最近あえて「仕事中のモヤモヤの要因」を探ってみることにしました。
そういうとまだ柔らかい感じですが、もっと端的に言うと本当は「どんなお客が嫌いか」ということです。
すると現段階では、大きく分けて3つの要素があるということに気づきました。
どんなお客が嫌かという面でいうと、次の三点になります。
- 頭が悪い
- お金がない
- 情熱がない
これらは、さらに細分化することもできます。そして上の3つに統合していくこともできます。
例えば素直さは「頭が悪い」に入ります。
僕の中で素直さとは、文句を言わずこちらの言うことを聞くということではなく、松下幸之助氏のような「少し抽象化して物事の本質を考え直す余裕があること」といったような感じになります。なので、「素直さがない」は「頭が悪い」に属します。
そして裏返すと、
- 知能が高い
- お金がある
- 情熱がある
というお客が好きだということになります。
それら3つが揃っていると最も良いですが、どれか一つでもあればお客としては良いかなと思っています。
お金があまりなくてさほど情熱がなくても、頭が良ければ最低限の依頼に絞り込んで何とかお金を工面するというようなことが起こります。また、言い方は悪いですが、頭が悪くてお金がなくても情熱があれば、何とか工面したりもするものです。
頭が悪くて情熱もなく、ただお金には余裕がある場合、ひとまず面倒なことをお金で解決するというようなことをしたりもします。
なので、それぞれまだお客としては許容できます。
しかしながら、頭が悪い、お金がない、情熱がないという悪玉の三点が揃っているとタチが悪い客になります。というよりお客として相手にしないのでお客ではありません。
個人的統計上、この三点が揃っているのは、社会に出る恐怖を回避するため、親の仕事を継いで、その事業が時代錯誤でうまくいっていないという場合に多いと思っています。
就職試験や自分で見つけてきたお客等々、親以外の他人に承認されてその役職についたわけでもなく、収益も悪化していて、やりたい仕事を選んだというわけでもないので、「頭が悪い、お金がない、情熱がない」という三点が揃ってしまうという感じになります。
収益が悪化していなければ、「お金がない」の部分が取り除かれるのでまだマシです。
こうしたお金の面は数値に出ますが、「知能が高い」、「情熱がある」の部分は数値には出ません。「知能が高い」はテストのスコアに出るじゃないかと思う人もいるでしょうが、僕の定義上は少し異なります。
ただの数量的な感覚以外にも属性として包括している対象の範囲というもの、思考抽象度レベルというものも関係してきます。
自分のことだけを考えているのか、自分とその家族のことを考えているのか、自分の会社のお客や従業員のことも考えているのか、地域社会や日本という国全体のことを考えているのかといった対象範囲、そして直近だけなのか未来についても考えているのかといった時間軸的な範囲ですね。
「知能が高い」、「情熱がある」といっても、自分のことしか考えていないという場合もあります。
「自分が世間で承認されること」しか考えていないという場合は、学歴にしがみついたり、自分がもてはやされることだけに情熱を持ちます。
言葉として「知能が高い」といっても、試験に強いだけとか、人を騙すような悪知恵が働くというだけの場合もあります。
なので、一応最終的には「知能が高い」に属すことになりますが、思考抽象度のレベルも関係しています。
ちなみに思考抽象度のレベルが高まると、次のような思考になっていきます。
仮に家族の洗濯物を干すという単純なルーティンであっても、それは社会と未来に影響を与えているということになります。作業としては洗い終わった衣類を干しているということだけになりますが、自分のしている行為は、家族の生活を支え、支えられた家族は社会に機能を提供し、未来の地域社会や国や世界をより良いものにしていくということにつながっています。
その行為がなければ多少なりと家族全員の気分が下がり、下がった気分に他者は影響されていきます。それが乗数的に社会に影響を与えます。
というような社会的な貢献をしているのだと捉えることもできます。
それが、仕事であれば、「単純な荷物の配達」という行為でも構造は同様です。
その行為は、収益や賃金を獲得するというものだけでなく、社会に良い影響を与え、未来を作っているということです。
そう思えない仕事なのであれば辞めれば良いということになります。