「仕事」を理由にした工事車両等の厚かましい路上駐車

工事車両等の厚かましい路上駐車ということで、迷惑駐車についてでも触れていきます。どの道最後は警察によって解決するような事柄にはなりますが、「仕事だから」という謎の言い訳によって厚かましく人の家の塀沿いに迷惑駐車をする工事業者等について、今一度触れていきましょう。

今までに「断末魔の長広舌」や「鉄面皮との天王山」、「誠実な遊戯」などで触れていますが、駐車のベストスポットということになるのか、家の塀沿いによく車を駐められることがあります。

特に工事業者に限ったことではなく、置き薬屋、生命保険の営業車が厚かましく駐めていたこともあります。我が家に関係するものであれば、また、インフラ整備等々公共性のあるものであればまだわかりますが、数件先の家等々への工事や営業等、我が家とは直接何の関係もない事柄について「仕事だから」「他に駐めるところがない」という謎の言い訳のもと、無断で我が家の塀沿いに車を駐めていたりするわけです。

その他、近所の人の親戚や知人が厚かましく駐めていたこともあります。

「仕事」を理由に駐車禁止への駐車を居直り

一応、今の家の塀沿いは、近くの地主さんの私道ですが公衆用道路のため駐禁切符が切られる場所になります。

家の塀沿いなので、「車を動かしてコインパーキングに駐めなさい」と言うと、99%の人は素直に車を動かすのですが、先日、その場所に駐めておきながら「やかましい、こっちは仕事じゃ」と居直ってきたやつがいました。初めてのケースです。

「お前の土地か?おお?」

などと言ってきました。お前の土地でもないけどな。

「ここ、駐禁場所。どうせ道路使用許可も取ってないやろ?(この場所で取れるわけないけどね)コインパーキングに駐めて、その分を依頼主への請求に加算しろよ」と言ってみました。

「アホ!なんでそんなことせんとあかんのじゃ」

「じゃあ警察呼ぶわ」

というと、

「おう、ポリでもなんでも呼べ。アホ!」

ということだったので、所轄警察署の交通課に連絡をすると「お手数ですが、110番に連絡し直して下さい」ということで、110番通報するという流れになりました。どうやらすぐに来てもらうには110番でないとダメなようなのでそちらでということだったようです(通常、迷惑駐車苦情というものは緊急性が低いということで、所轄の交通課に連絡するということになっています)。

バイクで警察官3名がやってきて、おまけにパトカーも出動しました。

警察が来て一蹴される

「すぐに車を動かして下さい」

「なんでじゃ。俺は仕事できとんのじゃ。どうやって仕事すんねん」

などと一旦言い返していましたが、

「道路使用許可も取っていないでしょう?動かさないと切符を切ることになりますから、早く」

と警察に諭され、結局車はコインパーキングに動かしたようでした。

その後、僕に向かって「あのアホが…」などと、喧嘩腰でした。

「俺は仕事で来とんねんぞ。なんでや。ちょっとくらい」

「車に物を積み込むなどの作業で車がないとどうしようもない状態であれば別ですが、駐めたままで車を離れ、別の作業をされる場合は、別の場所に動かしていただかないと」

と警察に諭され、

「ほな次から、なんやその使用許可取ったらええんやな?」

「許可されるかどうかは、所轄の交通課の判断で、いろいろな条件もありますが、基本的にはそうなります」

「おう、わかった、ほな次からはその許可とるわ。ほんでそこに駐めたる」

ということで、一件落着です。

で、警察が僕の方に来てさらに事情を聞いてきたので、ついでに「あの作業でこの場所で道路使用許可って、下りないでしょ?」

と聞くと、警察官は小声で

「下りません」

とつぶやいてきました。

さて問題です。

アホは誰ですか?

仲間内へのプライド

この居直り野郎が居直り続けたのは、おそらく仲間内へのプライドです。他にも数名現場にいたのですが、「若いやつに指摘されて動くようなヤワな男じゃないぞ」というような威勢を示したかった、という部分も含まれているような気がしました。

終始喧嘩腰でしたが、周りのみんなが止めてくれる前提の威勢の良さだったような気がします。

「おう、ポリでもなんでも呼べ。アホ」

と言うのは良いですが、本当は半分以上来て欲しかったんじゃないかなぁと思ったりもします。

警察が来てくれたら、僕ではなく「警察に言われたから」という理由で、「若いやつの指摘に従ったわけじゃない」という格好もつきますし、周りに警察がいてくれたら、万一の肉弾戦にもならないだろうというような意図もあったような気がします。

車を駐め続けたいという自己都合的な意図も含まれているものの、様々な罵声はそうしたプライド比重が高いような気もしました。

どうせ警察が来たら車を動かさざるを得ないことくらいは察していたはずです。

致し方ない場合は道路使用許可

「どうやって仕事すんねん」

と居直るケースはたまにありますが、本当に致し方ない場合は、道路使用許可を取る形になります。

たいていは「致し方ない」というよりも、単に車通勤みたいな形で駐めているだけです。単なる通勤手段として車を使っている割に、少し道具が積んであったら「仕事」を理由に居直ります。

コインパーキングに駐める、乗り合わせをする等、回避策はいくらでもあります。

だから「こっちは仕事やぞ」など、ただの居直りです。

経費がかかるならその分は、依頼主への請求に加算すれば良いのです。近隣住民は迷惑をかけられるだけであり、何の得もありません。

現場に来るだけの移動手段としての車など、致し方なさなどありません。とりわけ駐禁トラブルになるような市街地には交通インフラもあります。世の大半の社会人は、公共交通機関等で動いています。

近隣住民への迷惑だけでなく、いざという時の緊急車両の通行等の都合もあるわけです。

「こっちは仕事やぞ」などと居直れるわけがありません。

緊急車両の通行等の都合もあるからこそ、どうしようもない時は、道路使用許可を取るという形になっています。

ということで、「厚かましい」の一言です。

まともな業者と厚かましい業者

もちろんすべての業者が厚かましいわけではありません。

近くのマンション建設の時のことですが、その時の解体工事業者は、朝方にダンプカーがバックでゆっくり通るというだけで、挨拶に来たりしました。駐めるどころか、「バックでゆっくり通るので数分間交通の便や音でご迷惑をおかけします」というような程度のことで、近くの家を回っていました。まともすぎる事業者です。

一方、数十メートル離れた家の新築工事の際に、我が家の塀沿いでコンクリートを混ぜていた業者もいました。

「適当な場所がなかったんで」

と言っていましたが、公共工事でもなし、どのような神経をしているのでしょうか。ある程度離れているため、事前の案内もなかったような業者です。案内をする必要がない程度に離れている家の新築工事の作業を、どうして全く関係のない人の家の塀沿いでできるのでしょうか。

また、我が家の塀沿いではありませんが、我が家のすぐ近くの道において「建設中の新築の駐車スペースが汚れるから」という理由で、道路を車三台で封鎖している業者もいました。そしてそれは業務用の車は1台で、他の2台は単なる乗用車です。警察が来て移動を命じられると、近くの空き地(他社の建設予定地)に勝手に駐めていました。

ということで、「厚かましい」の一言です。

Category:miscellaneous notes 雑記

「「仕事」を理由にした工事車両等の厚かましい路上駐車」への2件のフィードバック

  1. リフォーム業者が法定違反場所(歩道、交差点)に止めるので困ったです。
    注意して移動しても、1時間後に止まってたよ
    交番に通報して移動後はとまらなくなったよ
    京都市内の土木みどり事務所にきいたら、足場もでてると違反らしい
    健全な業者なら、足場の占有申請、足場運ぶトラックの道路使用許可で合法的に止められるのに
    なぜ無理をするんだろうか
    足場の荷物を下ろすための駐車は申請できますが、
    道路を駐車場としては許可がおりないのにね

    1. コメントどうもありがとうございます(誤検知でコメントフィルタに引っかかっており、本日発見しました)。
      申請すれば許可が下りるような道路使用許可を取らないのは、コスト的な問題でしょうか。

      申請費用はしれていますが、書類作成や申請の手間にも人件費がかかりますし、警備員を雇う必要がある場合もあります。

      路上駐車についても同様です。コインパーキングにでも駐めればいいのです。

      端的には「めんどくさい」というだけではないかと思います(もしくは、昔からそうやって仕事をしていて、知らないだけという場合もあります)。

      本来はそれらをサービス価格に含めて依頼主に請求すればいいだけの話です。コインパーキングに荷物を取りに行っていると人件費が嵩むなら、その分も請求すればいいのです。周りの何も関係のない人に迷惑を押し付けるのはお門違いです。

      最近ではリフォーム系のサービスにおいても、案内に「ご自宅に駐車できない場合は、近隣のコインパーキングを利用します。駐車料金を頂戴する場合があります」という記載がある場合あります。
      もちろん家の誰かが外出している時間で、自宅の駐車場を使える場合もあるので、出張料的な駐車料金を一元化する必要はありません。

      「そういうことをすると価格競争力がなくなって仕事がなくなる」という職業人、企業としての自己評価の低さが根底にあるのではないかと思います。

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