インタビューとパーティ

本当に稀にですが、以前はFM局の番組に出させていただいたりしました。音声のみなら結構大丈夫ですが、顔出しされると、かなり恥ずかしいのでやはりラジオが限界かと思います。

また、経済関連でたまにインタビューを受けたりしますが、なるべく冗談の方に誘導してごまかしています。もちろん本気で答えるときは本気で答えます。それは相手次第です。

さて、先日、幻冬舎の見城さん、サイバーエージェントの藤田さんの「憂鬱でなければ、仕事じゃない」を読んだのですが、「パーティーには出るな」という箇所がすごく面白かったので覚書程度に記しておきます。

インタビューとパーティのいくつかの共通点

インタビューとパーティ、近いようで異なるこの二つには、ある程度いくつかの共通点があります。

ひとつは、パーティーに出ることに酔っている人がいるということ。

インタビューされることに酔う人がいることです。

共に自己顕示欲が強すぎるか、自尊心のレベルが低い人が該当する傾向にあると思います。

どっちにしても自己顕示欲は自尊心の不満足から来るので同じことですが。

インタビュー商法のお客にされる

そして、もうひとつは、それを商売にしている人にお客にされることです。

うちの会社にもたまに営業の電話がかかってきたり営業メールが届いたりします。

「インタビューさせていただきたいのですが」

「取材させていただきたいのですが」

という切り口です。

インタビューは無料でも、実際に雑誌に掲載するときには数万円単位で要求してくるようです。

そんなことは周りの社長から聞いていましたので、すべてお断りしています。

あと、知人の社長たちは、たまにローカル局から「出演どうですか?」と声がかかるそうですが出演料がかかるようです。

めったに体験を語らない

確かにコマーシャルを制作して流すよりははるかに安いですが、なんか変な感じがします。

番組の制作会社は2重に儲ける仕組みをうまく使っています。

バンドに全ての費用も宣伝も押し付ける、完全に斜陽化したライブハウスみたいです。

パーティーもそうなのですが、結局主催者に少しの儲けが入って、みたいになっています。

この点は、他人にコンテンツを作らせて、場所を提供して、他人同士を絡ませることによって付加価値を創出し、結果収益を上げる、というSNSなどと同じ構図です。

あれのリアル版だということになりましょうか。

右も左もわからない保険屋や士業がかなり参加していますが、ほとんどの社長には無視されています。

士業の方には質問したいこともあるでしょうが、特に保険屋などと絡んでも時間の無駄だと思っている人がほとんどだと思います。

主催者にとっては参加者が保険屋であろうが、関係ありません。

税理士主催などは、本当に税務業務以外での付加価値として顧問先同士を紹介しあうために開いていらっしゃるケースがほとんどですので、そういうあくどさはないでしょう。

なんとか仕事を、なんとか仕事を、みたいなギラついた目で来られても、基本的には何も楽しめません。
僕はそういう人の「焦燥感」を煽ってたまに遊んでいます。
ですので楽しかったりします。

虎の威を借ると…

あとは、先にご紹介した本にもあったとおり、有名な人やそこそこ大きな会社の人と知り合いになって、その威厳を借りようとするケースでしょうか。

いい関係を築ける場合もありますが、スケベ心で接するといい風に使われるだけです。

知名度や会社の規模と人間性、倫理観は比例しませんので、下手をするとタダでかなり使われると思います。

そういう人の手口は「期待させること」で、「たられば」「かもしれない」を上手く匂わせ、下手をすれば部下のように扱ってきます。大体がヤンキー、水商売上がりか、体育会系です。そしてギャンブルが好きな人に多いと思います。もちろん、一概には言えませんが。

僕は、体育会系/文化系で言えば、文化系でゆるい「音楽系」なので、年齢や役職、会社の規模などは気にしません(本当はさとり系なのですが、世間で言う「さとり系」はなんだか無欲なだけを指すようですので、あえて使いません)。

昔、ひとつ上の学年の人に「ひとつ下のくせに、生意気」などと言われ、「なんで1年早く生まれただけでお前が偉いの?何時間でも聞いてやるから説明してみろよ」と言った僕の考えはいまでも変わっていません。

敬意を示すかどうかは年齢や経験年数ではなく、その人の人柄や実力であり、決定権はこちらにあります。

「俺のほうが偉い」と声高々に叫ぶのは結構ですが、僕はそれを認めません。やはり決定権はこちらにあるのです。

「おまえ、年齢以外に誇れるもんないの?」などと言っていました。

結果、僕は防衛のためカバンに鉄板を忍ばせて学校に通うことになりました。

最終的に何事もなく過ごしましたが。

でも、原則的に好きか嫌いかは別として、全ての人に敬意を持っています。

ニーチェが面白いことを言っていました。

「キリストは、敵を愛せとは言ったが、好きになれとは言っていない」

そんな感じですので、そういう人たちは「こいつは下にはつかないな」と判断してくれるのか、僕には近寄ってきません。

でも、僕はたまに行きます

僕もたまにはパーティーに行きますが、「仕事感覚」ではなく、合コンに行くような感覚で行っています。一切本気になりません。

仕事について聞かれて、実際に仕事になりそうな時でも「いやぁ、ひとまずそれは置いておいて、ごっつええ感じの話をしましょう」などと流してしまうことがほとんどです。商売人として失格ですね。

でも、その人がお客さんを引き連れてまた頼んでくれたりします。

ちなみに、僕は若いお姉さんよりコテコテのナイスミドルのおじさんと絡むほうが好きです。

ですので、女の人が話し相手になってくれるような店には行ったことがありません。

そんなところに行くくらいなら、立ち飲み屋にでも行って背広姿の方と話したほうが面白いと思っています。

そういうわけで、二次会などでそういう店に行こうと誘われても、そそくさと帰ることにしています。

さらに言うと居酒屋もあまり好きではありません。そのお話はまた後ほど。

Category:company management & business 会社経営と商い

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