特別企画 その8

「特別企画 その8」として、タイトル拝借というよりもフレーズ抽出ということをやってみようと思います。

先日、ノーム・チョムスキー氏の「言語と精神」を読んでいて、生成文法のことを思い出しました。

まあ詳しいことについては触れませんが、そんな本を読んでいると、近年の文語化というか、文語的で具体的情報を良しとしようという面白みに欠けた世界への違和感がやってました。

「有限の情報から無限の組み合わせ」という思考の基本に立ち返り、文語的タイトルに限定されることなくフレーズから抽出して展開していくということを楽しみとしてやってみようという気持ちになってきました。

まあもちろんニーチェの曙光のタイトルもフレーズ的なものが結構ありましたが、今回は本文の中から抽出してそこからタイトルを作って展開していくという感じにしようと思います。

そして、今回は安部公房氏の「笑う月」から拝借しようと思います。本棚の中で目についたという感じになりますが、まあ今が月の季節であることと、義務教育的な文語の世界を笑うというところくらいからの選択です。

基本ルールは、1ページの中に含まれるフレーズもしくは、単語の組み合わせ等々でタイトルらしく文を変形させ、後はそのタイトルを元に勝手に展開していくという感じで進めていこうと思います。フレーズそのままの場合もあれば、タイトルらしくするために文語的になる場合もあると思います。

「笑う月」は複数の短編で構成されており、各短編のタイトルに準じたものも出てくると思いますが、まあそれはそれでいいでしょう。140ページちょっとなので、中距離走くらいになると思います。

考えてみれば、笑あ月、笑い月、笑う月、笑え月、笑お月、それぞれなんとなくいけそうな気がします(「あ」はちょっと厳しいかもしれませんが古語や方言的語感があります)。こう並べると意味がぐるぐるしてちょっと面白かったりします。そんな遊びもしてしまうかもしれません。

それでは進めていきましょう。


特別企画 その8「笑う月」は2020年1月31日に完走しました。

笑う月(一覧)


特別企画 その7

特別企画 その9

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Category:特別企画 / 特別企画のお知らせ

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