犯罪者であることが発覚したとき、彼が苦しむのは犯罪ではなく恥辱であり、馬鹿げたことをしたことに対する嫌悪であり、通例の生活必需品に不自由することである。この点を区別するためには、めったにないような敏感さを必要とする。 曙光 366 前半
梅雨時くらいからでしょうか、宝ヶ池に行くと「ガチョウの雪雄がどこにいるか」を示したホワイトボードが設置されています。
さて、かつてある哲人は言いました。
「反省する動機がないことが一番の問題だ」
彼によると、「故意の犯罪は、悪いことだとわかっていてやっているので、反省する動機がある。悪いことだとすら理解していない場合は、反省する動機がないのでより一層罰を与えるべきだ」ということのようです。
そんな感じで、罰の必要性は「反省する動機」を与えるためにあるという側面があります。
犯罪者を裁き、犯罪が犯罪であることを知らせるというものには「抑止力を作る」ということも根底にはありつつ、その抑止力の形成には「反省する動機を与えること」という要素があるということになるでしょう。
犯罪とまではいかないペテン師
世の中には、犯罪とまではいかないものの、人をうまく使おうとするペテン師がたまにいます。
「もう少し仲良くなったら紹介してあげるよ」系の人ですね。⇒たられば、かもしれない
苦しい嘘をつきながらお金を借りようとする人もいますね。⇒お金を貸す人借りる人
で、そういうのはまだ可愛いのですが、学んだか否かは別として、マインドコントロールが上手い人がいますので、この手のタイプには注意してください。
詐欺といった犯罪にまでは発展していなくても、胡散臭い形で人の心に食い込み、自己都合のためにペテンを働きます。
犯罪とまではいかないペテン師は、自分の都合のために人の精神状態を操ろうとしてきます。
そういう人がいることを知っておくと、マインドコントロールに対する防御になります。
褒めて褒めてほめまくる!
人を褒めることは素晴らしいこととされています。本当に良心的なものならばそれでいいと思います。
しかしながら、処世術として、自己洗脳を行ったかのようにキチガイのようにほめまくる人がいます。
「すごいすごいすごーい」はもちろん「さすがですねー」、「知りませんでしたぁ」という感じのことにも注意が必要です。
「褒めることでガードを緩める」というやつです。自尊心を充足させて、手のひらで転がしてやろうというようなやつです。
こういうタイプには注意してください。
胡散臭いコンサルの次はポンコツなコンサルで出てくる「強み発見セミナー」とかを一日30万円で開催している胡散臭すぎる女性起業家(自称)はこのタイプです。
口癖は「すごいねー」だそうです。
北九州監禁殺人事件の「松永 太」もこのタイプです。
褒められても浮かれてはいけません。
淡々と「ありがとうございます」と冷静に答えましょう。
褒めて気が緩んだところで弱みを握る
なぜ褒められて浮かれてはいけないのかというと、このタイプのペテン師によるマインドコントロールは、だいたい、最初に褒めて褒めてほめまくったところで、「いやいやそんなことないよ」という流れから、ポロッと弱みを見せてしまうのを狙っているというフシがあります。
すなわち、褒めて褒めて褒めまくって相手の気が緩んだところで、褒めや世間話に見せかけた会話を利用して言質を取るというようなやり方です。
実際に以前同じ職場だった「詐欺師」と呼ばれたスーパー営業マンもそのタイプでした(質の悪い臭いをかくすための偽装)。
「すごいねー。マジ尊敬するわ」という言葉を連投し、「その人にあったら心地よくなれる」という期待を条件付けていきます。
そして、そんな中で、「いやいや、実は娘が引きこもりで」とかそういうことを漏らしてくるのを彼らは待っています。
そしてある日突然、そういう点を全面に押し出して、いじめてきます。
「そりゃ娘さんも引きこもりになりますわ」
といった感じで、周りの人に秘密を暴露したりします。
「褒めてもらえる」と思ったギャップの分だけ動揺します。
そして動揺して、意識に穴が空いた状態になったところに、マインドコントロールを仕掛けてくるのです。
ちなみにペテン師は、相手が「褒められても動揺しないタイプ」だと「落とせない」と判断して去っていきます。
くれぐれもキチガイのように褒めてくるタイプには気をつけてください。
犯罪者の悲哀 曙光 366
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