保険自体は大変素晴らしいシステムであり、最も重要な金融商品だと思います。
ただ保険屋さん達に言いたいことがあります。
社長同士の交流会なんかにきて名刺を渡された方は結構困っています。
本当に営業目的じゃないのは5%位の人じゃないでしょうか。
本来的にFPの分野すべてをきちんと分かっていないと、保険の使い方なんてわからないはずなのですが、
なぜ保険屋というものがあんなにいるのでしょう。
あともう一つ、交流会に持ってくる名刺にFPって書くなら、
どうせならFP1級、CFP取ろうね。
名刺にAFPって書いたら、相手は「A」がどういうことかわからないけど、
「ひとまずファイナンシャルプランナーだから」ってのはやめようね。
自分の家を建てるのに「2級建築士」に頼む人はなかなかいないと思うから。
かなりの曖昧な数字
一回、保険の店頭販売をしているところに相談しに行ったことがあります。
実際に相談しに行ったというよりも、営業手法を見せていただきに行ったのです(ひやかしじゃないですよ)。
多少のヒアリングの後、いきなり3000万円の定期保険をすすめられました。
「この3000万円という数字はどこから来たのですか?」
「お客様の場合、だいたい3000万円くらい必要だと言われています」
説明になってます?
定期保険というのはいわゆる掛け捨てなので、貯蓄性のある保険より、保険料の単価が安いので、これくらいなら気にならないだろうということでしょうか。
保険、特に生命保険は、一生涯に払う金額を計算すれば不動産の次に高い買い物だと言われています。
その保険屋は、そんなものをこの程度の説得で済まそうとしたのです。
保険会社
先の例は店頭ですが、やたらと営業要員を増やす手法が大好きですね、保険会社は。
ちょっとの研修で素人に毛が生えたような浅知恵おばさんを大量に雇って使い捨てるのはいいですが、
それじゃあ高齢者を狙った悪徳商法と変わりないじゃないですか。
でも扱っている商品は、かなり高い買い物で、人生の死活問題にも関わるものです。
本当に算出しようと思ったら、かなりの勉強がいるはずなのですが。。。
せっかくの素晴らしい金融商品を偏見の塊にしたのは確実に生保レディといわれる手法で、あともだいたい詐欺師まがいです。
でも、まともな人も確実にいます。
本来的には保険ってなんなの?
保険はリスクの転嫁ですが、一方で時にただのキャッシュフローの健全化です。
お金が入ってこようが、また保険料を支払うのだから、結局はリスク管理の他、資金繰りが最大の要素になるでしょう。
じゃあ日々のお金の流れとか、現在の資産の状況なんかを把握しなきゃダメじゃない。しかも物価の変動や税金だって絡んできます。
医療保険なんてひどいですよ。
歳の頃合退職したての人くらいで、ひとまず所得税の控除は無視して考えましょう。
月5000円の保険料だったら10年間で60万円支払うことになります。
でもこういう保険は入院日額5000円で60日分とかしか出ません。
そして手術代の保険金が10万とかです。
じゃあ最大日数入院しても40万円くらいしか出ません。
しかも同一疾病なら相当の期間が空いてからの入院でないと通算されます。
つまり同じ病気ならやはり60日分しか出ないのです。
実際に60日も入院しなければならない症状って結構あるのでしょうか?
さあどうでしょう?
厚生労働省より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/08/dl/03.pdf
じゃあ意味がないのか?
そんなことはありません。
手元にリスク管理用の預貯金があるなら、こんな保険に入らずに積立の預貯金でもしてるほうがいいですが、
そんなお金がないのにいきなり入院した時のリスクを考えてください。
こういう保険に入りつつ、お金がたまったら、もう入らずに別件で貯めておくほうがトータルでリスク管理ができます。
支払うべき時に支払うお金があること。
これは完全にキャッシュフローのお話です。
退職金で大量の現金が入ってきたくらいの歳に、
「こないだ医療保険に入ったから安心」というのはナンセンスな話ではないでしょうか。
たまに相談をうけます
ということでたまに相談を受けます。
世間のたいていのFPはFPって書いてても、結局収入源は保険の販売だったりするから、本当に正確な目で見てないからね。
たいてい、いいのは隠して、手数料収入のいいやつを売るんだから。
業法が許さないだろうけど、本来的には相談だけでいくらとかでやればいいのよ。
かなりの守秘義務を負いつつね。
もし周りにCFPとか、金融商品全般に詳しい人がいたら、お金を払ってでも相談したほうがいい。
1時間1万円払ってもトータルで払う無駄を考えれば、かなり安いと思いますよ。
で、保険に偏見を持たずにあれは確実に使ったほうがいいです。
生命保険なら、自分に子供がいなくても、自分が死んだとき用の親の介護費用とかね。
(親が自営で国民年金しか入らない場合は、不自由かけるかもしれない)
まあここは親の資産状況もある上に、気持ちの問題なので、ご自由に。
僕は最近では株式投資含めて金融商品を触ってないから、ころころ変わる法律やさまざまな「率」を把握しておらず、正確な数値が出せないので、テキトーな相談なら受けております。
資産運用含めて年間10件くらいは相談が来ます。
いつも報酬はコーヒー2杯位です。
もちろん身近な人限定ですが。
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