タグ別アーカイブ: 論理

論理に関すること

自由行為家と自由思想家

自由行為家と自由思想家という感じで、「自由」が強調されていますが、肩書きに「自由人」というふうに書く人は、あまり好感が持てません。そんなことは他人に主張するようなことではないからです。 自由行為家や自由思想家は、いわゆるそのエリアの宗教前提の発想や風土・文化に縛られずに自由に行為する、自由に思想を展開していくというような感じです。 その言葉の裏には、西洋であれば聖書の記述は絶対だという前提から考える人達がいて、「自分はそういうところから考えを始めたりはしないぞ、もっと自由に考えるぞ」というような感じが潜んでいます。

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自発的な意志による苦悩の道徳

友人が自発的に「新興宗教に入った」と告白してきたことがあります。 実はそれは後に告白されたというより、その宗教団体に属しているということを先に知ってから、友達になったのですが、僕はご周知の通り宗教には絡んでいません。宗教ではないというような団体にも属していません。 新興宗教・カルト宗教はもちろん、それに類するような団体には関わりたいと思いませんし、それどころか宗教に絡まなくても何かの団体に入ったり、団体を形成して群れたいとすら思いません。そういうことはライングループで盛り上がって「絆」が大好きな人がやることだと思っ

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道徳の歴史における狂気の意義

狂気という言葉は、「みんながやっていないことをやっている」という意味で、常識はずれの範疇にあります。 その常識はずれの中でも自分に害がありそうなものは「狂気」になり、自分の利益になりそうというようなことは「偉業」などと言われたりします。 無害というかほとんど自分とは関係なさそうならば、印象は「変な人」くらいのものです。 それくらい人の評価と言うものは自己都合によって変化してしまいます。 かつてのナチスも、暴力的な支配ではなく民主主義によって動いていたので、その時代のドイツにおいては彼らの行動も国内の評価としては偉業

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人類の新しい教育のために

たまに掲示板みたいなところに標語が貼ってあったりします。 標語を集めて意識を高めようというのは義務教育と公務員の発想ですが、実際に選考に関わる審査員はやっぱりギムキョなので、何が問題かということに気づいていないことがよくあります。 たとえばこのような標語ですが、まず「君なんだ」ということで、どうして他力本願なのか、という疑問が残ります。 つまり、「あなたはしないんですね」というようなツッコミが入ることを想定していません。 逆に「僕なんだ」とか「私なんだ」、とか言うのも、他力本願ではないものの、少し傲慢なような気がし

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付加物としての結果

昔、人々は、行為の結果ではなくて、自由な付加物―つまり神の付加物であると信じた。これよりも大きな混乱が考えうるであろうか! 曙光 第一書 12 行為の結果ではなくて、それが「もたらされた」というような勘違いですが、どうしてそのようになるかというと、アイツにはその因果関係が理解不能だからです。 それよりも少し小さい混乱としては義務教育の混乱があります。 「みんなで頑張ったんだから成功したんだ」というようなものです。 どう転んでも失敗という解釈などありえない割に「成功したんだ!」と「夕日に向かって走っていけ」的な感動を

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奇術師とその反対

マジシャンの方は、複雑な因果律を単純な因果かのように見せ、学問は単純な因果律を複雑なように見せて単純な因果律を放棄させる。 ニーチェはそのようなことを言いましたが、これはアイツの特性でもあり、また単純に大学の授業のことを言っています。 ということで簡単なことを難しくし、単純な因果律を放棄してしまうということについて触れていきましょう。 単純な因果律を放棄してしまう 「学問は単純な因果律を複雑なように見せて単純な因果律を放棄させる」 最もわかりやすいのが経済学かもしれません。すごく簡単なことをわざわざなんとか曲線、な

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開設から半年が経ちました

常連さんいつもご高覧ありがとうございます。 本日をもって本サイト開設から半年が経ちました。これで258回目の投稿になります。外国人スパマーさんも含め、152件のご連絡を頂いています。今のところ日本語でのスパムは来ていないので嬉しいですね。やはり外国人さんは日本語が読めないようです。 もう少しクレーム的なものも来るかなと思いつつも、未だにそういった類のご連絡はありません。もし頂いても、ただのクレームなら無視するだけなので、やはりそういう気質を見抜かれているのでしょうか。 半年記念の回として、いつものように普段とは少し

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無理なもんは無理 改

「ダメなポイントがなければ、許可してください」というトンチンカンなことを言う人がいます。もっとわかりやすく言えば「嫌いじゃないなら付き合ってよ」というものですが、いままで散々「無理矢理捻出された断り文句」を聴き慣れているせいでしょうか、「ノーの反対はイエス」ということを押し付けてこようとしてきます。 この手は胡散臭い訪問販売やキャッチセールスにありがちですが、ノー要因がなくても即時にイエスとは限りません。 マルチネットワーク系なら特にわかりやすい構図だと思います。 「とにかく登録は無料だから」というような謳い文句で

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答えは風に舞っている 改

あることが正しいのか観測しようと、その観測対象を観測し出した時点で、観測前とは条件が異なるので真実はわからない、ということがよくあります。というか全てそうでしょう。 あくまで前提を定めてしまっている状態では答えは出しやすいですが、その前提は自分が認めたものでしかありません。 先の例は、ある物質の温度を計測しようとした時に、温度計をあてたり突っ込んだりすると、その温度計の「温度」が、その物資の温度に少なからず影響を与えてしまいます。 それを避けようとその物質と同等の温度にしておくためには、あらかじめ温度計を温めたり冷

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モノノカンガエカタ

以前大学で、「モノの考え方」的な講義がありました。 その時に引用された資料はすべてがA新聞でした。 そして講義中に次のようなことを言い始めました。 「中立な立場になって物事を考えられるようにならなければならない」 そこで、ある学生(僕ではありません)が質問しました。 「では、どうして資料がすべてA新聞なのでしょうか?」 周りはざわざわし始めました。 「どんな答えが返ってくるのだろう」 おそらくみんな期待していたと思います。 少なくとも僕は、どんな答えが返ってくるか楽しみにしていました。 「A新聞が一番中立的な見解を

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不安からの逃避法 改

不安になったときは、どうにか対処しようと粘ってしまうものです。 言い訳を集めたり、一般的にはどうなのかという情報を集めたり、人に相談したりします。 もしくは独りでただただ悶々と過ごす場合があるでしょう。 「気にするな」と言われても気になってしまう。 根性で突破しようとしても、どこかそのストレスに耐え切れなかったりします。 人に話をするのはいいのですが、あまり良い方法ではありません。 特に「正論」みたいなものを持ち出されたら、さらにダメージを食らってしまうくらいならいいですが、偏見を後押ししたり、何かを決めるときに自

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空アリ 改

空ナシ ないということがない。じゃあ埋まっているのかというのは駐車場ではまかり通りますが、ないがないということは、必ずしも反対側の「ある」を示すものではありません。 「1+1=2」も、いちおう一番簡略化された表記をしなさいというルールのもとだから「1+1」=「2」になるだけで、それを外してしまえば「1+1=3-1」「1+1=(1+2+3+4)/5」でもよくなってしまいます。 実は勝手に前提を作ってしまっている、そのことにはなかなか気づきにくいような気がします。 「好き?」と聞かれて 「うーん」 などと答えれば、 「

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無理なもんは無理

「信じる」という言葉があります。 以前にも触れましたが、信じるということは無理なのです(パッケージプラン)。 「人に言う」と書いて「信じる」です。 100%信じていれば、信じているという言葉とは別のものになります。 100%信じているのならば オスに聞きます。 あなたは自分がオスであるということを信じていますか? 「は?」 という感想を持つでしょう。 それが100%信じているという状態です。 「気持ちはメスかも知れない」といったところで、それはまた別問題です。 「オスであることを認めろ!」と言われて「嫌だ!」と言っ

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正しい「思春期」

一般的に、身体の変化に動揺し、自我が芽生え、それまで自分と世界の区別がつかなかったものが、分け隔てに気づき大人になる成長過程、というふうに言われます。 身体の変化に動揺し、と上品に言っていますが、男の場合は、○玉による支配が顕著になるだけです。 そんな思春期には、ホルモンの影響による精神の変化もありますが、知能の発達による「矛盾や理不尽の発見」といったものも起こります。それまで大人側がごまかせていたものが、ごまかせなくなるというようなことが起こる時期というふうに考えることもできます。 「反抗期」という言葉に含まれる

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のんきになるための一歩

のんきはまじめやふまじめという既成概念と違い、一種の才能なのです。「なるようにしかならないんじゃないの」と基本どこか大きく人生をあきらめていらっしゃる。努力をしないというのではありません。したけりゃ努力してもいいんじゃないと、あくまで自分のこともひとごとと考えていらっしゃる。 のんきは楽観主義とは少し違うような気がします。 一般的には、コップに半分残った水を見て「まだ半分もある」は楽観主義、「もう半分しかない」は悲観主義などといいます。 しかし、そんなことで分析されたくはありません。 「半分ある」 そう言ってあげま

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同じ

「同じ」であるということを安心材料に使ったり、「同じ」であることを強要なんかすれば、人生は壊滅的に苦しくなります。 世の中は「同じようになれ」というような脅迫で満ち溢れていますが、結局それも相手の都合だったりするので基本的には無視しても問題ありません。自分は相手と同じになろうとしないのに、相手には自分と同じようになれというような構造なのですから、そこに矛盾が生じているので、その人の意見の正当性は宙ぶらりんになっているからです。 思考の限界にたどり着くための大激論 昔、よくYahooチャットや某掲示板、自分のブログな

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空アリ

空アリという駐車場の看板についてです。 論理上はイエス/ノーで二元論化している空間でのお話です。 つまり埋まっているのか空いているのか、ということです。 コンピュータの世界では、0と1の2進法でほとんどのことが表現できてしまう。 しかし、こんなことが本題ではありません。 仏教では「空(くう)」と読み、あらゆる事物は固定的な実体性を持っていないと説きます。 いきなり「空」について触れてしまうと、それだけで終わってしまいそうなので、エッセンスだけ。 言語には限界があるので、伝わるかはわかりませんが、またいずれ書く事にし

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結論が変

心理学と銘打つ三文文献に多いのですが、あくまで統計上の傾向なのにそれを法則化してしまうことがよくあります。相関関係を因果関係と混同させるように表現していたり、結果からの推論が自己都合の主観によるものであったりといった感じです。 そして雑誌のライターはそれを見て記事を書きます。 すると間違いだらけになってしまうというか、結論へのもって行き方が変な場合が多いように感じます。 心理学にしても、何となくみんなが知っていることを統計的に裏付けたようなものばかりですし、あくまで傾向が見えたというだけだったり、そうした傾向から仮

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矛盾とパラドクス

矛盾とパラドクス(パラドックス)について書いていきましょう。 今回は、中学生のグレる要因である大人の矛盾について語るわけではありません。 少し学術的で、哲学的な感じです。 矛盾とパラドクスは、論理に関する重要な概念であり、それが人の話を聞くときであれ、一人で行う思考実験であれ一応押さえておくべき概念です。できれば二律背反(アンチノミー)やナンセンスについても考えていきたいところですが、今回は矛盾とパラドクスを中心に考えていきましょう。 矛盾とは 矛盾とはなんですか。 矛盾とは、情報が多過ぎることみたいですね。 一つ

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