自己正当化

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自己正当化は、自分を正当化する心の働きである。人はいつでも自分の判断は正しいと思っており、強烈な刺激を受けないとその判断や考えを変更はしないというようなものが自己正当化である。「自己正当化」の代表例としては、服従実験(アイヒマン実験)やスタンフォード監獄実験がある。「危ないな」「違うな」と思っても、それを正当化してそのまま進めてしまうというような心の働きであり、役割に応じて自分の行為を正当化していくというようなものが自己正当化というものになる。

ただ、その判断の根拠はどこから来たのであろうか(それは勝手に刷り込まれていったものばかりである)。以前にも少し引用したが、そもそも自分の判断基準はどこからきたのであろうか?相手にとって管理しやすい、といった社会的判断基準にしか過ぎない。

「自己正当化」の代表例
服従実験(アイヒマン実験)

心理学者のスタンレー・ミルグラム氏が行った実験ですが、服従実験(アイヒマン実験)と呼ばれる権威付けによる自己正当化の代表例である。

服従実験では、被験者が教師役となり、生徒役の被験者(サクラ)の間で、記憶の成績が悪いと教師側が生徒側に電気ショックを与えるという実験をした。そして、間違えるたびに電気ショックを強くするという状況で、「どこまでもガンガンレベルを上げろ」という主催者の指示に従い、生徒が死ぬレベルまでに電気ショックを強くしていったというようなものである。

これはブラック企業に入っている恫喝が大好きな管理者によく見られる傾向である(カルト教団でもよくあるはずである)。「仕事だから仕方ない」「上司の命令だから」ということで犯罪まがいのことをよくやる傾向にある(こうした恫喝と自己説得、自己正当化は、悪徳金融商品を売っているような金融系の会社でもよく見られる)。

権威付けの裏付けと、自分は命令されていてやっただけ、そして、繰り返し段階的にやってきたことなのだから一貫性も保ちたい、ということで、犯罪スレスレどころか、思いっきり「黒」でも自己正当化し堂々とそれを遂行する。

いきなり心に抵抗の生まれるようなことでは反発されるので、徐々に段階を上げていくのがミソである。権威や「命令」といった言い訳を与えて、軽いことから行動を起こさせて、「一貫性」を植え付けていく。

スタンフォード監獄実験

また、服従実験(アイヒマン実験)に類する実験として、フィリップ・ジンバルドー氏によるスタンフォード監獄実験というものがある。結構有名であるが、囚人役と看守役に分かれて模擬監獄の中でそれぞれの役割を演じてもらったというものである。

囚人役、看守役共にその役割に応じた感じで意識が変化していき、実験がストップするほどに看守役の人格が変容したという実験である。

絶対的な権力と服従という構造に合わせるように、人格が変化していって、虐待を当然のものとして自己正当化していったという見るも無惨な実験となった。

権威

権威や一貫性などは「アイツ」の大好物である(権威を根拠にしたようなものは早急に無視しよう)。権威はあくまで「説得」に利用されるだけのもので、それを認めなければ効果は発動できない。このことは第一回目の投稿で書いたが、ノーベル賞学者が言おうが幼稚園児が言おうが、命題の正当性はぐらつかない。説得の際の根拠としては、機能したりするが、本来的には根拠としてはお粗末なものであり、特に哲学などの分野には持ち込み得ないはずのものである。

そのはずなのですが、どうなんでしょうね、逐一、ブッダが言ったとか、キリストが言ったとかいうカルトのみなさん。セイントおにいさんが言っていた事の解釈をするのは結構、そこから何かを考えてみるのは結構、感じてみるのも結構、でも、「ブッダが言っていたから」というのは、それだけでは根拠にすらなりませんよ。根拠が手抜きすぎで笑いが出てきます。

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Category:心理学

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