bossu のすべての投稿

ミュラー・リヤー図形

仮現運動

仮現運動とは、日常場面においては映画などに見られる、空間的に離れた2つ対象を一定の時間間隔をおいて交互に呈示するときに知覚される対象の連続的な運動。実際には静止状態にありながら、そこに運動が認められる場合をさす。 この仮現運動は、見かけの運動、キネマ性運動ともいう。一定位置にある刺激対象が、瞬間的に出現したり消失したりすることによって、あたかも実際に運動しているように見える現象。α (アルファ) 、β (ベータ) 、γ (ガンマ) 、ε

» 仮現運動の続きを読む


変容

「ずっと変わらないもの」というものはありません。それは自分が過去との対比との中で変化を検証している対象のみならずです。 変容(へんよう)とは、一応姿形が変わることを意味しますが、変化との違いとしていろいろな説明がなされています。変化は物理的変化であり、変容は質的変化であるという定義や、変化は可逆性をもつが、変容は不可逆性を持つというような感じです。 変化と変容 例えば粘土やプラスチックを変形させる場合は変化で、人間の性格が変わった場合は

» 変容の続きを読む


カクテルパーティー効果

カクテルパーティー効果

カクテルパーティー効果は、選択的注意のうちの音声の選択的聴取のこと。人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。1953年に心理学者のチェリー (Cherry) によって提唱。 このカクテルパーティー効果は、たくさんの人が会場で会話を繰り広げるような「カクテルパーティー」の会場の騒音の中で、自分の名前が出てきたり、自分に関係の強い話題が出てきた時にその話の内容が聞き取れたり、単に自分が今会話している相手の声だけを選択し

» カクテルパーティー効果の続きを読む


カタツムリ

ONE LIFE

ONE LIFE/the pillows 昔は家の前にも蛙や蝸牛がいました。もう20年くらいは見ていないような気がします。母校も昔は校舎裏が森のようになっていました。今ではその面影もありません。 母校もそうですが、観光客への見栄か、地元の「無菌状態」を好む人のヒステリーかわかりませんが、京都中が整備されすぎて、どんどんその土地らしさがなくなっていきます。 高級料亭の日本庭園も、川床も、高級ホテルのロビーから見える眺望も、結局、視界が開け

» ONE LIFEの続きを読む


おとり効果

おとり効果

おとり効果とは、実際には選ばれることのない選択肢を混入させることによって、意思決定結果を変える心理効果。松竹梅において「竹」を選ばせるような心理テクニックとして応用されたりしている。 このおとり効果は、実際には購入者などほとんど期待していない高額なセットなどを設定して、相対的に「まあこれくらいだろう」と真ん中のやつを選ばせるようなものである(そしてその真ん中が一番利益率のいい商品だったりする)。 おとり効果を狙った「おとり」の設定 それ

» おとり効果の続きを読む


空間感情の学び直し

たしかなことは、最高の幸福と最低の不幸の間の空間の広さは、想像された物の助けを借りてはじめて作り出されたということである。 曙光 7 一部抜粋 最高の幸福を自己啓発ウェーイは「最幸」と書きます。それだけで新興宗教のような胡散臭さが拭えません。たしかなことは、最高の幸福は、群れてウェーイすることではありません。 幸福と不幸の間に空間があって、その間には多様な感情があるというように定義されそうですが、不幸な状態というのは、引用のとおり「想像

» 空間感情の学び直しの続きを読む


第300回投稿記念

またまた特別企画中かつ、書庫の作成中ですが、これで300記事目になるので少し中断して、第300回投稿記念の回にしようと思います。中断というよりも、合間合間に普通のやつを挟んで行くつもりですので、あまり関係ありません。 常連さんいつもいつもご高覧ありがとうございます。 早いもので記事は300になりました。一周年までにどれくらいになるのかが気になるところです。ちなみにほとんどの画像はクリックすると画像のページに飛びます。そこで軽くコメントし

» 第300回投稿記念の続きを読む


ウィンザー効果

ウィンザー効果

ウィンザー効果は、第三者を介した情報や噂のほうが、直接本人から伝えられるよりも影響が大きくなるというか信憑性が増すという効果。客観的な意見の方が信用できるというようなものになるだろう。 第三者からもたらされる客観的な情報の方が本人から伝えられるよりも信憑性が増し、印象も良くなるというようなものがウインザー効果である。 第三者を介した情報 これは「僕、○○大学出てるんですよ」と、本人から聞かされたときは寒気がするものの「○○大学出てるらし

» ウィンザー効果の続きを読む


暗黙の強化

暗黙の強化

暗黙の強化とは、3人くらいでいる時に、誰かが自分以外の人を褒め出した時に、自分の自尊心が傷つけられた、つまり極端に言えば攻撃されたように感じ、自分以外の人を貶し始めたら、自分の評価が上がったように感じてしまう、「アイツ」こと自我の錯覚。 自分以外の誰かが褒められば相対的に自分の評価が下がると感じ、自分以外の誰かが貶されれば相対的に自分の評価が上がったと感じるような心理である。 ただのAとBの間にある関係性になぜかCである自分までその解釈

» 暗黙の強化の続きを読む


エスカレーター効果

エスカレーター効果

エスカレーター効果(escalator effect)は違和感の一つ。止まっているエスカレーターを降りるとき、足が重くなったような感覚をいう。 エスカレーター効果が起こるメカニズムとしては、脳の運動を司る部分がエスカレーターが動いているかのように重心を勝手に移動してしまうがために起こる、というふうに解説されている。 動いている前提で重心の移動をしようとしているということになるが、脳はいつでも手抜きであり、常に見ているようで見ていない。過

» エスカレーター効果の続きを読む


アンダーマイニング効果

アンダーマイニング効果

アンダーマイニング効果(undermining effect、過正当化効果)は、内発的動機づけによる行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行った場合、やる気がなくなっていくという「やる気低減現象」。 内発的動機が既にあるのに、ブースター的に外発的動機を加えようとすれば、元の内発的動機すら失っていく、というようなことがアンダーマイニング効果である。 元々人が行為を行う時にはその裏に動機があり、そしてその動機には、行為をなすこと自

» アンダーマイニング効果の続きを読む


アフォーダンス理論

アフォーダンス理論

アフォーダンス理論とは、環境が動物に対して与える「意味」のことであり、動物と物の間に存在する行為についての関係性そのもの。過去の体験をもとに特定の条件に特定の行動が結び付けられるという効果のことであり、人と、物などの外部環境との関係性をその人に伝達する事であり、「ある行為に誘導するためのヒントを提示すればその行為に及ぶだろう」という胡散臭いコンサルが大好きそうな理論である。 アフォーダンス(affordance)とは 簡単に表現するとア

» アフォーダンス理論の続きを読む


書庫の作成

特別企画中ですが、投稿時期にとらわれないようにカテゴリ別のページ送りを設けました。特別企画中は、なるべく連続して投稿しないと前後ページの一貫性が保たれません。 それを気にしないでおくためと、一応全記事一覧を設けてはいるものの、数が増えると内部リンク構造を見直さないと埋もれてしまうものが生まれるのではないかということで、さらなる内部リンク構造としてカテゴリ別の前後ページ送りを設置しましたが、現在10/23日です。つまり溜めて出している証拠

» 書庫の作成の続きを読む


奇術師とその反対

マジシャンの方は、複雑な因果律を単純な因果かのように見せ、学問は単純な因果律を複雑なように見せて単純な因果律を放棄させる。 ニーチェはそのようなことを言いましたが、これはアイツの特性でもあり、また単純に大学の授業のことを言っています。 ということで簡単なことを難しくし、単純な因果律を放棄してしまうということについて触れていきましょう。 単純な因果律を放棄してしまう 「学問は単純な因果律を複雑なように見せて単純な因果律を放棄させる」 最も

» 奇術師とその反対の続きを読む


感謝しなさい!

どうして命令されなければならないのか、多感なティーンの頃には悶々と考えなければなりません。 感謝というものはこちらが一方的に即時的に、わき上がってくる性質のもので、「感謝しなさい!」の一言は、感謝している素振りをしなさい、ということになってしまいます。 どれだけありがたい状況か考えてみなさい もしくは「どれだけありがたい状況か、考えてみなさい」ということですが、そんなことは「笑いなさい」で有名な瀬戸内寂聴氏のコラムにとどめておいていただ

» 感謝しなさい!の続きを読む


夢想された天体不調和に反対

ニーチェは時々こういった、自称アーティストの劇団員がソーシャルネットワークでつぶやきそうなことを言います。ただ、これはタイトルであって、続きがあります。彼には彼なりの考えがあったので、今回は引用します。 夢想された天体不調和に反対。―われわれは多くの誤った雄大さを再び抹殺しなければならない。それはあらゆる物がわれわれに要求する正しさに反対するからである!そこでこのためには世界を事実以上に不調和に見ないようにすることが重要なのだ! 曙光 

» 夢想された天体不調和に反対の続きを読む


物には時がある

物が物として存在するためには時間が必要になります。 すごく簡単な話で、認識するためには時間が必要だからです。 認識がなければ物は存在していようが、存在していないのと同じです。五感のうちのいずれかに認識されなければ、無いのと同じです。 そしてほんのわずかでも認識には時間が必要になります。ストップウォッチでは測れないほどの時間かもしれませんが、時間が必要になります。 もし時間という解釈がなければ、五感は働きようがありません。時間の解釈は一応

» 物には時があるの続きを読む


学者の偏見

ある研究が始まり、そのことは研究し尽くされている、ということは正しい意見ではありますが、昔より今の方がその分野への理解は進んでいるというのは全く誤謬で、さまざまな方法論的なジャンルやデータはたくさん膨らんでいったとしても、それは表現が変わっていっただけで一切進歩していない場合もあります。 さらにはそれどころか、元々は純度が高かったものが、「あるランクまでは学ぶ」ということをしていった結果、余計な不純物が混じって、結果の表現がおかしなもの

» 学者の偏見の続きを読む


つけ加えられた合理性

事物はそれが人に観察された時に解釈が生まれ、人に観察されるにつれて、「法則性」が発見され、他人に指し示しうるものとして扱われ始めます。 今その場で起こる現象の解釈が、もし誰かから教わった「法則性」というものの影響を受けないのならば、その場で起こる感情は、純粋なものになります。 一見合理的な行動も、それによって得れうる結果についての合理性が正しくても、その結果を欲し、「行動すること自体」は合理的なのでしょうか。もしかしたら「他人につけ加え

» つけ加えられた合理性の続きを読む


特別企画 その5

投稿数で言えば普通の投稿より特別企画だらけになっていますが、文字数が全然違うということから分かるように、趣旨が違います。 基本的に特別企画は、普段なら出てこないようなことを絞り出すために、ある種の制限と、ある種のブースタ―としての形式を設けて、内側から絞り出そうという趣旨があります。やはりブログ形式で「どこまで一応のオリジナルコンテンツ」を作れるのか、ということがひとつの面白みでもあります。 それまでのものとは違い、特別企画その4である

» 特別企画 その5の続きを読む


保証期間は1年です

たいていの家電などはメーカー保証が1年になっています。 この「保証期間1年」というものに関してトラブルがありました。 昔学校で習ったのですが、隠れた瑕疵(欠陥)については、変に販売店保証などをつけると、瑕疵担保責任の特約になって「知ってから1年」ではなく、契約時に設定した期間に限定されてしまうというようなことを聞きました。 参考までに瑕疵担保責任について 瑕疵担保責任 第570条 売買の目的物に隠れた瑕疵があったときは、第566条の規定

» 保証期間は1年ですの続きを読む


どせいさん

どせいさん

どせいさん もちろんこの方。 MOTHERシリーズでおなじみになったどせいさんです。 「380どる あったら うらかんぽー かえるのになー。1780どる あったら いのちのつのぶえ かえるのになー。」というようなことで有名ですが、「ぐんまけん!」や「もういちど ぽてんしゃる!」などの短文ももっと有名です。 そんなどせいさんですが、以前、祖母の家に行ったときにどせいさんを発見しました。 ただそれだけなのですが、ついでにMOTHERシリーズ

» どせいさんの続きを読む


飯に行く

中学生の頃からでしょうか、昔から「今度、飯でも」という言葉には違和感を感じていました。 何かと「飯にでも」という言葉が使われますが、まず前提として食事自体はなるべく一人がいいと思っていたりもします。 それはさておき、社交の場においては、どうしても「まあまた今度、飯でも」というような言葉が使われたりします。それで、その「今度」があった試しは無いとは言いませんがほとんどありません。 そういえば幻冬舎の見城さんとサイバーエージェントの藤田さん

» 飯に行くの続きを読む


差がわかる

アイツこと自我とは、何かと何かを分ける機能ですが、ここで重要になるのは差がわかることと、差をつけてしまうことは全く別物だということです。差がわかるのは機能が純化されているだけで、差をつけてしまうのは観念による判断、という思考の産物だからです。 音楽をやろうという時に、耳コピができない人がいますが、僕はそれが信じられません。何十本も楽器があるような曲なら、スコアを見ずに耳コピすることは時間の無駄のような気がしますが、巷にあるような曲で、な

» 差がわかるの続きを読む


友達申請とお知らせ

「人脈を広げたく友達申請をさせていただきました。よろしければよろしくお願いいたします」 SNSはほとんど触りませんが、こういった類のメッセージがよく送られてきます。月に数件でしょうか。それどころか社長同士の集まりに行ったりすると、その名簿を見て検索してただ友達申請してくる人もいます。 名刺交換すらしていないのに友達申請をしてくるという感じですが、どういった神経をしているのでしょうか。 いずれもロクでもない人なのは明確なのですが、こんなも

» 友達申請とお知らせの続きを読む


本とマンガ

親戚に究極なギムキョな人がいるのですが、確か二十歳頃に「マンガはよくない」というようなことを言われたことがあります。その頃は毎日のように本を読んでいましたが、マンガが良くないと思ったことは一度もありません。むしろ本よりも表現が多彩なのでよい表現方法だと思います。 公式的なものを示す場合には「無駄が多い」ということになりそうですが、日本の都道府県を覚えるには本を読むよりも桃鉄をしたほうが確実に覚えられるように、それを経験していない人にはわ

» 本とマンガの続きを読む


和歌山県 2006

2006年、「思い起こせば近畿圏でツーリングに行ってない場所がある… 」と、いうことで衝動に任せて行ってきました和歌山県。 深夜発で早朝に着きました。 往復で約265㎞、走行中気温は0度前後、骨まで冷え切りました。 でも昔行った福井県よりはマシでした。 今回は何よりセルフのスタンドが多くてガス欠の心配が無くてよかったです。 到着後、和歌山城にて朝日を眺めた後、ファミレスにて朝食、30分の仮眠。 その後市内をぐるぐる。 でも朝のため店はど

» 和歌山県 2006の続きを読む


花との思い出

花との思い出

花束のある生活がいい。 行きつけの花屋さんは素敵。 真剣な眼差しの奥に、試行錯誤を感じる。 微かに浮かべる微笑に感情を感じる。 その指先は直感に任せる様に作品を創りあげていく。 ふと「これなんですか?」と尋ねた花に見えぬ花。 「ここに置いてある中で一番好きな花なんですよ。」 と笑顔な彼女。 こういう生活はどんな毎日なんだろう? 昼間から酒を飲む一日。 真の美しさを知らなくても、心はどこかで動いてる。(2006年03月) グリーントリュフ

» 花との思い出の続きを読む


動物たちとのあれこれ

ボーダーコリー ボーダーコリーと言ふのか、犬がゐる。 どうやら通りすがる度に相手をせぬと、ワンワン吠えるので、相手をしてみると、去り際には三倍キャンキャン鳴く。 「これは愉快だ」と態と相手をせずに去るのを日課にしてゐたのだが、氣まぐれに偶には相手をしてやらうと、近寄つてみると、汚物を口に咥えてゐる。「おひおひ、假にも君は女子ではないか」との助言も聞かずに咥えては放しの繰り返しをしてゐた。なので永久に放置をしようと心に決めた次第である。

» 動物たちとのあれこれの続きを読む


悲劇対喜劇

岩波の「図書」八月号の頭に「悲劇対喜劇」というのがある。(2008年8月)一部を引用しよう。 「人間が今日の現実に耐えて明日を迎えるには、涙で浄化し笑いで和まなければならない。 ― アリストパネースの古喜劇の笑いは和むには激しすぎる、と現代の私たちはつい思ってしまうが、当時のアテーナイ市の社会状況はそれだけきびしく、市民はそれだけ強くなければならなかった、ということではないか。悲劇も喜劇もそれだけきびしく強くなければ、涙にも和みにも値し

» 悲劇対喜劇の続きを読む