖怪たち
- 水木しげるロードの妖怪 身近なところにひそむ妖怪たち
- 水木しげるロードの妖怪 家に棲む妖怪たち
至る所に妖怪ブロンズ像
年々追加されていっているらしい 妖怪ブロンズ像。現在は177体です。同じ妖怪系でも地元の妖怪ストリートとは規模が大きく異なります。
武良布枝さんの著書「ゲゲゲの女房」で知りましたが、かつてブロンズ像が盗まれ、それが全国ニュースとなり一気に訪れる人が増えたという感じのようです。
以前の水木しげるロードのことは知りませんが、比較的最近リニューアルされたようで歩道が広くなったようです。
鬼太郎
言わずと知れた鬼太郎。個人的にはゲゲゲの鬼太郎よりもややダークサイドな墓場鬼太郎の方が好みだったりします。
ねずみ男
言わずと知れたねずみ男。
河童の三平・タヌキ・カッパ
河童の三平(河原三平)とタヌキとカッパ(かん平)。
エンコウ
河童の仲間のエンコウ(猿猴)。河童との相違点はやや猿っぽく毛むくじゃらなところ。
ケンモン
こちらも河童の仲間、ケンモン(水蝹)。ケンムンとも呼ぶそうです。黒髪のおかっぱ頭に赤みを帯びた肌色で人間に似ている妖怪です。
奄美群島に伝わる妖怪で、水木しげるの妖怪事典によると、昔、鹿児島県の加計呂麻島ではおじいさんがケンモンを呼び出して子供にみせたという話がが残っており、戦時中に疎開していた人々の中でケンモンを見たという人もかなりいたということのようです。
岩魚坊主
殺生を戒める大岩魚の化身岩魚坊主。
水木しげるの妖怪事典によると、現在の岐阜県の一部である美濃国恵那郡の付知・加子母などの村々(現在の岐阜県中津川市の一部)で、かつて山椒の皮汁を川に流す「毒もみ」という漁の方法があったようで、その方法で魚を取ろうとした若者たちに坊主がやってきて「すべての魚を殺すのだから思い止まった方がよい」と戒めに来たのが大岩魚の化身岩魚坊主ということのようです。
泥田坊
田を返せと叫ぶ泥田坊。
水木しげるの続・妖怪事典によると泥田坊は昔北陸地方に出現した妖怪で、月夜の晩になると「田を返せ」と叫ぶ妖怪ということのようです。
算盤小僧
基本的にそろばんの音で人を驚かせるだけの算盤小僧。
枕返し
枕をひっくり返したり運んだりする妖怪「枕返し」。
水木しげるの妖怪事典出てきた話の中で、「その部屋で死んだものの霊が枕返しとなっていたずらをする」というものがあります。概要としては、まず、旅館に泊まった盲人が誰もいないと思って大金を数えだしたところ、宿の主人がそれを見ており、翌日に山道に案内してそこで盲人を殺して大金を奪います。その殺された盲人の霊が旅館の部屋に住み着き、枕返しとして泊まる人々の枕をひっくり返したというようなお話です。
水虎
筑後川と琵琶湖に出現するらしい水虎。のんのんばあとオレにも登場します。
水木しげるの妖怪事典によると、水虎は河童の中で親方のように大きく、人には姿が見えにくという特徴があり、夜更けに戸を叩いていたずらをしたり、人についたりするということのようです。
のっぺらぼう
わりと有名なのっぺらぼう。
顔に何もついていないという妖怪としてはぬっぺらぼう、ぬっぺほふ、ずんべらという妖怪がいます。
三味長老
三味線の付喪神、三味長老。
青女房
荒れ果てた古い御所に女官の姿で棲む青女房。
高女
嫉妬深い醜女が化ける高女。
火取魔
火取魔(ひとりま)のいるところに提灯を持って歩くと火が吸い取られ、通り過ぎるとまた戻るという事が起きる。
猫又
猫が歳を重ね尾が二股になって化けだす猫又。
鉄鼠
滋賀の比叡山に現れる鉄鼠(てっそ)。
がしゃどくろ
野垂れ死にした人々の恨みが集まった妖怪がしゃどくろ。
水木しげる氏の妖怪画談によると、野原で野垂れ死にした人々怨みが集まると巨大な「がしゃどくろ」という妖怪になるようです。昼間には姿を見せず、夜になるとどこから「ガチガチ」と音を出しながら現れ、人を見つけると襲うようです。
石見の牛鬼
石見(いわみ)の牛鬼(うしおに)。頭が牛で体は土蜘蛛。美女に化ける海の妖怪。
水木しげるの妖怪事典においては、現在の島根県にあたる「石見国(いわみのくに)」の魚津浦に現れた牛鬼(うしおに)で、釣り好きの男が襲われた妖怪として紹介されています。
海の中から赤児を抱いた怪しい女が現れ、魚をねだり、なぜか刀まで平らげてしまいます。そして、赤児を抱いていてくれと頼み、自分は海の中に入ります。
後に赤児は重い石に変わり、身動きの取れない男に真っ黒な大きな妖怪が咆えながら登場します。これが牛鬼です。その時に、男の家で奇怪な出来事が起こり、牛鬼に殺される前になんとか男は助かります。
浪小僧
海に棲む親指大のサイズの浪小僧(なみこぞう)。
海女房
海坊主の妻ともされる海女房(うみにょうぼう)。
大海獣
ニューギニアの湿地帯に棲む巨大生物大海獣。鬼太郎に出てきますね。
魔女の花子
「河童の三平」の魔女の花子。姓が魔女で名が花子なので本来は魔女花子。
そして僕はあれを探していました…
コケカキイキイ
水木作品でトップクラスに好きなコケカキイキイ。
外伝がまた面白かったりします。
コケカキイキイは、戦争で二人の息子を失った「国に捨てられた老婆」と母親が薬を飲みすぎて体が不自由な子で「親に捨てられた赤児」、排気ガスにやられて弱り「飼い主に捨てられた猫」、猫にたかっていたが猫が弱り「食料に見捨てられようとしているシラミ夫婦」が「生きたい」という意志のもと次元の異なる生物へと合体して生まれた存在です。
妖怪神社
2000年に建立された妖怪神社。
妖怪神社にある樹齢300年の欅と黒御影石。
妖怪神社の鳥居横にある手水舎、目玉おやじ清めの水。
〒684-0004 鳥取県境港市大正町62-1
妖怪広場 河童の泉
河童の三平と、貸本版の初代悪魔くんの松下一郎。
河童の三平のカッパとタヌキ。
大人だって本気でスタンプラリー
水木しげるロードでは妖怪スタンプラリーが開催されており、妖怪ガイドブックに35個の妖怪スタンプを集めると完走証がもらえるということで、本気になって集めてしまいました。
ゴールした場合、境港駅前の境港市観光案内所に持っていく必要があるのですが、ラスト1個という時に閉館の17時になってしまいました。
しかしそこで諦めるかどうかというところが、人生を大きく分けるポイントです。
ラスト1個のために「んあ~!」と走り、閉館時間をちょっと過ぎた境港市観光案内所へと再度走って向かいました。
走りながらよくよく確認すると、集まっていた妖怪スタンプは34個でした。
で、抜けている場所を確認すると確かに通過したところです。
「おかしいのねー!」
となりましたが、「店舗休業の場合は観光案内所でスタンプを預かっています」的なことが書いてあったので、「きっと休業か何かの関係なのね!」と、鼻息を荒くしながら観光案内所に向かいました。
明らかにシャッターが閉まっている観光案内所でしたが、奥を見るとまだ電気はついています。
大声で呼びかけてみるとギリギリまだ観光案内所の方がいらっしゃいました。
なので、横の扉から出てきていただき、無理を言って妖怪スタンプラリーの冊子(妖怪ガイドブック)を渡しました。
「20個以上、35個未満の場合はシール」ということだったので、
「全部集まりましたか?」
と聞かれました。
34個という悔しすぎる結果でしたが、一応
「34個ですが、1つは店舗前になかったと思います」云々を伝えてみました。
「じゃあシールですね。少々お待ち下さい」という辛口の感じでしたが、準備を終えられたのか、ガチャと扉が開くと…
「抜けている1つは、お店が16時までなのでスタンプ台がなかったと思います。なので完走です」
と、完走証をいただきました。
時間外にありがとうございました。
諦めたら何もつかめません。
至るところに妖怪的工夫
水木しげるロードには細かな点でも妖怪的工夫が凝らされています。
路面にねこ娘。
鬼太郎ベンチ。
ねこ娘ベンチ。
鬼太郎やねこ娘の他にねずみ男バージョンなどもあります。
水木しげるロードの「夜」
夜も楽しめるのが水木しげるロードの魅力です。毎晩日没から妖怪ナイトストリートに変化します。
夕暮れ時ともなると木々まで妖怪に見えてきます。
等身大のねずみ男
橋のところにあったねずみ男とは別のねずみ男ブロンズ像。
目玉の親父の街灯
目玉の親父の該当が光りだして一層際立ちます。
テレビくん
テレビくんこと山田くん。
こなき爺
姿は爺で泣き声は赤ん坊のこなき爺。
水木しげる氏の妖怪画談によると、阿波(徳島)の山奥などにいた妖怪「児啼爺」は、人のいなさそうな山奥で時々「おぎゃーおぎゃー」と赤子の泣き声が聞こえ、「なぜこんなところに赤ん坊が?」と思い抱き上げると、しがみついて離れないという妖怪のようです。重さは五十貫(約188kg)から百貫にもなるため動けなくなるという感じのようです。
油すまし
天草の草積越に棲むらしい油すまし。
コロポックル
アイヌ語で蕗の葉の下に住む人という意味を持つコロポックル。
路面に現れる妖怪
演出照明により、歩道に妖怪が現れます。
もちろん水木しげるロード内にある水木しげる記念館にも行きました。
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