リープマン効果は、同じ色度で異なる輝度/異なる色度で同じ輝度の場合では、後の場合のほうが対比すべき形を見分ける時に識別が容易となる現象。シマ柄や格子柄では、隣接する色が「黒と白」「黒と黄」のように明度差が大きいほど見えやすい。
隣接する2つの領域の色相が異なっていても、明度が同等もしくは似ている場合は、違いがわからなかったり、わかりにくかったりする現象。
リープマン効果の要点としては、縞柄や格子柄、文字に枠をつける際において、隣接する色の明度差が小さいとチラつくようなハレーションが起こるが、色の明度差が大きいとそうしたチラつきはなくなり、形が見えやすくなるというもの。
リープマン効果は長い波長の色である赤寄りの色よりも、短い波長である青寄りの色の方が効果が出やすい。このことから、例えば、モノトーンである灰色の上に青で模様を描く時、青の明度が灰色の明度と近ければ、模様の輪郭が曖昧になる。
こうしたことから、青で描く模様が細かく複雑であっても、明度が近ければ単純な図形にすら見えるようになり、明度が同等になれば、差がわからなくなったりする。リープマン効果は色彩心理の分野に入る。
リープマン(Liebmann, H.C.)が提唱。
公開日:2014.12.15
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