アフォリズム 771-780

アフォリズム 771-780

771.すぐに実行すること

「本当に効果があるかどうかは分からないが、それほど負担にもならないことなのであればひとまずやってみよう」というような実行の早さが、「運」につながる。

何度も改良する前提で事を始めると、一度や二度うまくいかないことなど想定内ということになり、気持ちが折れにくい。

「最低十回程度は改良することになるだろう」と思っていると、すぐに結果が出ないことにも焦りが生まれない。

やってうまくいかずに、すぐに気持ちが折れてしまうという現象は、改良する前提を忘れているか、最初から物事を軽視しすぎているかのいずれかに起因する。

原則的に妄想は抑制するものではあるが、もし怒りを覚えてしまう相手を許せるのであれば、「実は◯門にマーブル模様のスーパーボールを忍ばせている」というような妄想をしても構わない、と考える。

気持ちが折れた時は、真っ先に誰かにとっての誰かでいることを放棄し、完全に力を抜く。

「低年齢向けのものであるかといって、手を抜きすぎじゃないか？」

と思うものがたくさんある。

いかなる時でも、相手を軽視してはならないし、相手に軽視されるのもいけない。

「今日も家族が無事に帰ってきた」

それだけで自分は強運なのだと思うことには無理があるかい？

ただただ善良な市民として、帳簿や家計簿の内側に閉じ込められて、で、どうなる？

アポロンばかり追い求め、ディオニュソスを見ることを否定すると、それらを統合し抽象化することなどできない。

その逆もまた然りである。

確かに感情は本物で、社会的にも正当性があり、論理上の正当性もあるだろう。

しかしながら、厳密に捉えた場合、「認識する働き」としての心にとっては、やはりごまかしではないかね？

公開日：2023.07.03
最終更新日：2024.02.22

by bossu