マルチ商法(MLM)と洗脳

マルチ商法(MLM)と洗脳ということで、正確にはマインドコントロールにはなりますが、マルチ商法に洗脳されてしまった若年起業家について書き記しておきます。

最後に会ったのはもう数年前ですが、その時にもう少し踏み込んで止めておいたほうが良かったかなぁということを思います。

ということでそんな思いの昇華の意味を込めて、マルチ商法、マルチネットワーク、ネットワークビジネス、マルチレベルマーケティング(MLM)と呼ばれるものへの警鈴と、その本質的な洗脳・マインドコントロールの理屈について書いていきます。

一筋縄にはいかないかも知れませんが、もし友人や知人、そして家族がマルチ商法にハマってしまっている場合は、今回触れるような本質に沿って脱洗脳・脱マインドコントロールをしてあげてください。

そう言えば最近、「洗脳系自己啓発コンサルタントの実態」が評価されているようです。昔は洗脳と言えば新興宗教でしたが、広い意味では教育や会社内の風土なども洗脳と言えば洗脳の要素を含んでいます。「ビジネス」という言葉を使えば、洗脳の範疇から外れるかと言われればそれはノーとしか言いようがありません。

根本として盲目的に資本主義を信奉することこそが一種の洗脳であり、その固定観念の中具体的な方法論として登場するのが、マルチ商法による洗脳です。

狭義の洗脳とマインドコントロールの違い、そして教育と洗脳の違いなどは、「自由意志と洗脳」などをご参照いただくとして、ひとまずは、意志や観念の方向性や知識習得に関して、本人のためではなく術者のためになされるものは洗脳と定義して話を進めていきます。

マルチ商法(MLM)に洗脳されてしまった若年起業家を中心として、ビジネスに関する会合・交流会に現れるマルチ勧誘目的の人、そして、弟子を勧誘してきたマルチ全開の大学生などについて触れた後、そうしたマルチ商法・マルチネットワークにハマってしまった人への対処法について書いていきます。一応、マルチ商法(MLM)関連総まとめです。

ということで、まずは一応先にマルチ商法やマルチまがい商法というものについて触れていきましょう。

マルチ商法やマルチまがい商法

まずマルチ商法(連鎖販売取引)やマルチまがい商法について、概要を記しておきましょう。

マルチ商法は特定商取引法に規制されている連鎖販売取引であり、いわば人的ネットワークを使って物品を販売するというモデルの中、再販売・斡旋などをする人に対して特定の利益(紹介料など)が得られると称して、入会金などの特定負担をさせるビジネスです。

単純に会員が新しい会員を勧誘することができれば、マージンがもらえるという仕組みです。物品販売を介しているところがねずみ講と異なる点であり、禁止自体はされていません。

上記の要件を満たす場合、誇大広告などの規制やクーリングオフの対象になるという感じです。ですから犯罪というわけではありません。で、要件をすり抜けるような仕組み(法改正前の特定負担2万円以上の要件)を持ったものがマルチまがい商法です。しかし2001年の法改正後に一応全て連鎖取引販売はすべてマルチ商法であるという解釈になっています。

いわゆるネズミ講は、無限連鎖講であり、金銭のやり取りのみで完結する場合を指します。これはまた別の法律で規制されています(無限連鎖講の防止に関する法律。こちらは懲役刑、罰金刑のある犯罪です)。

と、法的な規制や定義、関係法の詳しい要件や効果、法律上のトラブル解決については弁護士の方にお任せするとして、実質的にマルチ商法が何をしていて何が問題なのかというと、友人知人を子会員として勧誘することで「権利収入・不労所得を得よう」という謳い文句のもと「友人関係などをお金に変えてしまう」という点です。

ということで、次に彼らの謳い文句について触れつつ、マルチ商法に洗脳されてしまった若年起業家について触れていきます。

マルチ商法に洗脳された若年起業家

彼との出会いは、社長仲間達との関わり合いの中で某会合で出会ったことでした。当時まだ彼は、学生起業家をサポートするような学生ベンチャーのスタッフでしたが、大学卒業と同時に独立することを予定していた志のある若者でした。

で、実際に大学卒業と同時に学生ベンチャーは退職し、まずは個人事業主として独立しました。

しかし、やはり資金的に難しいものになってきたのでしょうか、創業から半年余りでマルチの罠にハマってしまいました。

よほど資本力のある場合や特殊なビジネスモデルの場合は別ですが、たいていは創業からしばらくの間は売上が立たず初期投資の回収はできません。店舗等であれば借り入れなどをしながら数年スパンで考えるのが普通です。

そうした面で創業計画が甘かったからか、ビジネスプラン自体が甘かったのかはわかりませんが、彼は自分の事業を継続したいという気持ちを持ちながら、一方でキャッシュが続かないことに焦燥を覚えるのでした。

彼は彼なりに事業をなんとかしたい一心で、様々な場所に顔を出したのでしょう。小さなチャンスでも掴むつもりで、いろいろな人と会い、事業継続につながる何かを探していました。

しかし、そこでその焦りが裏目に出たのでしょう。

様々な会合や交流会に忍んでくるマルチ商法の勧誘者に捕まってしまったのです。

権利収入というフレーズ

彼の一連の行動は、知人の社長仲間に聞いていました。

そして彼がマルチネットワークにハマってしまった旨も聞きました。

そこで社長仲間と共に誘う形で夕食に誘いました。

久しぶりに彼と会ったのですが、彼は僕をマルチに勧誘はしてきませんでした。

「事業を続けるために権利収入が欲しいんです」

彼はそんな事を言いました。

権利収入、不労所得、それらのフレーズはマルチネットワークの常套句です。

彼は起業の成功、創業した事業の成功という夢を持っていました。

しかしその夢は逆にマルチに利用され、「夢を叶えるために安定的な権利収入を確保しよう」という方向性にセットされてしまいました。

まずは弱いジャブを打ってみました。

「その権利収入の強みは何や?なんでそれが売れるんや?」

すると彼は、

「人的ネットワークで流通コストが削減できるから、その分購入者は安くで買えますし、僕たちの権利収入の分の利益も確保できるんです」

「ほな、ドラッグストアで売ってる商品よりも流通コスト、在庫リスクがない分、お得やいうことやな?」

「そうです。それで購入者は安く買えるし、僕たちの権利収入の財源も確保できるんです」

「じゃあ、ドラッグストアで売ってる同じような成分の類似品の原価はなんぼかわかるか?」

「いえ、わかりません」

「ドラッグストアの商品も保存がきくから廃棄ロスもあまりない、軽くて小さいから物流コストも少ない、場所も取らへんな」

「そうですね」

「じゃあ缶ジュースで考えよか、エナジードリンクでええわ。なんで世の中に卸売と小売の会社があるんやと思う?」

「中間マージンを得るためです。だから消費者は損をしているんです」

「じゃあな、エナジードリンク6本セットを宅配してもらうとしようや、送料はどれくらいかかる?6本セットを1000個一気にトラックで運んだ場合は1セットあたりいくらになると思う?」

「…」

「まあもし流通コストの面から消費者のためにも自分らのためにもなると思ってるんやったら、想像でもいいからなんでそういう会社が世の中にあるんか考えや」

「…」

そんなこんなでKOのための強烈な一発を放ってみました。

「権利収入ってのはな、聞こえがええかもしれんけどな、自分が誰かを誘って、その誰かはまた誰かを誘ってってな、最終的には誰が得すんねん?

君は自分についてる信用を元に権利収入を得ようとしてるんやで。

そんな構造のもんで、社会がホンマに良くなるんか?

世の中のためや思うんやったら自分の事業を本気でやったらええがな。

君は何がしたいんや?何がしたかったんや?

なんで事業を続けたいと思うんや?なんで起業したんや?

なんでお金を必要としてるんや?

そのお金は何に使うために稼ぐんや?

それをもう一回真剣に考えてみ」

夢、理想の生活という誘い文句

マルチ商法、マルチネットワークの勧誘の常套手段は、「夢、理想の生活」というものを思い描かせることです。

だからこそ、勧誘のときには「一緒に夢を語ろう」とか「理想の生活ってどんな感じ?」みたいなセリフがよく使われるようです。

残念ですが、彼らの言う夢は、低レベルのものであり、自尊心が欠落したような人に対して、「フェラーリのある生活」や「ランボルギーニに乗りませんか?」みたいな感じで、優越感をもたらそうとするようなものばかりです。

これは、ラーメン屋やたこ焼き屋、居酒屋のスタッフが着ているプリントTシャツに「夢」と書いてあるのと同じです。

所詮その人達の夢というのは、自分が他者に対して優越感を持ちたい、誰かを見返したいと言うようなものであって、結局は自尊心という虚像の中、それが大きく欠落している人たちの必死のプライド回復にしかすぎません。

そのような夢や理想には誰も共感しませんし、誰のためにもなりません。

概ねマルチに洗脳されたり、マインドコントロールされて結局大損害を受けるような人は、心に隙があります。

ギャンブラーや詐欺師と同じで、ずる賢く抜け道を探して「人生一発逆転」などと思っているような人がほとんどです。

詐欺師の場合は、自力でそれを叶えるほどに意識に余裕があります。しかしマルチ商法にハマってしまう人、つまり洗脳されてしまう人は、詐欺師と同じようなスケベ心はありつつも、それほど意識に余裕はありません。だから自尊心の欠落や焦燥感を見抜かれ、都合よく利用されるのです。

いつも「夢という言葉は人を狂わせる」というようなことを書いていますが、少なくとも「他人に見せられた夢」に乗せられるほど危ないものはありません。

確かに夢を持ったり理想を描くこと自体は、人を動かす原動力になります。

だからそれそのものがいけないわけではありません。

問題は、その夢や理想を他人に設定されてしまうことなのです。

そして、そうした夢や理想の設定は、つまるところ、洗脳・マインドコントロールで行われるということです。

「自由意志と洗脳」で触れていますが、意識は身勝手です。

相手の都合に合わせて「世界を解釈するフレーム」を設定されてしまうこと、それが洗脳です。

強制的な狭義の洗脳ではありませんので、正確にはマインドコントロールになりますが、いずれにしても、マルチ商法運営側、自分より上位の会員に、それらの人の都合に合わせたように意識の方向がセッティングされるのだから、人生は狂うに決まっています。

その後その若年起業家の彼はどうなったのかはわかりません。

僕との会話の中で若干意識は揺らいだはずですが、日常の環境がマルチネットワーク一色になってしまえば、また元の木阿弥になるという可能性は十分にあります。

口実を見つけてマルチ勧誘をするマルチネットワークの達人

次に、口実を見つけてマルチ勧誘をするマルチネットワークの達人ということで、経営者の集まりで見つけたマルチの達人について書いていきます。

マルチ商法(MLM)の勧誘と言えば、まずは何かしら口実をつけて面会して説得するか、イベントに参加させて集団圧力で勧誘をするということが通例です。

以後、「マルチ達人」と表現しますが、マルチネットワークの親ネズミ的な人だったようで、たくさんの子ネズミを抱えているある種大物です(マルチと一緒にしてごめんね。動物としての「ねずみ」よ)。

僕としては、研究対象(?)として面白いので、多少なり観察するために、一応多少間接的なつながりを持っています。もちろんあまり関わっていないので直接的にマルチ商法に勧誘されたことはありませんが、何だか憐れになるほどにマルチどっぷりである意味勉強になります。

そんなマルチ達人は、普段どうやってマルチネットワークの子会員を獲得しているのかというと、別名目のパーティ・イベントの開催です。しかも一見慈善事業的なものかに見えるような名目です。

自分の誕生日会みたいなのをチャリティ名目にしたりしつつ、参加者から数千円取りながらポテトチップスなどの乾き物しか振る舞わなかったりしつつ、「地元を掃除しよう」みたいなイベントをしながら、マルチネットワークの勧誘を続けています。

マルチ達人のSNSのフィード・タイムライン

マルチ達人のSNSのフィード・タイムラインは概ね、若者から中年まで混在しているようなパーティ風景だったり、やたらと「各地方の知人に会いに来てランチ会」みたいな風景だったり、時にモロに商材片手に美人と並んでピースサインをしていたりという感じです。

情報商材詐欺にありがちな「理想の生活」を匂わせるブランド商品や高級車と一緒に写っている投稿もあります。

概ね心に問題のありそうな若者に囲まれ、彼らから崇拝されているような投稿が多いという印象です。

この人は特に救いようがなく、救う必要もないような気がしますので放置していますが、直接面会した時に会った感じでは、本人はどこか幸せではなさそうな雰囲気を持っています。

それほど人は悪くないのですが、いろいろな人に使いまわしの定型文の誕生日お祝いメッセージ(名前だけ変えてね)を送っているため、社長連中には無視されている感じです。

僕たちとしては、迷惑メールのような扱いですが、彼のような「理想の生活」をしている様に憧れているような若者としては、「マルチの達人さんから直に誕生日お祝いメッセージを貰った」とご満悦の方もいるのでしょう。

会合・交流会に現れるマルチ商法の人

マルチの達人を筆頭に、こうしたマルチ商法・マルチネットワークにハマっている人は、いろいろな会合・交流会に登場します。ビジネス交流会的なものにも現れますし、お見合いパーティ的なものや、SNSの普及に伴い現れだした「よくわからない集まり」にも積極的に参加します。

所詮人脈、人的ネットワークをお金に変えるのが関の山ですから、そうした人脈のストックが尽きれば、新しい出会いを求めてそうした会合や交流会に参加します。

以前にどこかで触れていましたが、知人の士業の人や社長さんに聞いたところ、「仲良くなったと思ったらマルチだった」ということもよくあるそうです。まあ自分たちは「ビジネス」だと思っているので仕方がないことなのかも知れませんが。

マルチは名刺にマルチビジネスと書かない

なお、余談ですが、マルチネットワーカーは名刺にマルチビジネスと書かない傾向にあります。あれほど熱心にマルチ商法(MLM)に勤しんでいるにもかかわらず、名刺交換などの際に確認すると、名刺にマルチ運営元の社名などは記載していません。

誇りを持ってやっているのか、疚しさを持ってやっているのかわかりません。

おそらく「偏見があるから」という理由でしょうが、ファーストコンタクトで抵抗感を持たれてはまずいという認識は持っているのでしょう。

マルチ全開の自称「モデル」の学生

その他、マルチの達人さんに類するような形で、自らをスターモデルだと演出し、まだ世間をよく分かっていない大学1回生などを餌食にしているマルチ全開の大学生マルチネットワーカーがいます。

この大学生マルチネットワーカーは、僕の弟子を勧誘してきた人であり、Instagram等々で高級スーツのようなものを着て、高級車を背景にポーズを決めてキメ顔で投稿しまくったりしているそうです。

自称モデルと言いましたが、一応本当に「ファッションセンターしまむら」のような衣料品販売店のモデルをしているそうですが、大学生に権威性を示すためにそうしたSNSでの演出をしつつ、自らをスターモデルだと自称しているそうです。

で、蓋を開けてみると単にマルチ商法にどっぷりつかっているだけのようで、モデル業界に多少なりと興味をもつような、新大学一回生をマルチ勧誘しているそうです。

お決まり文句は、「あなたもランボルギーニに乗りませんか?」というもののようです。

一応、僕もご縁のある大学の学生であるため、この人に一度だけ会ったことがあります。

初対面で何を言われたかというと、「僕はおじいちゃんもお父さんも○○大学なんですよ(まあ名称は伏せますが東京の某有名私立大学です)」ということを言われました。

「それがどうした」

の一言ですが、彼を露骨に傷つけるのも何なので、

「ふーん」

とだけ言っておきました。

何かしら権威性のあるようなモノを利用して、ビジネス関連のサークルに顔を出し勧誘を行ったり、モデルに憧れるような大学生を畳み掛けるのが彼の常套手段のようです。

脇の甘い大学生を餌食にする

京都特有かも知れませんが、京都はその人口規模に対して異常に大学が多く、日本でトップクラスに大学が密集し、その分大学生がたくさんいます。

地方から京都にやってくる大学生や、関東圏であれば地方から東京の大学にやってくる大学生などはマルチ商法(MLM)の格好の餌食です。大学生が多かったりするようなエリアは、有名なマルチネットワーク以外にも胡散臭い詐欺まがいな小さな規模のマルチネットワークもたくさん存在していると推測されます。

大学生と言っても、1回生であればほとんどの人がついこの間まで高校生です。最初のうちは下宿生活をしていて情報が閉鎖的になる傾向にありますから、マルチ連中に一気に囲まれてしまえばなおさら危険です。

ひとまずは「それほど良いものなのであれば、いきなり自分の所に話に来ること自体がおかしい」と思っておきましょう。

それは先物取引の勧誘や未公開株購入の勧誘などでも同じです。

マルチ勧誘にしろ何にしろ、「お金が儲かる」という系の話には、単純に「それほど良いものなのであれば、時給1000円でバイトを雇ってやったほうが儲かるのに、なぜそうしないのか?」という疑問を持ってみましょう。

ディストリビューターに認定されたんです(涙)

社団法人〇〇協会認定」で触れていますが、そう言えば20代前半の頃に出会った、友人の後輩の友人くらいの人が思いっきりマルチネットワークにハマっていました。

友人の後輩をマルチネットワークに勧誘しようとしている現場に居合わせた時があります。

まさに洗脳されきっているという感じで、涙目になりながら、「僕も努力してディストリビューターに認定されたんです」と言いながら、説得してきました。

「こんな良い商売はないんだ。先にやったもの勝ちなんだ」と、某カルトの「瞑想するぞ瞑想するぞ瞑想するぞ」並につぶやいていました。

一応ディストリビューターというのは、元々「配電器」「分電器」というような意味があり、そこから派生して販売代理店や卸売業者というような意味がありますが、マルチネットワークでいうところでは単なる販売員であり、販売員でありながら子会員に対してはマルチ構造の親玉にもなれるということを意味します。

そんなものに認定されようが、単に「マルチ会員です」ということにしかならないのですが、本人はよほど自尊心が欠落していたのか、そうしたマルチ商法の本体から受けたディストリビューター認定書のようなものを「司法試験に合格しました」位の感覚で取り扱っていました。

おそらくその裏には、「努力したものだけが得られる権利」とか「選ばれた人間しか取得することは出来ない」とかそうしたマインドコントロールがあったのでしょう。

認定書を出しながら半泣きになっていましたから、おそらく完全に洗脳されています。

で、やはりおかしいと思ったのは、勧誘を受けている友人の後輩は、そんな涙目のマルチ商法会員に感化されてか、「どう思いますか?」みたいな感じで、ちょっと心が揺れ動いていたところです。

冷静に考えれば、マルチ商法と見抜いた上で、ブチ切れてもいいところですが、そんな涙目に共感して少し意識が揺らいでいるというところが危険です。

全米の中で「優れたビジネス」として○○アワードで表彰されているという権威付け

また、マルチ商法(MLM)においては、勧誘の際の信用性向上のための権威付けとして、「全米の中で『優れたビジネス』として○○アワードで表彰されている」というような事を言ったり、その胡散臭いアワードのトロフィー贈呈写真などが使われることもあります。

一部を除いてほとんどの社団法人認定資格などに特に意味がないように、社団法人や○○アワードなどとというものは、誰でも作れますし、誰でも恣意的に表彰したりすることができます。

○○セレクションとかそうしたものがやたらと出てきましたが、そうしたモノ自体への権威性はどこから来ているのでしょうか?

芥川賞や直木賞などは、長い期間をかけて運営され、受賞作品は単に話題作りのためだけではなく、本当に面白い作品ばかりです。

そうした「本当に面白い作品」を選んできたという、過去の実績の積み重ねで信頼性はできてくるものです。ただの売名行為なら、そうした旨がすぐに広まりますし、そうした権威付けに騙された人たちはもう二度とその表彰を信用しません。

そんな中で、長い期間をかけて表彰を繰り返してきたということに一つの意味があります。選考委員の方の実名も公表していますし、胡散臭い恣意的な選考であるなら、そうした選考委員自体が信用をなくします。

という前提をおいた上で、その「全米の中で優れたビジネスモデルとして表彰された」という場合の○○アワードの選考主は一体誰なのでしょうか?

胡散臭いマルチ商法の親玉会社たちが出資しあって順繰りで表彰の茶番をしているだけかも知れません。

特にそれがアメリカであれば、日本人から見て確認しようがなかったりします。

○○アワード受賞のビジネスモデルというのは嘘ではありませんが、それ自体が価値のない茶番である可能性は大いに有り得るということです。

しかしマルチ商法・マルチネットワークにハマってしまう人は、高そうなスーツを着ている人同士が大きなトロフィーを持ち、握手をしている写真でコロっと信用していしまいます。

「ネットワークビジネスは有名な〇〇も評価しているビジネスモデルだ」という論証なき説得

また、自己啓発洗脳組の人たち、つまり胡散臭いコンサルタントやコーチと言った、「人生の成功(笑)」を売り物にしている人たちは、「ネットワークビジネスは有名な〇〇も評価しているビジネスモデルだ」ということをセミナーで吹聴したり、書籍の中で書いたりしています。

誰々が勧めているというのは理由になりません。そんなことを書籍に書いたりするということは本人もマルチネットワーカーなのでしょう。

その発言自体が本当にあったのかも疑わしいですし、ウルトラC解釈で恣意的なものに勝手に捉えただけかもしれません。

原則的に意識は自分の都合の良いように、見たいものだけを見ようとします。

だから、そうした人たちの発言を自分たちの都合の良いように解釈して見聞きしただけかも知れませんし、本当のところはわかりません。

そんな権威付けは、論理の上では欠陥だらけですし、そうした発言をしたと言われている人に確認しに行くこともできませんので、信用の判定としては意味のない要素です。

自分たちとしては、それで都合よく子会員さえ増えればそれでいいのでしょう。

マルチ商法・マルチネットワークの問題はそういう点ではありません。その人が築き上げてきた人脈や信用、そして資産までも食らい付くしていく点です。

確かに資本主義的に考えて運営元のリスクとリターンを考えれば、優れたビジネスモデル(笑)でしょう。しかし問題は収益性の問題ではないのです。

ある時旅の途中のファミレスにて

マルチ商法・ネットワークビジネスの勧誘と言えば概ねファミレスで行われていますが、そう言えば昔旅の途中に立ち寄った郊外のファミレスにて、隣の席でマルチ商法の勧誘と思しき会話が聞こえてきました。

二十代前半くらいの女性が、同じくらいの年頃の男性二人と来ており、女性が勧誘する側、男性陣が勧誘される側といった感じでした。

「ロバートキヨサキさんって知ってます?」

「うーん。まあ」

「ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』でもネットワークビジネスの素晴らしさが書いてあるんです。人生の成功のためには、あらゆるところからの収益源を確保する必要があります。そして大切なのは権利収入です。働かなくても入ってくるお金、つまり権利だけで不労所得を得る間口を作っておくことが成功の鍵なんです」

というような会話をしていました。

まあ資本主義の理論上、言いたいことはわからないでもないですが、その間口が友人ですか…

結局自爆で貯金を食いつぶすことに

マルチ商法にハマってしまった人をよくよく観察してみると、概ね自分でマルチ販売商品を購入しているだけだったりします。つまり自爆です。

入ってくるマージンの分、マルチ商法の販売商品を会員割引で買っているのと同じです。

マルチ商法・マルチネットワークビジネスは概ね入会金代わりに、一定金額以上のマルチ販売商品の購入が必須となっている場合が多いようです。

マルチ商法で扱われる販売商品は、主に定期購入が可能なサプリメントやエナジードリンクと言った健康食品関連が中心ですが、ネットワークビジネスの入会要件として高単価の空気清浄機や浄水器などを購入させるケースもよくあるそうです。

「販売商品を買って自分で使ってみないと良さは分からない」

とか

「自分で購入しないものを友人に薦めるのかい?」

という謳い文句の元、自分で購入するように促します。定期購入をさせ、結果的に貯金が底をつくほどにマルチ商品を買わされるのが常です。

マルチの子会員が自爆してくれることで、その子会員を勧誘したマルチ親会員にはマージンが入ったりします。

たったそれだけの理由でビジネス倫理を説いているのが実情でしょう。

マルチ勧誘を撃退しマルチ商法から脱洗脳する

マルチ商法の代名詞といえばA社ですが、僕も20歳になるまでの間数回勧誘されかけたことがあります。

友人のお兄さんや彼女のいとこなど、微妙な関係性の人たちですが、たいていは年上の人からです。

「私も最初疑っていて、3回目でA社への誤解が解けたの。今度一緒にイベントに行こう」みたいなことを言われたりしました。

とりあえずマルチの勧誘を受けた時は、何かしらの理由をつけて断ればいいですし、しつこければブチ切れれば良いだけです。

下手にイベントなどに参加してしまうと、集団でマインドコントロールにかかってきますから、自信のない人は絶対に参加しないようにしましょう。

まあ、自分のこととしては、そうしたマルチの匂いがするようなもんを片っ端から排除すればいいのですが、問題があるとすれば大切な人が知らぬ間にマルチ商法の餌食となり、人生を破滅に向かわせている様な局面です。

結局は人間関係を壊していくことになります。

権利収入だ、不労所得だという言葉、そして夢や理想の生活という誘い文句に心を奪われ、自分が親会員となり、人脈を消費しながら子会員を獲得することに心が奪われていくとなれば、交友関係をお金としか見なくなっていきます。

そして結局残るのは、僅かなお金。それも残るかはわかりません。そして失くすものは人間関係と信用。マルチ商法本体に資金は流れ、お金も信用も全て奪い尽くされます。

友人、知人、そして家族の誰かがマルチ商法の餌食となった時、マルチ商法の洗脳状態にある時、周りにいる人達はどんな対応をしてあげればよいのでしょうか?

自由意志など無いと思え

「自由意志と洗脳」などで触れていますが、阿羅漢にでもならない限り、本当の意味での自由意志はありません。根本的に人間に自由意志など無いという前提で考えたほうが話は早く進みます。

マルチネットワーク・ネットワークビジネスにハマってしまった友人などに、マルチの構造の不自然さを語っても、論理の欠陥を語ってもなかなか上手く脱洗脳・脱マインドコントロールが叶わなかったというケースをお持ちの方もいると思います。

なぜ、そうした説得が有効ではないのか?

それは、論理で動いているわけではなく、体感ベースで動いているからです。

マルチ商法に受けた経済的損害などは、弁護士の方などに依頼するなどして、本人を目覚めさせるためには、論理以外の要因から事を進める必要があります。

マルチに洗脳された人の自由意志を尊重するというのはカルトの自由意志を尊重するのと同じです。

その自由意志は、本当の自由意志ではなく、術者の都合に合わせて方向付けられた、マインドコントロールされた自由意志なのです。

マルチ商法が本当に売っているモノ

まず、マルチ商法(MLM)が本当に売っているものとは何かを捉える必要があります。

それはマルチ商法で扱う販売商品ではありません。

そして、新会員を獲得して得られる収入に関する権利でも半分くらいです。

マルチ商法、マルチネットワークが本当に売っている「モノ」、それは「夢」や「理想の生活」であり、それらは本当に夢を叶えたり理想の生活を実現できるという仕組みではありません。

「夢を叶えたり、理想の生活を実現できるかもしれないという『期待』」です。

そう言えば、闇金ウシジマくんの「フリーエージェントくん」でも出てきましたが、「俺らが売るものは金儲けの方法じゃねぇ。金儲けができそうな雰囲気だ」と言った感じで、「売っているのは、金持ちになる方法じゃない。金持ちになれるかも知れないという雰囲気だ」というような台詞がありました。

ネット関連の情報商材を扱っているマルチのような組織の回ですが、本質をよく捉えた表現だと思います。

マルチ商法がもたらすプライミング

どうしてマルチ商法、マルチネットワークは、「夢」や「理想の生活」という言葉をあれほどに連呼するのでしょうか?

それがマルチ商法の洗脳のキーポイントです。

自尊心が欠落し、そうして低い水準にある自尊心を高めるために差し出されるのが「経済的成功」です。

新興宗教においては経済という枠組みから飛び越えて、別の「幸せな道」という形で提示されますが、ビジネス、経済という枠組みであれば現在の漠然とした世界解釈の枠組みの延長であるため抵抗は起こりにくくなります。これは胡散臭い洗脳系コンサルタントやビジネスコーチングも同じです。

自尊心が欠落した人たちにあっては、可能であれば一発逆転が出来ないものかとよく考えられます。

「宝くじでもあたったらいいのになぁ」

というおじさんたちも同じようなものです。

しかし、そんなつぶやきをするおじさんも、それほど高い水準ではないにしても自尊心はある程度安定しています。

世間で良しとされている基準、社会的な評価から程遠い人ほど、「バカにしたやつを見返してやりたい」というようなものや「こんな現状から脱したい」という位置エネルギーを持っています。

そのエネルギー自体は純粋なエネルギーですが、問題はそのエネルギーの使い方です。

本来自尊心というモノ自体が虚像であり、そんなものに苛まれる事自体がまさに煩悩なのですが、そのような点は他の記事をご参照いただくとして、ここでは、そのエネルギーについて触れていきます。

現状と理想とのギャップが激しいほど、位置エネルギーのように潜在エネルギーを持った状態になります。

位置エネルギーは運動エネルギーへと変換されます。

高い所にあるものが落下するときには当然にエネルギーになりますし、その高さが高いほどエネルギーは強くなるという感じです。

ということで、例え俗物的な夢であっても、自尊心の欠落した人が夢や理想を持ち、その夢や理想に対して強いリアリティを持つと、そのリアリティを実現させるために無意識が動き出します。

そして現状と理想とのギャップが激しいほどその動きに関するエネルギーは強くなります。

これはプライミングという理屈を応用したものです。

だからこそ、マルチ洗脳の際に「夢を語ろう」とか「理想の生活を語ろう」と言ってみて、イメージによるリアリティ強化を図っているわけです。

「すごい先輩がいるんだ」と言いながら「一緒に夢を語ろう」という感じでイベントに誘いリアリティを強化しようとします。

これはまるで「勉強と部活の両立」を叶えている「すごい先輩」に憧れを抱かせるという構造と同じです。繰り返し同じようなサクセスストーリーの漫画を読ませることでマインドコントロールを行い、子供を利用して親を説得させて儲けようとしている某悪徳通信教育業者と変わりありません。

SNSの投稿などで、楽しそうな仲間に囲まれ、高級ブランドに囲まれるというようなイメージを伝え、現状とのギャップである夢のリアリティを高めていきます。

そして、実際にマルチ勧誘イベントなどに行ってしまえば、その楽しい雰囲気などから、「心地よい体感」が関連付けられます。

権威性のあるような人が同じ目線で話してくれ、夢を語ってくれ、夢を応援してくれる、それに身体は「快」を覚えていくのです。

だから、マルチネットワークにハマっている人、洗脳状態にある人に論理で説得をしてみても、熱愛中の恋人と別れろと言われているような気分になるのです。

ということで、マルチ商法にハマっている人への脱洗脳、脱マインドコントロールのためにはこうしたプライミングを解けばいいのです。

プライミングを解く方法

こうしたマルチ商法がもたらすプライミングによる運動エネルギーがある状態にある人の洗脳状態を解くためには、いくつかの方法があります。

おそらく強制的な脱洗脳が一番効きますが、本当の意味での脱洗脳は、「洗脳による上書き」のようなものなのでここでは差し控えておきましょう。

そんなことをしなくても、洗脳・マインドコントロールされた部分に対してだけ情報や情報リアリティの操作をするだけで大丈夫です。

夢や理想のリアリティを下げる

とりあえず、ひとつはマルチ商法に関する構成員たちが作り出す情報空間から抜け出して、彼らに設定された「夢」や「理想」のリアリティを下げてしまうことです。

脱洗脳という場合は、上書きになりますが、リアリティを下げる場合であれば、単純にイメージの操作で記憶のリアリティを弱めるという方法もあります。

しばらくそうした人と関わることをやめるというのも一つですし、記憶の映像を白黒化したり縮小したりすることでリアリティを下げるということもできます。

より高いリアリティで別のものに触れてみる

もうひとつの方法として「より高いリアリティで別のものに触れてみる」というのも良いかも知れません(これは先のものと関連する方法にはなりますが)。

例えば、「経済的成功」ということに意識が執着している時、経済的成功を収めた自分像にリアリティを持ちながら、その状態に幸福感を感じているはずです(妄想と言われれば妄想ですが)。

しかし、例えば、全く別タイプの幸福感に臨場感を持てば、そうした自分像の設定がグラつきます。

「甲子園出場!」ということを夢にしていた人も数年経てば「最年少上場!」などと叫んだりします。

小さな女の子がお姫様のアニメを見て「お姫様になりたい」と言っていながら、翌日に生まれて初めてうさぎを抱っこしたとすれば、「獣医さんになりたい」と言い出すのと同じです。

踊る大捜査線を見て「警察官になりたい」と思っていた人が、ブラックジャックを読んで「外科医になりたい」と思うのと同じです。

今ではどうなっているのかわかりませんが、マルチ商法に洗脳されてしまった若年起業家の例で言えば、マルチとの関わり合いが少なくなるほど、本業が忙しくなり、本業の仕事の中で「嬉しい体験」が増えていけば行くほど、マインドコントロールは解けていきます。

マルチ商法に洗脳されてからというもの、僕が直接接することができたのはその時だけだったので、その後どうなっているのかはわかりませんが、彼の場合は他に何もなく「一発逆転」的なことを考えてマルチに手を出したわけではなかったので、起業した会社の方の夢のリアリティを高めるように仕向けてみたという感じです。

ただ、マルチ側も「起業した会社のために」という変化球でマインドコントロールをしているはずです。だから結果的にどうなっているのかはわかりません。

根本的な自尊心を高める

その他、根本的な自尊心を高めるという方法もあります。

マルチ商法が作り出す空間に固められながら、理想と現実のギャップがエネルギーとなり、意図を方向付けられていますが、根本的なエネルギーを低減させるということであれば、「ギャップを縮める」ということも方法として有効です。

それにはやはり愛です。愛というよりも慈悲でしょうか。

根本には「経済的成功などの高い社会的評価がないと、人から尊重されない」という不安感があります。これは生存本能的な不安感です。

例えば、兄弟間や同級生の間で成績を比べられ、優劣を根拠に自尊心を傷つけられた人は、位置エネルギーが強くなってしまいます。

言った方は、競争心を煽って勉強させるつもりかもしれませんが、そうしたことが積み重なって、客観的な社会的評価が無いと自分は尊重されないという観念ができあがってしまいます。

だから体育会系の競争原理はマルチ洗脳に加担しているとも考えられます。

尊重されないということは、生命的な危険を無意識で感じてしまいます。ということは、「危険を回避する」という生存本能が活性化し、安全ゾーンにまでたどり着くようにエネルギーを与えるのは自然の流れです。

それはそれで単に自我の機能ですが、その方向性をマルチ商法運営側に設定されてしまっている、ということです。

自尊心自体が虚像であり、そうしたものの内にいる限り、どこまでも煩悩がついて回ります。だからそうしたものは虚像であると早めに気づいたほうが良いのですが、ここではそれはさておき、周りの人達が変な煽りをしていなかったどうかということが問題になります。

もし何かしら自尊心を傷つけていたとしても、既に過去のことですのでそれは放っておいて、今以降は、慈悲に満ちた態度で接することです。

世の中が慈悲に満ち溢れた世の中になれば、自然とマルチ商法がこの世から姿を消すでしょう。

そうなることを願ってやみません。

Category:company management & business 会社経営と商い

「マルチ商法(MLM)と洗脳」への4件のフィードバック

  1. はじめまして。
    息子夫婦がマルチ商法(N)に
    ハマってしまって困った事になっている60代の母親です。
    何とかならないかとネットで色々探していたら、こちらに辿り着き、興味深く拝見させて頂きました。
    息子夫婦は完全に洗脳されてしまっています。そして借金も抱えてしまいました。
    Nのグループがありますが、
    とても楽しい様です。
    このグループのトップの人は洗脳をする立場なんでしょうか?
    どこからどこまでが洗脳する人でどこからが洗脳される側になるのでしょうか?

    1. はじめまして。社名はイニシャルにさせていただきました。

      世の中にはマルチ構造を持ちながら完全に詐欺のような会社もありますが、そのマルチ商法会社は結構有名どころで理屈で考えると借金を抱えてしまうようなビジネスモデルではない(もちろん、だからといって良いということにはなりませんが)はずなので、借金を抱えてしまったということは完全に破綻していますね。
      破綻しているのに抜け出せないというのは、やはり洗脳状態にあるということになります。

      他人に追従した形のビジネスには、マルチ商法に限らずフランチャイズなどもありますが、稼ぐための商いでありながら「マイナス」になっているにもかかわらずそこから抜け出せない場合には、抜け出せない何かしらの要素が含まれているということになります。

      フランチャイズの場合は違約金などですが、「とても楽しい様です」とのお言葉どおり、おそらくマルチの場合は楽しい空間や絆のようなものが抜け出せない要素になっているのでしょう。

      それはマルチが演出する「明るい空間」だからという面もあるかもしれませんが、マルチ商法に手を出した人たちは概ねその空間以外の人脈が切れてしまっていて、そこから抜け出すと一切の交友関係がなくなるというような不安感を持っている場合もあります。それもマインドコントロールの要素の一つです。

      さて、「このグループのトップの人は洗脳をする立場なんでしょうか?どこからどこまでが洗脳する人でどこからが洗脳される側になるのでしょうか?」という点についてですが、会社本体としての運営元は意図的にマインドコントロールの手法を使っている可能性が大いにあるものの、そのトップの人も「洗脳状態にあって、あまり意識していないままそうした方法をとっている」という可能性があります。

      そういうわけなので、「どこからどこまでが洗脳する側でどこからが洗脳される側か?」という面に関しては「精神状態」における感染症、インフルエンザのようなものだという感じで捉えられてみてはいかがでしょうか?

      マルチの作る精神状態は一種の病原菌であり、その場所から離れると治りやすいものの、近づくと他人が保有する「少し変異した病原体」に再度感染するという感じです。

      息子さんご夫婦がお互い同時に「治そう」と思わない限り、菌を移し合って全く治らないか、せっかくの仲が仲違いになってしまうと思います。

      病原菌が人から人に感染するように、洗脳をしてきた人たちも洗脳されていて「その人達ですら元は誰かに洗脳されたのだ」と思えば、その人達を責めることはできません。

      最も良いのは、治りかけてはまた再発するというような空間から抜け出すことかもしれません。

      「仮に全く通信手段のないような海外にご夫婦揃って数年間生活されたとすれば、帰国後にまたその手の人達に会いたいとは思わなくなっている」というような感じで捉えていただければと思います。

      1. 早速お返事を頂きましたにもかかわらず、何処で見られるのか分からず(snsに慣れていないのでメールばかりチェックしていました)今日、お返事に気がつきました。
        申し訳ありません。
        今迄ネットで色々体験談やら何やらマルチの事を調べていましたが、これ程、説得力のある、分かりやすい文は読んだ事がありませんでした。何とか辞めさせたいと四苦八苦している、こちらの気持ちにも充分に寄り添っていただいているお答えに感動します。

        今後もお尋ねする事が有りましたら、
        よろしくお願い致します。

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