マッカロー効果(McCollough effect)とは、残効の一種で互いに方向の異なる緑の縞と赤の縞を交互に数秒ずつ凝視し、数分間順応すると白黒の縞が方向によって順応時の補色に薄く色づいて見える現象である。方向随伴性色残効(orientation-contingent chromatic aftereffect)ともよばれる。方向の異なる縞の方向は典型的には縦と横の縞々である。マッカロー氏(McCollough)によって発見されたことからマッカロー効果と呼ぶ。
マッカロー効果は残像とはまた異なる効果であり、順応した網膜の部位に現れるものの縞の方向に従って残効の色が消失したり交替したりする上持続時間も長い。順応の数日後でも、条件によっては数力月後でも観察されることがある。同種の残効として、運動方向や空間周波数などに随伴する色残効がある。
公開日:2018.11.10
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