以前にも少し触れましたが、自分探しです。
「そもそもはない」
それに気づいていくほうが、はるかにいいはずなのに、どうしてか「もっとすごい自分」を追い求めてしまいます。
これはいわゆる仮観の視点からのアプローチです。
仮観の視点からのアプローチ
世間は仮観で動いています。
この仮観とは、一般的な世界の捉え方であり、「客観的な世界が存在する。その広い世界の中の一つの存在としての自分」というような視点です。
そうなると、他者は競争相手に見えてきます。自分を脅かす存在として捉えるようになります。そうなると欲が増していきます。
お金はあればある方がいい、力は強ければ強いほうがいい、というものですが、それを得て本当に欲しいのは安心感です。
そこに早めに気づいたほうが得策です。
費用の増加と効用の限界
別に消極的な意味に捉える必要はありませんが、お金をいくら持っても食べられる食事量は限られています。
100倍の値段の食事を食べたところで、100倍おいしいのか、ということを考えて頂ければすぐにわかります。
たまに、知り合いにクルーザーなどを持っている人がいるのですが、本当にクルーザーなんか欲しかったのかは疑問です。
簡単にそれを見破る方法は、この世でたった一人だけになった時でも、それをもって楽しんでいるのか、という視点で考えればいいと思います。
確かに365日中、数日は楽しめるかもしれません。
でも、飽きてくるような気がします。
実質的な物の本質的な付加価値を計るには、そんなことを考えれば簡単だと思います。
「自慢したい」という欲
それでも、やっぱり欲しくなって買ってしまう理由は「自慢したい」が相当の比重を占めていることに気づきます。
じゃあ、「自慢したい」という気持ちをなくすと、早いですね。
あくせく働かなくても、人を騙したり、こき使ったりしなくてもいいです。
買うのがいけないわけではないのですが、そのために、一方で苦悩を抱える必要などないということに気づいて欲しい。
だから、人より優れている何かを探して、「もっとすごい自分」なんか探さずに、自分をなくしていけばいい。
お金は何にでも使えるので、お金を稼いで使うこともいいですが、稼ぐために振り回されないように気をつけたいですね。
他人の目も自分の目も気にするな
どうせ探すなら、何者にも何事にもとらわれない自分を探していくほうがいいでしょう。結果的にそれは自分をなくしていくことです。
「人の目を気にするな」とは、よく聞くセリフですが、その「人」に「他人」だけでなく「自分」も含めていきましょう。
「他人の目も、自分の目も気にするな!」
やはり、自分なくしです。
改バージョン⇒自分探し 改
仮観の内にある俗物の解釈を超えた、智慧による「足るを知る」
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