欠品への取り扱い

先日インターネットで友人への祝いの品を買おうと思った時、ひとまず注文をして配送完了を待つような感じだったのですが、「メーカー欠品」ということで、注文がキャンセルになったりしました。

ということなので、その店舗以外の店舗で再度同じメーカーの別の品を買おうとすると、再び「メーカー欠品」で注文がキャンセルとなりました。

「いいかげんにしろ」

ということで、もうそのメーカーは外すことにしました。もちろんそれら店舗での購入もなしとなりました。

両店舗の方もおとり広告みたいに商品を掲載せずに、品切れ中にしておけばよいのではないでしょうか。

クレームがあってから欠品への対応するという流れ

一昔前の商いにおいては、そんなことが起こらないように配慮するというような雰囲気があったような感じがしますが、ある時から「ベータ版で公開して、不具合クレームがあってから修正した方が開発コストは安い」というような風潮が蔓延してからというもの、「クレームがあってから欠品への対応するという流れ」が小売の世界でも当然に起こるようになってきたような気がします。

「一応販売していますが、メーカーからの取り寄せになるため、確定的ではありません」

というような感じになっていて、実際には既にもう売られていないような商品ですら販売中の扱いになっているというような感じになっています。

そうはいっても、プレゼント用等々、時期的な期限があるような場合もあるわけです。

ということも考えられないようなメーカーや店舗など除外対象になるのは必然です。基本的な「信用」に関わりますからね。最初はチャンスがあるかもしれませんがいずれ相手にされなくなっていくでしょう。

事前に「展示品のみ」とか「現品限り」という記載はできないものなのか?

同様に先日、業務用にもう一台購入したデスクトップPC用にモニタを買いに行きました。次は店頭です。

そこで選んだ品が結局在庫なしということで展示品のみということのようで、また別の品を選んでみました。

するとまた展示品のみということだったので、一緒に行っていた同伴者が「展示品は値引きできるんですか?」と聞くと、「ぎりぎりでやっていますのでできません」という回答が来ました。

それはそれでいいですが、せめて事前に「展示品のみ」とか「現品限り」という記載はできないものなのでしょうか。

お客は4人で店員は8人位いるのであればそれくらいの作業や在庫管理はできるはずだと思いますが、そうしたことに対して気が回らないのでしょう。

勝手な感想ではありますが「そういう事が起こった時、相手はどう思うか」ということをあまり考えないような風潮になってきたような気がします。

購買行動に影響する「快適さ」や「好意」

しかしながら、そうした点についてふとした感想を持つだけというのは建設的ではありません。

ということなので、逆に欠品への取り扱い等々、そうした部分に配慮すれば、お客はどんどんやってくるわけです。信用にかかる基本的な部分となりますし、長期的に見ればそうした信用が無形の資産となります。

購買行動は、表面的に把握できる数値的なスペック、機能等々だけでなく、「快適さ」や「好意」なども大きく影響しているからです。

でないと、ぼったくりの夜の店が成り立つはずがありません。

手間とコスト

また、選択のストレスや時間、不具合への対応の時間と労力などもあるので、トータルで考えれば機能と価格だけの比較という面以外の要因が数値的に絡んでいます。

単純には「手間がかかるならそれはコストとなる」ということになります。

個人的な消費であれば、そうした手間がデートの内容になったりするので良い面もあるかもしれませんが、事業においてはほとんどマイナスでしかありません。

ここち惑ひ侍りぬ」で触れていましたが、従業員が割安の品を探している間にも人件費がかかるため、会社としては結果的に割高となってしまうということも起こり得ます。

買う時でもそうですが、買ってからに関しても同様です。「安物買いの銭失い」ということもありますし、対応に時間が取られれば会社としてはさらにどんどんコストがかかっていくわけです。

ただ、欠品しているものが掲載されていたり展示されているということに関しては、それ以前に無駄な時間と労力を使うわけなので快適さや好意が大きくマイナスとなります。

長い目で見れば、それ相応の経営状態に陥るでしょう。

Category:company management & business 会社経営と商い

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