カテゴリー別アーカイブ: 自分なくし

さよなら私(みうらじゅん氏) 自分なくし

プレシャス・プレイ 改

安定的なものより、偶発性のあるものの方が刺激的で興奮するというのはかなりわかりやすい話です。 ギャンブルやガチャなどが典型です。 また、「○○エディション」たるいい文句で、希少性を大々的にアピールして人を惹きつけようとする戦術もあります。 ものとしてはほとんど同じなのに、なぜか価格が1.2倍でも気にならないという馬鹿げた話ですが、なぜ

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主役降板 改

あくまで印象ですが、認識できる世界が自分中心というか自分を通してだけなのだから、即時的に五感で感じる目の前に広がる世界に意識を向ければいいのに、どうしてかそれ以外の「もっと広いであろう世界」に気が向いてしまいます。 自分が経験したい種類を選ぶインスピレーションになればいいのですが、殆どの場合悶々とするだけです。 「主役」 実際に主役的

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淋しくならない努力 改

耐えることが修行かのように考えられていますが、それもきっかけ作りにしかすぎず、苦しんでいたのでは全くトンチンカンだということはあまり語られないような気がします。 「山にこもる」 というようなことがたまに言われたりしますが、これも変な話です。 山にこもれば、遊びもない、人とも接することができない、いわゆる俗世間的な誘惑がないというような

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極楽の余り風 改

最近はよく、自然の中に行きます。 京都はそんなに都会都会はしていないですが、盆地特有の湿度の高さが人を陰気臭くさせているような気もします。 潤いを求めるようなキャッチコピーなんかはよく見かけますが、乾燥を求めるという点はエアコンくらいしか見かけません。 どんどんムンムンしてくる服の内側に対処するため、服を軽くまくりあげて扇風機にあてる

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時の流れに身をまかせ

時の流れに身をまかせ

目標を定めなければ達成しない、なりたい自分を想像しないとそのようにはなれない、そんな脅しを聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。 しかしながら、「アイツ」の範囲で考えてイメージした世界は、アイツの妄想ばかりといった感じになっています。 「無意識の中で実は勝手に目標を定め、なりたい自分を想像していたら」という場合を、セミナーで数十万

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三大欲求を満たしてこそ

三大欲求を満たしてこそ

三大欲求といえば、食欲、睡眠欲、排泄欲ですが、どうしても最後の排泄は性欲と言われます。 明らかに全般的な排泄の方が衝動も大きいと思うのですが、どうしてなのでしょうか。 それに性欲より体温を維持する欲求の方がもっと強烈だと思います。 何かにつけて欲といえば三大欲求、みたいなもので、なんでも簡略化して考えてしまう癖が出ているのでしょう。

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だまされるのはいつも言葉 改

日々暮らしていれば、ふとしたことから「言葉」にだまされてしまいます。 言葉の力については、過去記事で少し触れましたが、言葉よりも強力なのは関連思考と想像力です。 意志の力よりも 何度か触れましたが、意志の力は大したことはありません。 くり返し唱えられる「言葉」や、サブリミナルの前では、半紙で機関銃を防ごうとしているようなものです。 体

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のんきになるための一歩 改

のんきやマイペースは勘違いされやすい単語です。 ぼーっとしている、のろま、などの印象を受けやすいですが、どちらも才能だと思っています。 社会ではスピードが重要視されます。 それを否定はしませんが、本当のペースを知っておいたほうがいいのではないのでしょうか。 マイペース 社会でスピードが重要視されるのは当然のことです。 生産効率性を考え

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モノノカンガエカタ

以前大学で、「モノの考え方」的な講義がありました。 その時に引用された資料はすべてがA新聞でした。 そして講義中に次のようなことを言い始めました。 「中立な立場になって物事を考えられるようにならなければならない」 そこで、ある学生(僕ではありません)が質問しました。 「では、どうして資料がすべてA新聞なのでしょうか?」 周りはざわざわ

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同じ 改

同じ 改

「同じ」であることを根拠に「団体に入りませんかと」勧誘してこようという試みに何度かあったことがあります。 ある点についての考え方が同じである、ということから、そうした点についての社会活動をしている団体に加入し、一緒に活動しようというようなお誘いです。 しかし、考えが同じでも行動の選択まで同じであるかはまた別次元の話です。 本当に意見が

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不安こそ生きてるあかし 改

生きていると常に不安があると言われます。 しかし、そうでもないと思います。 余計な信念や観念さえなくなれば、大抵の不安はありません。 最後の最後は、本能レベルでの恐怖と向き合わなければなりません。 不安はすべて、本能的な恐怖心がなにかのフィルターにかけられて、文化的な悩みとして表れています。 それならば、まだつかみやすくて野性的で、い

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不安からの逃避法 改

不安になったときは、どうにか対処しようと粘ってしまうものです。 言い訳を集めたり、一般的にはどうなのかという情報を集めたり、人に相談したりします。 もしくは独りでただただ悶々と過ごす場合があるでしょう。 「気にするな」と言われても気になってしまう。 根性で突破しようとしても、どこかそのストレスに耐え切れなかったりします。 人に話をする

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覚えやすい誕生日

なぜか未だにいろんな人の誕生日を覚えています。 覚えやすい誕生日の人が多いのもその理由ですが、やはり身近な人の誕生日は嫌でも覚えてしまいます。 覚えようとしたことはありません。 でも、未だに覚えています。 誕生日が何かしらの祝祭日と同じであったり、月の始めや終わり、ゾロ目といった感じであれば覚えやすいですが、個別に覚えるのではなく、一

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そこがいいんじゃない! 改

そこがいいんじゃない! そうやって「アイツ」を押し倒すと、現状が変わった時に、アイツは隙をついてきます。 「そこがいいって言ってたよね?」 アイツはどんな時でもどんな局面でも利用してきます。 矛盾してるよね? 「今はそこがいいって言ってた状況と違うけど、どう?矛盾してるよね?おかしいよね?どっちなの?」 と、詰めてきます。 そこで「う

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あきらめることから始めよう 改

あきらめると捨てるは違うという人がいますが、違いがよくわかりません。 ネガティブかポジティブか、その違いのようですが、あまり言葉の定義にはこだわらずに考えてみましょう。 何かを望んでいる場合、たいてい力んでいるものです。 結果である目の前の現実をなんとか変えようと、物理的な努力をしますが、あまり効果はありません。 時に力んだだけ結果が

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自分のことは自分でもわからない

自分のことはあまりよくわかりません。 たまに「不思議な自分でいたい」という人がいますが、そういうのではありません。 それはなんとなくアーティスティックな自分というものに憧れているだけで、そんな人の心はたいてい読めてしまいます。 自分のことは自分でもわからない、でも、 「わからなくても問題ない」 それがわかるだけでいいのではないでしょう

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人生の選択ってやつ 改

人生は常に選択の連続ばかりです。 ほとんどの事柄は、ほぼ自動的に選択が行われているので意識することはありません。 よく「CMでよく見るから結局買ってしまう」というものもありますが、あれも無意識下での選択に近いかと思います。 知らぬ間に影響され、知らぬ間に刷り込まれ、「考える」というストレスからすぐに脱却するために、簡単に選んでいきます

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遠回りして帰ろ

遠回りして帰ろ

ソーヤングでスウィートな頃は、よく学校から遠回りして帰ったものです。 立ち止まって話してもいいのですが、なぜか遠回りしたものです。 同じ景色より、違う景色を見ながら話したほうが心地いいのでしょうか。 ギリシャの哲学者のように歩きながら哲学について語ると、頭が働きやすいということを本能的に知っているのでしょうか。 最短ルートを模索するこ

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脳との最終戦争 改

繰り返しますが、脳との最終戦争と言いつつ、戦ってはいけません。 基本的に「アイツ」メインになりますが、今回は自己啓発系が大好きな無意識(潜在意識)についてでも少し触れることにしましょう。 彼らはよくわからないままにブックオフで100円で売っているような本の内容を数冊読んだだけで、都合よく無意識を使います。 どうせならもっと奥深くまで関

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自分探し 改

どうしても自分を探そうとするのは一つの通過点なのかもしれません。 「自分など探しても仕方ない」 ということに気づくために。 将来の夢 よくわからないままに「将来の夢」を決めるように強制されます。 幼稚園くらいの時から繰り返し唱えられるため、大きくなってもまだ「将来の夢」ならぬ「本当の自分の夢」みたいなものを追い求める癖がついてしまうの

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呪文・そもそもはない 改

この呪文は一見、人の幸せを打ち消しているように思えますが、「ない」とは否定の意味ではありません。 否定とて、あることを前提にしているからです。 「そもそもはない」 存在する/しないの二元論の域をいっそ出てみましょう。 言葉というものは何かを限定する性質があります。 ある特定の概念を指して、それ以外を排除するという性質です。 そこでばっ

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徒労という修行

落ち込んだとき、落ち込んだ自分をどう慰めようとばかり考え、落ち込んだそもそもの原因を突き止めようとはしないものです。 薄々は気がついているのだけれど、自分が悪者になりたくないので何かのせいにしたくて落ち込んでみせるのですが、だれの同情も得られなくてさらに落ち込みます。 「君は考えてなどいない、悩んでいるだけだ」といったのは確か三大幸福

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空

空アリ 改

空ナシ ないということがない。じゃあ埋まっているのかというのは駐車場ではまかり通りますが、ないがないということは、必ずしも反対側の「ある」を示すものではありません。 「1+1=2」も、いちおう一番簡略化された表記をしなさいというルールのもとだから「1+1」=「2」になるだけで、それを外してしまえば「1+1=3-1」「1+1=(1+2+

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プレシャス・プレイ

プレシャス・プレイ

人生とは本当に暇つぶしなのでしょうか。 「暇つぶし」などというと、すごく消極的に捉えられそうなので、ほかの言葉を使いたいところです。 たまに「人生なんて暇つぶしさ」と、ニヒリストを気取る人がいますが、ただ、ストレスから逃げているだけで、その言い訳として「意味はない」を乱用しているような気がします。 生きることは苦であると、お釈迦様は悟

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主役降板

主役降板

もちろん主役は自分です。 ただ、普通に考えると自我の範囲のみでしか物事を考えられません。 それは仕方ありません。 たとえば、「人のお役にたつんだ」と考えてみても、「人に与えた分だけ自分に返ってくる」とか考えても、自我の範囲で考えて、「すごい金持ちが言っていて、自分も金持ちになりたいから」というスケベ心でやっているのが本音でしょう。 「

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淋しくならない努力

淋しくならない努力

僕には淋しいという感情がありません。 昔はそうでもなかったのですが、相当鈍感になったのか、慣れてしまったのか、もう数年以上感じていません。 たまに、「あのまずいカレーどんな味だったかな?」と気になって、まずいと分かりつつももう一回食べてしまうような感覚で、「どんな感じだったかな?」と、もう一度味わおうとしても、もう味わうことはできませ

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極楽の余り風 ブランコと空

極楽の余り風

桂米朝さんの「夏の医者」の枕で「極楽の余り風」という言葉があるそうです。 猛暑の中にたまに心地よい風がどこからともなく吹き込んでくる。 何とも言えない心地よさでしょう。 猛暑の中の「極楽の余り風」 「さよなら私」の中では仁和寺が出てきます。 猛暑の中の境内にふと吹き込む涼しげで心地よい風、極楽の余り風はそんな感じで描写されています。

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だまされるのはいつも言葉

だまされるのはいつも言葉

外国人が来て、怒った顔で自分に罵声を浴びせるとき、大抵は「何か悪いことをしたかな」と思うものです。 でも本当は「うちのオカンのカレーは格別にうまい!今度食いに来い!」と叫んでいたらどうでしょう。 言葉がわからない故に勘違いしてしまいます。 言葉には力がありますが、それは言葉に力という属性を与えているからです。 言葉に意味というラベルを

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のんきになるための一歩

のんきになるための一歩

のんきはまじめやふまじめという既成概念と違い、一種の才能なのです。「なるようにしかならないんじゃないの」と基本どこか大きく人生をあきらめていらっしゃる。努力をしないというのではありません。したけりゃ努力してもいいんじゃないと、あくまで自分のこともひとごとと考えていらっしゃる。 のんきは楽観主義とは少し違うような気がします。 一般的には

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同じ

同じ

「同じ」であるということを安心材料に使ったり、「同じ」であることを強要なんかすれば、人生は壊滅的に苦しくなります。 世の中は「同じようになれ」というような脅迫で満ち溢れていますが、結局それも相手の都合だったりするので基本的には無視しても問題ありません。自分は相手と同じになろうとしないのに、相手には自分と同じようになれというような構造な

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