タグ別アーカイブ: 男と女

男と女・性について

われわれは何ができようか?

ある人は不良で悪意のある息子から、まる一日ひどく責められたので、晩、息子を打ち殺し、深く息をつき、残りの家族のものに言った。「そう!これでわれわれは安心して眠れる!」― 環境はわれわれをどこへ追い立てることができるのか、われわれは何をしっていよう! 曙光 336 ここで少し家族について触れましょう。 家族仲はいいのですが、昔から家族と

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愛が愛として感じられるために

われわれは、自分に対して誠実であり、自分を非常によく知る必要がある。他人に対して、愛や親切と呼ばれるあの人道主義的な偽装をすることができるためには。 曙光 335 愛や親切と呼ばれるものは、ほとんどが偽装されたものであり、慈しみのように純化されたようなものではなく、何か裏にある自己都合の自己欺瞞のために使われたりします。特に語られる時

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正しさと限界

正しさと限界

禁欲の教えは、感性的な衝動が狂暴な猛獣であるためにこれを根絶しなければならないような人々にとって、うってつけの考え方である。しかし実際またそういう人々にとってだけである。 曙光 332 これはZ会について触れろということでしょう。今回はZ会、つまり「絶倫すぎる男たち」について触れていきます。 世の中には絶倫になりたい人、食べ物などで何

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快活さをそしる者

人生に深傷を負った人間たちは、一切の快活さに疑念を抱いた。快活さとは、いつも子供らしい、子供っぽいものであって、死に瀕している子供がそのベッドでなお玩具をかわいがるときのように、それを眺めると、あわれみと同情しか感じえないような愚かなものを漏らしているかのように。 曙光 329 前半 快活さをそしる者ということで、少し路線は外れますが

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離れて生き、そして信じる

その時代の預言者や奇蹟を行なう者などになるための手段は、今日においてもやはり昔と同様である。すなわち、僅かばかりの知識と若干の思想と極めて多くの自惚れとを抱いて、離れて生きるという事である。 曙光 325 前半 「離れて生き、そして信じる」ということで苦行や神格化についてでも触れていきましょう。 少し距離を起き、実態を悟られないままに

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傍白(わきぜりふ)

この本のような本は、読み通したり、読んできかせたりするためにあるのではなく、ひもとくためにある。特に散歩や旅行のときに。人は頭を突っ込んでは、いつでもまた引き出すことができ、月並みなもの何もあたりに見当たらないに違いない。 曙光 454 このブログのようなブログは、読み通したり、読んできかせたりするためにあるのではなく、ひもとくために

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歓待

歓待の習慣の意味は、他人の敵意を麻痺させることである。もしわれわれが他人をもはやさしあたって敵とは感じない場合には、歓待は減る。歓待は、悪意をもったその前提が盛んである限り、盛んである。 曙光 319 歓待(かんたい)は、「手厚くもてなすこと」ということで、「歓迎!」と「接待!」だということですね。まさに「他人の敵意を麻痺させること」

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感情の別な見通し

ギリシア人についてわれわれは何とたわいのない話をしていることだろう!彼らの芸術について、一体われわれは何が分かっているのだろう。その芸術の魂は― 男性の裸体美に対する情熱である!そこからはじめて彼らは女性の美を感じた。したがって彼らは女性美に対して、われわれとは全く別の見通しを持っていた。そして彼らの女性に対する愛も類似した関係にある

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英雄主義の見かけ

敵の真中に身を投じることは、卑怯のしるしかもしれない。 曙光 299 英雄崇拝とその狂信者において、何かを崇拝し、敵の中に飛び込む、死を決して飛び込む様、つまり「殉教」に向かう方向性は、一種の自己陶酔であり、自惚れであり、自慰行為であるのに、その狂信者の間においては「カッコいいこと」とされるため、卑怯のしるしかもしれませんね。 最近か

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聖者

女性からのがれ、肉体を呵責しなければならぬ人々こそ、最も感覚的な人々である。 曙光 294 賢者どころか聖者にすらなってしまうくらいでちょうどよいはずです。世の中にはたくさんの自称聖者・自称聖人がいますが、周りの人からの評価ではなく、己自身が聖者たるかどうかが問題です。それは心の安穏によって示されます。 さて、中学生の時に将来の夢を書

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外見上の寛容

高校生くらいの時に何度か引越のバイトをしたことがあります。 その内の一回は、若い女性の引っ越しだったのですが、引っ越しが完了すると、ロングヘアの40代位の男性がやって来ました。 その男性は、その当時、京都ファミリーでやっていた催し物のジャグリングショーの人に似ているので、「ジャグリングショー」という名前で記憶しています。 引っ越し完了

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アリストテレスと結婚

偉大な天才たちの子供には狂気が、偉大な有徳の人々の子供には愚鈍が突然出て来る。― こうアリストテレスは述べている。彼はそれでもって例外的な人間たちに結婚を勧めるつもりであったのか? 曙光 246 アリストテレスの師匠の師匠「ソクラテス」の奥さん、クサンティッペさんは相当の悪妻だったようですが、ソクラテスは「良い妻を持てば幸せになれる。

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知名の士との交際について

甲。しかしどうして君はこのえらい人を避けるのか― 乙。僕は彼を誤解したくない!われわれの欠点は一緒に調和しない。僕は近眼で疑い深く、彼は贋のダイヤモンドを本物同然に身につけるのが好きなのだ。 曙光 226 ニーチェ 「しかしどうして君はこのえらい人を避けるのか」 bossu 「彼は、自らの従業員に違法な労働環境を与えながら、自らはMa

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ワンテーマ 「モテ」

モテに関しては関心のある方が多いようなので私的寄せ集めをしてみました。モテないが正しいです。ただ、モテるモテないの選択権は己にはありません。本当はありますが、それは世間で言われるようなモテテクを磨くことではありません。 モテる秘訣とモテない理屈 モテる秘訣とモテない理屈について 世間では様々なモテテクやモテるための条件、モテる秘訣、そ

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自制と節制とその究極の動機

衝動の激しさを押さえるのに、本質的に異なった六つの方法より以上は見つからない。 (略) 機会を避けること、規則を衝動に植えこむこと、衝動に対する飽満と嫌悪を生み出すこと。苦悩を与える思想の連想を完成すること。次に力の転位。最後に全身的な衰弱と虚脱。― これが六つの方法である。 曙光 109 抜粋 ニーチェには残念です。衝動を解消するの

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ここで新しい理想がつくられる

恋愛状態のとき、自己の人生の決断を下したり、激しい気まぐれのために自己の伴侶の性格を断然決定してしまったりすることは、許されるべきことではない。われわれは、愛人同志の誓いを公に無効であると宣言し、彼らに結婚を許さないようにするべきであろう。 曙光 151 前半抜粋 性格も傾向はある程度固定的なものであっても、表に現れる行動などは一様で

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気づかわしい

ある信仰を、風習であるという理由だけで受け入れる。―このことはしかし不誠実であり、卑怯であり、不精であるということを意味する!それでは、不誠実、卑怯、不精が倫理の前提であるというのか? 曙光 101 「気づかわしい」とは、事の成り行きなどが気にかかることであったり、「心配だ」「気がかりだ」というようなことを指しますが、12月25日は世

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超人的な情熱に対する信仰のもつ価値

―突然で一度だけの約束から永遠の義務を調達した、制度や風習のことを考えるがよい。そのたびごとに、そのような改造によって極めて多くの欺瞞と嘘が生まれた。また、そのたびごとに、しかもこのような犠牲をはらって、新しい超人的な、人間を高める概念が生まれた。 曙光 27 嘘をつかねばならなくなるなら、原則的に約束はしてはいけません。 ただ、約束

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タイヤの細いチャリとロハスな人

おそらく昔に比べてかなり安価になったのでしょうか、ウェーイの矛先としてタイヤの細いチャリンコが街にたくさん現れるようになりました。 また、SNSが普及した影響からか、「ロハスな人」に生活スタイルを語られたり見せつけられることも多くなりました。 ということでタイヤの細いチャリとロハスな人についてでも書いていきましょう。 タイヤの細いチャ

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ケチンポ

ケチンポ

男子たるもの女子にいくらお金を使えるか、その点はモテに大きく関わってきます。ただ、それをいいことに、かなりの額を搾り取られ、心身共にボロボロになる男性がいます。 正しい思春期を送り、正しく自分塾を開いてきた人は、ゴータマシッダールタが「オレ、王子辞める」と旅立った頃には、モテないが正しいことを悟るはずなのですが、正しく自分塾を開いてこ

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青春なんて 改

小学生の時はよく広河原という京都市唯一のスキー場に行っていたのですが、それからは修学旅行くらいでしかスキーをしていません。一応、スノーボードではなく、ずっとスキー一本です。スノーボードはしたことがありません。そして、今年の初め、10年以上ぶりの久しぶりにスキーに行った時です。 夕暮れ、まもなくスキー場が閉まるという頃、僕は非常に尿意を

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薄口と濃口 改

関西では薄口、関東では濃口と、うどんのだしは相場が決まっているそうですが、やはり、薄口の方のほうが「しょっぱい思い」をしているのでしょうか、「薄口」と豪語しながらも塩分は薄口の方が濃かったりします。 世の中には”なんであんなカワイイ子とあんな不細工な男が!?”という現象が見られることがあります。義務教育程度のモ

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モテより大切なこと 改

モテるとは、行列ができるほど顔がいいか、行列ができるほど口がウマイか、そのどちらかでしかありません。 こんなことが議論される時にまず出てくるのは「口が上手くないから信用できる」というものです。たいていのビジネス書にはこの手のことが結構な頻度で出てきます。 そうなると生まれつきかどうかはわかりませんが、「口がウマイ」という才能を持って生

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愛のカツアゲ

モテる、モテないの選択権は己にはありません。 モテる、モテないについてはもちろん選択権がありません。人が決めてしまうことなのだから、仕方のないことなのでしょう。 本当は自分で決めることができますが、意図的に決めることは、それを受け入れていなければなりません。 モテる秘訣とモテない理屈 世の中で「よいこと」とされていることは困ったことに

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モテるオスは不幸である 改

モテるとはどういったことなのでしょうか。 動物としてみたときは、モテないとまずいのは明白な事実で、オスは必死にアピールします。 先日、京都市動物園に行った時のことです。 インドクジャクがそれは見事にメスにアピールをしていました。 これは人間で言えば、金融機関職員が横勘こと「札勘の横読み」をする時のごとく一万円札を広げて見せびらかしてい

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すこぶるブルーな日には 改

生きてる時に終わるのか、死んだ時に終わるのか、それはまちまちですが、全てのモノや人、自分と関連する事象とはいつかはお別れしなければなりません。 愛別離苦 とりわけ愛着のあるもの、愛の対象となるものとのお別れについて、アイツは「悲しいこと」と判断しますが、悲しんだところで何をどうこうはできません。 「愛を持ち、悲しんだところでどうにもで

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いい人願望 改

本当の意味で陽気でいられるということは、だれに対しても無責任でいるということです。たとえ、悪い人と言われようとも気にしない鈍感さです。 いい人願望を持つ人は多いですが、いい人と呼ばれ続けようとしても必ず「偽善者」「八方美人」という言葉がついてまわります。 「いい人になろう」と思うのはいいですが、「いい人だと思われよう」というのはやはり

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カッコイイって何

カッコイイって何

カッコイイって何なんでしょうね。 結局オスがメスの気を引くための「オレは強い」が転じたものなのか、「気の弱い自分を隠すため」なのか、「みんなと一緒がいいけど、やっぱりどこかひとつくらい違うところを」なのか、「弱った自分を奮起させるもの」なのか、さっぱりわかりません。 本能的なものが社会的なフィルターにかけられたか、自尊心の問題、といっ

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モテより大切なこと

本当はモテたいわけじゃなくて、モテてるところを他人に見せて羨ましがらせたいだけのこと。そんなつまらない優越感だけのために我々は悩んできたわけです。 もっと好きに生きたらいいんじゃないですか。 「アンチエイジングが趣味」とか本当かな、と思います。 世界に誰ひとりとして「見せびらかせる人」がいなくなった状態でも、なぜかやり続けてしまうもの

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メソメソ男子

メソメソしていてかまってくれるのは、やさしい親御さんか気のいい先生くらいなもので、オスの涙に同情するメスは少ないのではないかと思います。 「男は泣くかわりに酒を飲む」と、たまに聞きますが、確かにそんなフシの人はいます。 ということは、強がっている大将も社長さんも毎日泣いていることになります。実際そうなのでしょう。 「今度飲みに行こう」

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