最後を飾るのは、岐阜県笠松町にある笠松競馬場です。岐阜市の南にあります。
「笠松けいば」といえば、名馬オグリキャップを輩出した公営競馬場です。
地方の高知競馬場を舞台とした「たいようのマキバオー」を読んでから地方競馬とは一体どんな感じなのかを知りたくて行ってみました。日程が合えば7月に行っても良かったかなぁと思いましたが、日程が合わずにパスしていました。
京都から近い地方競馬といえば尼崎の園田競馬場で、また今回の夏ツアーでは石川にも行ったので金沢競馬場という手もありましたが、やはりオグリキャップが決め手となり笠松競馬場になりました。
約22年ぶりの競馬場
競馬場に行ったことといえばマチカネフクキタルが優勝した1997年の菊花賞を観に淀の京都競馬場に行ったことしかなく、実に22年ぶりくらいの競馬場です。
その時は確か11万人か12万人くらいの人が京都競馬場を埋め尽くしていました。
いざ、笠松競馬場
駐車場から笠松競馬場の入口に向かう途中、出走ゲートが見えてきました。
この日はSPⅠ「中日スポーツ杯 岐阜金賞」。地方競馬のグランプリ、ダービーグランプリの指定競走です。
「んあー!」
という感じで向かいました。
入場料は100円。100円玉を入れて入場です。
菊花賞の時の京都競馬場しか知らない僕。
「…」
たいようのマキバオーで地方競馬の現状は少し知ったつもりではいましたが…
さて、気を取り直して…
オグリキャップ像
名馬オグリキャップが地方時代に活躍した笠松けいば。ということでオグリキャップ像です。
さて、この日は第6レースから観ることになりました。
とりあえずちょっとだけ馬券を買って本馬場(レース場)に向かいましょう。
いざ、笠松けいばの本馬場へ!
うーん…
みどりのマキバオーで出てきた船橋競馬場やたいようのマキバオーで出てきた高知競馬場の描写の通り。
まあ平日開催ということもありますからね。
さて、気を取り直して、第6レースです。
1着は僕の本命の2番クリノモリゾ。2着は6番タケノクラウン。
ということで、
一発目から当ててしまいました。
笠松競馬場のパドック
笠松競馬場といえば、本馬場の内側にパドックがあるという珍しい競馬場です。
また、厩舎と競馬場が離れており、道路を横断して出走準備に入るという感じになっています。
ゴール板を見ると、のんきにゴール板に止まるカラスを発見。
そういえば一頭すごくイレ込んでいた馬がいましたが、レースでは見事1着。気合いだったんですね。ちなみに僕は外しました。
レースを観戦
「みんな頑張れ―」と買った馬券のことは忘れて応援。
レース後の放送が、ダートをならす車の音でほぼ聞こえず…
ということもありましたが、久しぶりに目の前で競争が観れて迫力満点でした。ダートを駆ける音もいいですね。
ゴール直前はなぜか各馬が空中に飛んで止まっているように見える不思議。
ここで地方競馬の現実を知りましたが、大半のレースは優勝賞金が20万円。5着の賞金は1万円です。第10レースの「富士見台高原特別」で優勝賞金44万円。まさにたいようのマキバオーで出てきた地方の現実を垣間見たような気がします。
岐阜金賞
さて、本日のメインレース3歳秋のチャンピオンシップ、SPⅠ「中日スポーツ杯 岐阜金賞」1900メートルです。
メインレースということで、僕が笠松競馬場に着いた当初よりはかなり人が増えました。
北陸・東海・近畿交流戦ということで、兵庫、金沢、名古屋からも参戦。
2019年、第43回岐阜金賞を制したのは、5番、金沢所属のニューホープ。2着は兵庫より参戦の4番ビックシューター。
勝利騎手、佐藤友則騎手のインタビュー。
馬券を確認すると…
「んあ?」
岐阜金賞も馬連単で当ててしまいました。
特に賭け事をしに来たというよりも、地方競走馬みんなを応援するつもりで、ある意味負けても良い前提で来ましたが(一応勝負事なので勝つつもりではありました)、この日7レース中4レースを馬連複や馬連単で当ててしまいました。
当てたお金で土産を買ったりしました。
乗馬で気づいたジョッキーの凄さ
今回はたまたまゴールデンウィークにマキバオーが降りてきて、その流れで競馬場に向かいました。とりわけ大好きなサトミアマゾンの影響ということになるでしょう。
特にギャンブルはする気はないどころか、身を破滅させてしまうものであり慎むべきものであると思っています。
そういうわけなので、どちらかというとレースを観戦し、競走馬みんなを応援するという趣旨で向かったのですが、今回はあまりにも馬券を当ててしまいました。ただ、勝っても負けても気分は変わらず、淡々と当たり馬券を換金しに行くような感じでした。
まあほぼ初めての馬券購入で、ビギナーズラック的な感じでもあると思いますが、勝因はやはり直前に乗ったカミーロの影響だと思っています。
もちろん馬にも個性があり、馬に乗ることの難しさ、馬と一緒に走るということの難しさから、馬の成績だけでなく、騎手の方々の戦績、特に連対率を参照してそれをかなり考慮して買いました。
また単に連対率が高いというだけで選んだわけではなく、この日の勝利数や着順によって調整を加えました。
なぜなら、人の意識には、無意識的に自分の中の「これくらい」といった基準に合わせようとする特性があるからです。
勝ち癖、負け癖というものもありますが、同時に勝ちすぎると「やばい、勝ちすぎている、ありえない」というブレーキが無意識的にかかるという感じです。
馬は人間の表面的な意識だけでなく、無意識レベルでの心理を深くを読み、それに合わせるという感じを体感したので、競走馬自体の実力や調子だけでなく、ジョッキーの腕や調子、無意識レベルでの心理状態というものも考慮したという感じになります。
馬券購入は「せっかく来たのだから馬を応援しよう」という意図が最大の理由です。構造的にはギャンブルですが、僕の中ではギャンブルという感じよりも、心理実験に近い感じでした。それは僕の意識も含めてということになります。
統計分析的な要素も強いですが、どちらかというと自分の中の「勝ち癖」を現実に投影させてみようというようなものに近いかもしれません。
笠松競馬場
〒501-6036 岐阜県羽島郡笠松町若葉町12
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