老いも若きも

老いも若きも。

楽しめるのが文化系。

ということでプレシジョンベースについてでも書いていきます。

わがパートナー Fender プレシジョンベース

一応初代のベースは、英会話の先生のお兄さんからのお下がりで、今ではお蔵入りですが、その後中3から使っている二代目プレシジョンベースをいまだにずっと使っています。

三代目のジャズベもあるのですが、やはり本質的なところでは自分のプレシジョンベース以外のベースを受け付けないようです。

なんせ中3からですから既に18年以上の付き合いになります。

新品を手にし、十代の頃からの汗がフィンガーボードに染み込んでいるとなると、まさに僕専用のベースです。

楽器は何十年でも使えるので、仮に115歳まで生きて使い込んだら100年使うことになります。

回路系は酸化等々で劣化してしまうかもしれませんが、それでも本体は木の板なので本当に100年でも使えてしまうと思います。

で、価格や価値で言えば三代目のジャズベのほうが圧倒的に上なのですが、どうしても、中3から使っているプレシジョンベースでないと落ち着きません。

音もそうですし、弾くときの感触もしっくりくるのはプレシジョンベースです。

このプレシジョンベースを触ったときにだけ「指先からほどよい汗がでる」という不思議な現象も起こります。ということでこのベースを触る時にはフィンガーイーズを使ったことがありません。

といっても、僕の指はこのプレシジョンベースと共に成長してきたとも言えるので当然かもしれません。

ベースを選ぶとき

ベースを選ぶとなれば、だいたいプレベか、ジャズベかという二択的な感じになりがちで、概ねいろんな音を作りやすいジャズベが選ばれる傾向にあります。

しかし当時の僕は、「そんなのロックじゃない」と思っていましたし、いまでも、音作りの幅は狭いものの、ジャズベでは出ない分厚い男らしい音が大好きで、音の面でもジャズベに乗り換える気はありません(ジャズベが嫌いなわけではなく、プレベのことが好きすぎるからです)。

僕はものを買い換えるのが昔から嫌いで、長く使えるのであればなるべくずっと使い続けたいと思っています。

最高グレードのものではありませんが、一応一生ものを選ぶという事になっていたので、もちろん音の特色なんかも確認しました。

やっぱりプレシジョンベースしかない。そんな感じで即決です。

思い出が染み込んでいる

考えてみればすごいですよね。十代からの音楽にまつわるほとんどすべての思い出が汗とともに染み込んでいるのですから。

何だかギターなんかをすごい数で持っている人もいますが、どうなんでしょう。

音の鳴りの違いがありますから、曲によって変えるというのもわかるのですが、なんだかもったいないような気がします。

そして、個人的には楽器を売る人の気持ちがわかりません。

その人が死んで、遺族が売ったというのならわかるのですが、思い出とともにあった楽器を売るという感じがいまいちよくわからないのです。

何となく、ハードディスクに写真データが入りっぱなしのまま、パソコンを売るような感じがして変な気持ちになります。

どちらかというと、同じ楽器をずっと使っている人の方が共感できます。

何本も持ちながら、一応メインはずっと使っている一本というのならばいいのですが、闇雲に楽器を買い替えたりする人の気持ちがいまだによくわかりません。

特にギターは音がかなり変わりますが、ベースはギターに比べて種類も少なく、ギターほど顕著な音の違いというものもありませんからね。

僕はこれからも相棒のプレシジョンベースを死ぬまで使い続けていきます。まあほとんど体の一部のようなものですからね。

相棒プレシジョンベースとの20年

老いも若きも 曙光 183

Category:曙光(ニーチェ) / 第三書

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語のみ