われわれのどこが最も精巧であるか
自律訓練法というものをやったことのある人は経験があると思いますが、思うだけで本当に手が温かくなったりします。そう感じるだけでなく本当に温かくなるのだから、錯覚でも何でもありません。 自律訓練法は、右手が重いと意識するだけで本当に重く感じてくる、右手が温かいと意識すれば、右手が本当に温かく感じられ、実際に体温も上がったりするというような
準拠集団
準拠集団(リファレンスグループ、reference group)は、個人が意思決定をするときに、その人物の価値観や信念だけでなく、別の要因として拠り所となる影響を与える社会的な集団。家族、友人などの身近な集団や、会社などプライベートからは少し離れた集団などに分類される。ウェーイ仲間、ブラック企業などはその影響がわかりやすい。 「自分自
仕事と信仰
依然として新教徒の教師たちによって、一切はただ信仰次第であり、仕事は信仰から必然的に出てくるはずであるというあの根本的な誤謬が植え付けられている。 曙光 22 仕事と信仰ということで、信念として持っていることや信仰として持っていること、そして話していることなどと仕事内容に矛盾があるケースについて思うことがありますので、そんな感じで書い

シャワー効果と噴水効果
「シャワー効果」と「噴水効果」は、デパート等での販売を促すための手法であり、「上から下」、「下から上」といった流れにより、たくさんの商品と接することになり購買意欲が駆り立てられるという効果である。 この「シャワー効果」と「噴水効果」は、デパートのフロア構成を見ると一発でわかる(論より証拠、見たほうが早い)。上から下、下から上、人の流れ
シャルパンティエ効果
シャルパンティエ効果(シャルパンティエ=コゼレフの錯覚、大きさ=重さの錯覚)は人間のイメージ力を利用した錯覚による心理効果で、重さの感覚が視覚的に見える大きさの影響を受け、物理的な重さの等しい物でも、体積が小さいほうが重く感じられる現象。 同じ重さの金属と布なのに、金属の方が重たいように錯覚してしまう、というようなものがシャルパンティ
法の履行
本来的に罰則規定のない努力義務規定というものは、民事的な賠償問題に発展した時に加味されるようなもので、特に「白い靴下しか履いてはいけない」というような義務教育の「校則」というものは、何の拘束力もないようなことです。 学校教育においては、一応相談室に呼び出して、拘束し、指導することが「正当」になる根拠として置かれていますが、その「校則」

自動運動・誘導運動・仮現運動
自動運動、誘導運動、仮現運動について。 自動運動とは、止まっている物が動いて感じられる錯覚現象。 誘導運動とは、実際に静止している物を取り囲んでいるものが動くと静止しているものが動いて見える錯覚現象。 誘導運動とは、対象には物理的運動がないにもかかわらず運動が知覚される場合における錯覚現象。 自動運動 自動運動とは、暗い部屋で光点を一
自由行為家と自由思想家
自由行為家と自由思想家という感じで、「自由」が強調されていますが、肩書きに「自由人」というふうに書く人は、あまり好感が持てません。そんなことは他人に主張するようなことではないからです。 自由行為家や自由思想家は、いわゆるそのエリアの宗教前提の発想や風土・文化に縛られずに自由に行為する、自由に思想を展開していくというような感じです。 そ

自己開示
一般的に自己開示とは、自分の内部で起こっている感情や、今までの経験など、自分の情報を他者に伝えることである。そして伝えたら相手に信頼されるという点と、相手への親近感が増し、また、相手も自分に対して自己開示を行う、というような流れが起こる。 自己開示によって親近感を得られ信頼されるという構造は、裏を返せば「相手の情報を知らないと恐い」と
倫理と愚化
風習とは、利益になるあるいは害になると思われるものについての、昔の人間の経験を代表する。 ― しかし風習のための感情(倫理)は、ある経験そのものに関係しないで、風習の古さ、神聖さ、明白さに関係する。そしてこれによってその感情は、人が新しい経験を重ね、風習を修正することに反対の働きをする。 ― 倫理は人を愚化する。 曙光 19 株式会社
自発的な意志による苦悩の道徳
友人が自発的に「新興宗教に入った」と告白してきたことがあります。 実はそれは後に告白されたというより、その宗教団体に属しているということを先に知ってから、友達になったのですが、僕はご周知の通り宗教には絡んでいません。宗教ではないというような団体にも属していません。 新興宗教・カルト宗教はもちろん、それに類するような団体には関わりたいと

宝ヶ池(宝ヶ池公園)
宝ヶ池(宝ヶ池公園)について。京都市左京区にある宝ヶ池公園に関する情報及び宝ヶ池に訪れる方々へのお願いです。 宝ヶ池(宝ヶ池公園)はその周りが遊歩道になっています。老若男女が訪れる自然あふれる公園です。メインとなる宝ヶ池周りの遊歩道の他、子どもの楽園、菖蒲園(しょうぶ園)、いこいの森、桜の森、北園、野鳥の森、梅林園などがあります。緑あ

自己正当化
自己正当化は、自分を正当化する心の働きである。人はいつでも自分の判断は正しいと思っており、強烈な刺激を受けないとその判断や考えを変更はしないというようなものが自己正当化である。「自己正当化」の代表例としては、服従実験(アイヒマン実験)やスタンフォード監獄実験がある。「危ないな」「違うな」と思っても、それを正当化してそのまま進めてしまう

よい自然と悪い自然
自然か人混みかの二択なら、断然自然によく行きますが、三流のコンサルですら何かの本で読んで知っているように、自然を見て「いいなぁ」と思える原因としては、「視界が開ける」ということが一つのポイントになります。 これを何処かでサービスとして味わおうとすると、ただ単に視界が開ける、ということを味わうがために料金は数倍になったりしますが、それで

ストループ効果
ストループ効果とは、文字の呼び方・意味と文字色のように同時に認識する二つの情報が干渉しあう現象。 名称は発見者である心理学者ジョン・ストループによる(1935年)。このような二つの刺激を含むものをストループ課題と呼ぶが、知覚処理を行う際、どちらか一方の刺激に選択的に注意を向けるため、もう片方の刺激を干渉制御する手間があるため、答えるの
文明の最初の命題
野蛮な民族にあっては、その意図するところが要するに風習であるように思われる一種の風習がある。 綿密すぎる、そして根本において余計な規定がある。 曙光 16 序 余計な規定はこの世の中にたくさんあります。 「それがみんなのためになる」とか、「地球温暖化防止のため」など、なんでも理由をつければ相手は従うだろう、というようなもので、自分の都
サブリミナル効果
サブリミナル効果とは、閾値以下の刺激によって生体に何らかの影響があることである。意識と潜在意識の境界領域より下に刺激を与えることで表れるとされている効果のこと。十分に知覚できる長さの刺激によって引き起こされる効果は、スプラリミナル知覚の影響と考える。境界領域下の刺激はサブリミナル刺激と呼ばれている。刺激による誘導効果が科学的に立証され
最も古い慰めの手段
人が慰めを欲する時は、自尊心が欠落した時です。自尊心の欠落は本能的恐怖心が社会的フィルターにかけられた時に顔を出してきます。 世の中には、自尊心の欠落を食い止める、もしくはその充足に関する提言で溢れていますが、自尊心自体が虚像であり、それに関する解明解決策は、アイツの内で踊っているだけです。 最も古い慰めの手段ということで、自尊心を回
ザイオンス効果
ザイオンス効果(単純接触効果(mere exposure effect))は、ザイアンスの単純接触効果、ザイアンスの法則とも呼ばれる。単純接触効果は、繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。1968年、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンス氏(Robert Bolesław Zajonc)の論文により知られるようになった。 ザ
道徳の歴史における狂気の意義
狂気という言葉は、「みんながやっていないことをやっている」という意味で、常識はずれの範疇にあります。 その常識はずれの中でも自分に害がありそうなものは「狂気」になり、自分の利益になりそうというようなことは「偉業」などと言われたりします。 無害というかほとんど自分とは関係なさそうならば、印象は「変な人」くらいのものです。 それくらい人の

コンフリクト状況
同時に二つ以上の欲求があり、これらに対応する目標の心理的な方向が相反し、かつ、その誘意性の強さがほぼ等しい場合はコンフリクト状況が出現する。そうなるといずれの目標を選択するか決定できず、コンフリクト行動を起こす。 コンフリクト(conflict)とは「葛藤(かっとう)」、心理的な葛藤を意味し、同時に満足させることが困難な欲求や衝動が同
人類の新しい教育のために
たまに掲示板みたいなところに標語が貼ってあったりします。 標語を集めて意識を高めようというのは義務教育と公務員の発想ですが、実際に選考に関わる審査員はやっぱりギムキョなので、何が問題かということに気づいていないことがよくあります。 たとえばこのような標語ですが、まず「君なんだ」ということで、どうして他力本願なのか、という疑問が残ります
コントラスト効果
コントラスト効果(対比効果)は、空間的または時間的に接近して二つの刺激が与えられた結果、同一感覚様式において受ける二つの刺激間の違いに生じる強化作用。酸味のものの直後に甘いものを摂取するなど、刺激が反対の性質であれば、この違いは大きく現れやすい。逆に甘い黄金糖を食べている時にそこそこ甘いはずのコーヒーを飲んでも苦く感じたり、添加物の味
付加物としての結果
昔、人々は、行為の結果ではなくて、自由な付加物―つまり神の付加物であると信じた。これよりも大きな混乱が考えうるであろうか! 曙光 第一書 12 行為の結果ではなくて、それが「もたらされた」というような勘違いですが、どうしてそのようになるかというと、アイツにはその因果関係が理解不能だからです。 それよりも少し小さい混乱としては義務教育の

コンコルド効果
コンコルド効果(concorde effect、埋没費用効果(sunk cost effect))は、ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をつづけるとさらなる損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資をやめられない状態。超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする。 コンコルド効果は、日本語で埋没費用

高次条件づけ
高次条件づけとは、すでに形成されている条件反射を、あたかも無条件反射であるかのように用いて条件づけること。あらかじめ条件づけが形成されている刺激と新たな刺激を提示することによって形成される条件づけ。 既に条件づけられていて、ある刺激を与えると条件反射が起こるようになっていた場合において、その条件反射と元とは違う新たな刺激を条件づけるこ
民間道徳と民間療法
民間道徳であっても、それが心をきれいにするようなことであれば、基本的には問題ありません。基本的には問題がないのですが、それを条件化してしまうので、最後の壁で結局逆戻りしてしまうことがあります。 たとえば、苦しんでいるような人を民間療法で苦しみを一時的に解除することはいいですが、その民間療法を条件にしてしまうとそれに捉われていきます。
クレショフ効果
クレショフ効果(kuleshov effect)とは、ひとつの映像が、映画的にモンタージュ(編集)されることによって、その前後に位置するほかの映像の意味に対して及ぼす性質である。ソビエト連邦の映画作家・映画理論家のレフ・クレショフ(Лев Владимирович Кулешов、Lev Kuleshov)氏が示した認知バイアスである
倫理の感覚と因果関係の感覚との相互運動
倫理の感覚と因果関係の感覚との相互運動ということで、ニーチェはまさに曙光のこの項目で、核心に迫るようなことを言っています。 「必然的な作用を把握する」、つまりあるがままの因果関係だけ把握できれば、アイツの特性である、空想的な因果関係が破壊されるということについて触れています。 空想的な因果関係を観察する 「空想的な因果関係」とは先に触

クーリッジ効果とブルース効果
クーリッジ効果とブルース効果について。 クーリッジ効果 哺乳類のオス(限定的にメスも)が、新しい受容可能な性的パートナーと出会うと性的欲求を回復させる現象を指し、これは既に馴染みの性的パートナーとの性交渉が絶えた後にも起こる。行動神経内分泌学者のフランク・A・ビーチが1955年に著書で言及。 アメリカの第30代大統領・カルビン・クーリ