数寄屋で赤裸々に

数年前のことになりますが、すき家の前を通ると一人のおばさんが店内に入っていきました。

信号待ちをしている間、その様子を「道を挟んだ向こう側」から観察していました。

特に座る様子もなかったので、「持ち帰りだろう」と思っていたのですが、注文することもなく、忙しそうな店員さんを尻目に「紅生姜」と「割り箸」と「七味」を勝手にごっそり持って帰りだしました。

「泥棒じゃないか」

そうは思いましたが、もしかすると持ち帰りを車などの中に入れつつ割り箸などを忘れたということで取りに来たという可能性もあったので、特に指摘することもなくという感じでやり過ごしました。

しかし、別にそうした車やバイクや自転車が店の前にあるという様子もなく、おばさんはひたすらに歩道を歩いていきます。

すき家からごっそり持ち帰った「紅生姜」と「割り箸」と「七味」は鞄の中です。

といっても、もしかすると既に家に持ち帰りつつ、家に帰って食べようと思った瞬間に割り箸などを忘れていることに気づいて取りに行った、という可能性もゼロではありません。

ということで、特に触れずにいたのですが、そのまま同じ道を歩きつつ、僕はまっすぐ進み、おばさんは細い路地のある角を曲がってしまいました。

「あれは結局どういうことだったのだろう?」

可能性としては「泥棒」の可能性が一番高いような気がしますが、持ち帰りを買ったのであれば、それについてくるような物です。

数で言えばおばさんが持ち帰ったのは「紅生姜」と「割り箸」と「七味」を10人分くらいです。

可能性としては子供たちが実家に帰ってきているとか、何かの集まりがあって「買い出しに行った人」として忘れ物を取りに行っているような感じなのかというところですが、そうであるならば店員さんにひと声かけたりするだろうということも思ってしまいます。

むしろ店員さんと一切目を合わさずに、「さっ」と取っていったという印象のほうが強い感じがしました。

しかし、仮に「泥棒」だったとして、もし自分が店員さんであったならば、その様子を見ても「自分ではない誰かが少し前に接客した人かもしれない」というようなことが頭によぎり、物が物なので特にツッコむ気にもなれないのではないか、とすら思ってしまいます。

真相は闇のままです。

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