静止することにより見えるもの

日常から離れ、静止することによって見えるものがあります。それは特に非日常的な体験というものではなく、独りの空間をある程度保って静止するといったようなものです。そうすると行きたい方向が見えてくる場合があります。 例えば、「少し休みを取ったとしても、特にやることがないからなぁ」と思ったりして、あまり一人で独立した空間を持つことを意図しない

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あほぼんの象徴

基本的にダンスというものに寒気を覚えるものの、一部例外があり、エアロビ笑点やタイムスリップショッピングダンスなどは、「あほぼんの象徴」として、別口で感性をくすぐるものとなっています。 エアロビクス的な動きや音楽は、80年代を思わせる雰囲気と相まって、僕にとっては爆笑の対象となったりするわけです。 その根底に流れているものは、やはり資本

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ちょっとした想像力と抑止力

先日、銭湯に行った時のことです。兄弟数人の子連れが一組いて、そこそこ騒がしかったのですが、一番騒がしいのは父親と思しき大人でした。「わー」などとい言いながら、湯船に飛び込むくらいの感じです。 まあ奇声さえあげなければいい、と思いつつ、おそらくイクメンなどという言葉に踊らされ、妻や子どもの言いなりになって自分を保てなくなり、結果、「自分

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胸の痛みが消えてなくなる感覚

どうも体の部分部分に秘めた痛みというものは、その痛みを受けた時の記憶等々と連動していたりします。 また、緊張の種類によって体としても緊張が走る場所が異なるため、ある部分の痛みや疲れは、それに応じた緊張のエピソードと連動していたりするようです。 先日、夜に眠れなくなり、いつもなら春先に起こるような緊張の解放が一気に起こりました。もしかす

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電話とメールの使い分け

思い返すと、友人との連絡においては、この数年ほぼメール、メッセージ機能を使っていないということに気づきました。 逆に業務関連ではほとんどがメールのみということになっています。 その大きな違いは、仕事においては「言った/言っていない」というようなものを防ぐため、認識の齟齬を防ぐためというような意味合いが強く、友人関係においてはそうした証

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相手の空間に飲み込まれると調子を崩す

相手の空間に飲み込まれると調子を崩す、ということで、少しだけ「人との深い関わり」の続編を進めていきましょう。 振り返ると「調子が悪いなぁ」とか「何をやってもうまくいかない」という時、たいていは誰かの空間に飲み込まれていて、自分本来の思いや意図からは外れていた時、という感じなっています。 相手の提案に乗ってみるということはいいですが、行

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人との深い関わり

思えば幼少期から人と深い関わりを持つことが多いなぁというようなことを思ったりします。しかし最近ではほとんどそんな深い関わりが生じることがありません。 人と深く関わって良かったこともあれば、さんざんだったということもあります。 さんざんだったことも数多くありますが、それなりに良い経験になっているので、振り返れば「良かった」というようなこ

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絵本に見る異性の生き方の感覚

絵本に見る異性の生き方の感覚

数あるビアトリクス・ポター氏のおはなしの中で、個人的に最も好きなのが「こぶたのピグリン・ブランドのおはなし」です。 「うさぎの絵について」でピーターラビットシリーズのうさぎを推しておきながら、一番好きなのは「こぶた」というのは矛盾のようですが致し方ありません(亥年生まれであるからということにしておきましょう)。 最後の絵でピグリン・ブ

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1983

1983投稿目ということで、1983年について、というより相当幼い幼少期の頃について触れていきましょう。 僕は1983年(昭和58年)に生まれました。 といっても12月生まれなので、1983年を過ごした期間はほぼわずかで、新生児の頃という感じになります。 そういえば僕の銭湯歴は相当長く、生後一ヶ月で銭湯デビューという感じだったようです

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「しないこと」への評価

11月は児童虐待防止推進月間ということのようです。個人的には児童愛護の方が表現としては良いのではないかと思ったりもしますが、直接的に虐待というものを防ぐということを意図しているので致し方ないのかもしれません。 個人的には「虐待をしないこと」への評価があまりにも意識されなさすぎているような気がします。 以前、「際限のない『何をどこまで』

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空想による発火

ぼんやりと月を観たりしている時などによく空想による発火が起こったりします。 離人感を伴うような感じですが、心地よさを伴います。 情報空間が広がり、四次元的な移動もできるような感覚です。 それはぼーっとしている時、突然起こります。 手というものに関する無限にも近い空想 例えばですが、月に手をかざした時、手というものと手を動かすということ

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限界や転機における体の再生

今までの人生で何度か自然と食が進まないような時がありました。無理や我慢のような感覚は全くなく、また、「体調が悪く、食えない」というような感覚ではなく「特に要らない」というような感覚です。 そして、ふとした眠れない夜、よく散歩にでかけました。 こうした時はだいたい、鬱屈した身体が限界に近づき再生を図るときか、もしくは精神を含めて大きな変

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見る方向と視野の広さ

社会的な問題、とりわけ経済格差的な問題や生活の自由さなどについて触れられる時、単なる愚痴のようにしか見えないような論調が多い傾向にあります。 「もしかするとですが…きっと儲かってないんですね」 というようなことを思ってしまったりもするのですが、問題は問題としての正しさはありつつも、そうしたものは、個人レベルでは「見る方向と視野の広さ」

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合意と根拠

インターネットメディアが普及してからというもの、やたらと根拠・データを示せば相手は納得すると言うか、言い返せなくなるというような雰囲気が出てきたりしましたが、「そんなことを根拠にして説得すると不利ですよ」と言いたくなってしまうこともよくあります。 何度も触れていますが、とりわけ相関関係は絶対性を持ちませんし、傾向くらいしかわからないの

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情報的な大きさと「悲」の反応

情報的な大きさと「悲」の反応について触れていきましょう。 定義を示す順が逆になりますが、ここで言う「悲」とは、パーリ語のkaruṇā(カルナー)であり、慈悲の「悲」を意味します。「苦しみがあるのであればそれが取り除かれるように」というような思いです。 情報的な大きさというのは、いわゆるひとつの気の大きさであり、ある意味でのレベルの高さ

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合意と具象

相手の合意を必要とする場合、抽象的なことであっても具象化せざるを得ないという場合があります。 様々なことをわかりやすく伝えたいというのはやまやまですが、そんなふうにどうしても相手の合意というものが要るとなれば、本質とは少しズレたところで示さざるを得なくなります。 しかしながら、抽象的なまま語られると譫言のようにしか感じざるを得ない場合

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「性善説と性悪説」から見る組織の安定

「なぜブラック企業が存続しているのか」といった点や、「なぜ世の中の企業が人的に安定しないのか」といった点に関わるのが性善説と性悪説から見る組織の安定の構造です。 社会の構成員全員が、気楽に自然な相互扶助のもと日々の仕事をすることができれば良いのですが、周りを見渡すとそうしたことが叶っているというケースのほうがレアだったりします。 死に

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笑いは印象の正負を逆転させる

笑いの素晴らしい点のひとつとして、「印象の正負を逆転させる」という点があります。その質にもよりますが、感情が激しく動く出来事というものは、解釈しだいで悲しみや怒りといったものにもなりますし爆笑の対象にもなりえます。 本来出来事というものは、それそのものは中性です。 ストレス耐性という言葉がありますが、耐えるということだけがその乗り越え

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個人的な満足こそがすべて

「自己満足」という言葉がありますが、どうしてもその用法としては、社会性の欠如の指摘のような側面が含まれています。しかしながら、一応本質的には「個人的な満足こそがすべて」という感じになっています。 世の中では様々な「こうした方がいい」というようなアドバイスがあります。そしてもちろん相手には相手の都合、その領域にはその領域なりの都合があり

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シューベルト「魔王」について

シューベルト氏の「魔王」という曲は、父と子が森で魔王に出会い、子が魔王に誘われ、父は気づかずというような詩のあるような曲のようです。 一応作詞はゲーテ氏、というより詩の方が先にあり曲が後でついたという感じのようですが、中学校一年生の時、この曲がテストの問題として出されたことがあります。 どのようなシーンを思い浮かべますか? その時の問

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限界を超えるための非合理性

「自分の限界を超える」 そんなことを意図することが結構ありますが、実際に限界を超えるためには合理性が生み出す柵を突破する「非合理性」が必要になります。 物事が合理的になっていけば行くほど、通常その概念のごとく理に適ったように物事が進んでいくと考えられますが、その一方で行動も情報も内部循環する形となり、鬱屈した精神を生み出していったりも

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静かなる気迫

19歳くらいの病中の頃、おばあちゃんの家で2ヶ月ほど暮らしたことがあります。 特に実家が嫌だったとかそうした理由ではありません。 嫌ではないのですが、少し気が散るというか、そのままでは同じところをぐるぐるしているだけのような気がしたので、何かを見つけるために静かな場所で強い人と一緒にいたかったというような感じです。 理解者で触れたおば

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偏見を解く過程としての混乱

「混乱」というと「なるべく避けたいもの」として取り扱われますが、見方によっては偏見を解くための過程としてのプロセスであるという場合もあります。 何かに抵抗する時、そこに執著があります。手放したくない思い、考え方、自己都合等々が含まれています。それはそれで一つの側面として、ひとつの選択の可能性としてそのままでも良いのですが、「絶対視する

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オスのセキセイインコが持つポジティブさ

オスのセキセイインコは異常なほどのポジティブさを持っています。ポジティブと言うより、根底から「ネガティブがない」というような印象があります。 鉄腕アトムには基本的に恐怖心がプログラミングされていないように、オスのセキセイインコにも恐怖心や悲しみといったものがほとんどないという感じになっています。もちろん個体差はあると思いますが、楽観主

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執著の抑制というよりも解放

見渡してみるとたくさんの物が周りにあります。 空観的な見方をすると「世界には自分しかいない」というようなことも成り立つ中、それらの物の属性を考えてみると、全てが「お役に立てれば幸いです」ということでその場にいると言うような感じになっています。 「もうお役には立てません」 しかしながら役割を終えたとでも言うべきか「もうお役には立てません

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お互いに素直であれば仕事は驚くほどうまくいく

何だかんだで会社を創業してから結構な月日が流れました。それで今までに取引した中でうまくいっている人を観察していると共通点として「素直さ」が際立つ感じがします。 お互いに素直であればいろいろな仕事は驚くほどうまくいきます。 まあ確かに世の中には悪徳業者もいて、そうでなくても騙し要素が含まれているという面も多々ありますが、「1ミリも損した

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大いなる自己肯定

厳密には「大いなる自己肯定」の肯定の対象は自己ではないのですが、それ以外に近い言葉がないので致し方なく自己と表記した上で、大いなる自己肯定について触れていきます。 端的には「~から」という理由づけのない、根拠のない自己肯定のようなものです。 自己中心的な視点からのスタートし、より全体へと視点が広がり、また逆流し、最終的には自己に収束し

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14歳

比較的最近のことですが、千原ジュニア氏の14歳を再読しました。 小学生の時にすんげー!Best10で千原ジュニア氏を初めて見た時、「この人は他の人とは違う」ということを思い、そして「何かが自分と似ている。きっと僕はこの人のようになる」というようなことを率直に思いました。 僕は部屋に閉じこもることはなかったですが、14歳を読み返すと、怒

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英気を養う夏

毎年のように夏の暑い時期は「英気を養う期間」ということにしています。 ただ、ここしばらくは特に外出もせず、爆睡ツアーに旅立つということもなかったので、代わりと言ってはなんですが、マイナス要因の削ぎ落としに取り組むことにしました。 肩こりが無かった小学生時代の感覚を取り戻すために、できるだけ徹底的にコリをほぐしてやろうと思いました。 肩

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求めに応じることで起こる情報枯れ

あまりに人や世間に合わせて求めに応じてしまうと枯れてしまうことがあります。とりわけインターネット空間では、カラカラの土に水分を取られるように、細かい情報が生まれてはすぐに空間に吸収されていってしまうというような構造になっています。 少し生まれてはすぐに吸収されてしまうので追いつかず、結局どこかから引っ張ってきて洗練することもないまま吐

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by bossu

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