アフォリズム 361-370
- 361.集中力や気力のまとまり
- 362.配慮と媚び諂い
- 363.労働時間と生産性
- 364.どういった誇りなのか
- 365.どうせ怒りに化ける
- 366.紳士と野獣
- 367.わかりにくいもの
- 368.社会的洗脳による時間労力の浪費
- 369.あれがしたい時のこれ
- 370.因と縁
361.集中力や気力のまとまり
「こうなったらいいな」と思いつつも、ある程度の集中力やまとまった気力がないと、なかなか飛び越えることはできない。
362.配慮と媚び諂い
紳士的な配慮というものは結構であるが、それが媚び諂いの色に変化してきた時、元の配慮も台無しになってしまうことがある。
363.労働時間と生産性
業種、職種にもよるが、かなり小刻みに観察すると労働時間のうち大半は生産性のない無駄な時間となっている。
364.どういった誇りなのか
「誇りに思う」ということは、誇りに思っていただいていて結構ではあるが、それの何が誇りなのかと首を傾げたくなるようなことが対象になっていることがある。
365.どうせ怒りに化ける
憐れみをかけたところで、最初は調子に乗り、都合が悪くなれば泣き出し、泣きも通じないということがわかると怒りに身を任せて罵声を吐くのが関の山、というような人間がいる。
366.紳士と野獣
紳士的であるだけならば人が良いという評価に留まるため、人間社会の中での生活においては野獣的な要素も同時に求められる。こうしたものも、アポロンとディオニュソス的関係のようなもののひとつとして数えられよう。
367.わかりにくいもの
一般に言う知識の領域には、わかりにくい上に、理解したところでほとんど何の役にも立たないようなもの、時期がすぎれば意味を成さないものがたくさんある。
368.社会的洗脳による時間労力の浪費
整っていないと焦燥感が起こるような「身だしなみ」というものは、人に消費をさせるための社会的洗脳の要素が含まれている。
それがなければ、いかに気楽で時間と労力、そして金銭を有効に使えるのか、と思うような「準備」がたくさんある。
369.あれがしたい時のこれ
「あれがしたいのにこれがある」、「早くあれをやりたいのに、これをこなさなければならない」という構造があればあるほど、怒りが起こり、気は煩い、疲れが生じる。
こうした時、「あれ」と「これ」をそれぞれ観察して、今の動作に意識を向けることで、そうした煩いは減っていく。
370.因と縁
因があっても縁がなければ生じず、また縁があっても因がなければ生じない。
また、そのどちらもないようなものは、当然ながら見聞きすることも意識することもないだろう。
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