序破急そして真骨頂

何かしらのきっかけで興奮状態が起こり、それが続くと新しい展開が始まり、知らぬ間に興奮は冷め、みるみるうちに本来の姿に戻っていきます。

それは恋仲でもそうですし、若いベンチャー企業などでも同じです。興奮状態により普段ではやらないような行動を取ったりして新しい世界が見えてくる、というところまではいいですが、いつしか興奮は落ち着き、また元と同じような状態に戻ってしまうという感じです。

さて、ある時から「物事が終わる瞬間」に感慨深さを感じるようになりました。

特に先日また銀の匙を読んだりしてから、いままでに経験した「物事が終わる瞬間」をいくつか思い出したりしています。

僕から見ても結構年の離れた「若手のベンチャー企業」がありました。

まだまだ駆け出しといった感じですが、多少の付き合いがありました。例のごとくブラック体質だったようで、内情もボロボロ、超絶ブラック労働環境のため、ある時からメンバーがちらほら抜けていっているということを聞きました。

そんな中、僕とやり取りしていた担当者がいたのですが、「彼の最後」をよく覚えています。

横暴な社長に振り回されているといった感じでしたが、社会の仕組みを手探りであたっているような状態だった彼は、それでも仕事を続けていました。

ある時、仕事上のやり取りで、「横暴な社長」が若干の暴走を始めました。その担当者経由で契約範囲に無い部分をやるように依頼してきたのです。

もちろん僕はそれを断りました。

担当者の彼は言わされているだけなので、可哀想だと思い、社長に直接連絡をして、直接断ったという感じです。

しかし、後日それと同じようなことをまた言ってきました。またしても担当者経由です。で、社長に電話をしましたが、なぜか電話に出ません。

ということで仕方なしに担当者の彼に連絡をすることになりました。

「うちとは関係ないことを理由にして、何かのツケをうちに無償で対応させようというような、そういう考え方はやめなさい」

という厳し目のことを伝え、その旨を社長に伝えておくように依頼しました。

すると彼は、「僕もbossuさんと同じように思っています」

と返事してくれました。

その数日後、彼はそのベンチャー企業を退職したようでした。

僕とのやり取りだけが原因というわけではないと思いますが、おそらく彼の中で何かがはっきりと決まった瞬間だったのでしょう。

ベンチャーが見せる「悪夢」から、はっきり覚めたという感じでした。


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