トルコ旅行記 忘れ物

トルコから帰ってきて、頭を切り替えたいところだが、そうもいかない。

時差もあるし、なかなかぼんやり感が取れない。

帰りの空港に着くとさっそく携帯電話が鳴る。

「UPSジャパンですが」

お、さっそくか。船便なのに早いな。この早さは航空便かもな。

イズミル(Izmir)からアンカラ(Ankara)に向かう途中の電車にて。

「そういえばジャケットがない!」

かばんを探したが、見つからない。

それもそのはず、ホテルのクローゼットに忘れてきたのだ。

中にはお金も入ってるのに…

どうしよう。

今から引き返すか?いや、それは無謀だ。

大丈夫だ。オレは何も困っていない。

早速ホテルにメール。

「クローゼットにジャケットを忘れたのですが…日本にエアメールで送ってもらえないでしょうか…住所も記しておきます。着払いか、それが無理なら内ポケットにお金が入っているので、それを使ってください」

トルコ人を信用するしかない。

「見つかりましたよ。お金も確認しました。送るには十分すぎるくらいの金額が入っています。残金はどうしますか?それと船便のほうが安いですよ」

「では、船便で残金と共にお願いします」

この人たちを信用するしかない。

本日、表から家の者を呼ぶ声がする。

「UPSジャパンですが」

よかった。中を確認するときちんと入っていた。

お金もちゃんと入れてくれていた。

しかも、伝票に表示されている料金を支払った後の残金より少しだが多めに入っていた。ありがとう。

部屋に案内してくれた際、テレビについての説明をしてくれた時に、
ブラウン管には音楽番組が流れていた。

「トルコの音楽ですよ」

と、笑顔で腰を振りながらノリノリで説明してくれたボーイの姿が目に浮かぶ。

お礼のメールを送る時に、少し考えた。

最大限の表現で感謝を伝えたい。

だから調べた。

こうやって、まったく意味を成さない「お勉強英語」を離れて実を学んでいくのだ。

試験のためにやるのとは、集中力も記憶力も断然に違う。

恥をかくのを恐れてはいけない。

そんなものに恐怖を抱いていては、成長の速度は格段に落ちる。

恥をかくことを恐れる姿こそ、恥であると心得るべきだ。

トルコではぼったくりバーなんかにも遭ったけど、周りから圧力をかけられて建前上宣戦布告をしておきながら、一切の攻撃を行わず、また戦いが終わっても賠償金の請求もせず、孤立していた日本の国連加盟に尽力してくれた国。嫌いになるわけないさ。

そのダウンジャケットは今でも愛用しています。


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