近頃の銀行は何がしたいのかわからなくなってきているのでしょうか。
もともと銀行の本業は人からお金を預かって、人にお金を貸して儲ける商売です。
不動産投資用に土地を担保に入れて、マンションを建てさせて、返済していってもらうというような商売の仕方は別に大いに結構なのですが、投資信託などを売っても仕方ないと思うのです。
人から預かったお金が別の市場に回るのですから、自分たちはリスクなしで手数料で儲かるかもしれません。しかしながら、本業やその役割のことを思えば頓珍漢な商いです。
なるべく自分たちのリスクは最小化して、お客の側にリスクを背負ってもらうほうが結局儲かる、と気づいたのは今の大きな証券会社たちです。
自分で投資するよりも、人の投資の手伝いをして手数料だけもらうほうが儲かるのです。
でも、それは証券会社の仕事で、銀行の仕事ではないと思います。
都会化すればするほど、地価は基本的に下がっていくので、担保としての土地もあてにならないのもわかりますが。。。
街が発展すれば土地の価値が下がる
普通は街が発展すれば土地の価値は上がるように思えます。
確かに新しい建物は、古い建物より価値があるというのは頷ける話ですが、長い目で見ると土地自体は価値が下がっていくのかもしれません。
物価との関係もあるものの、経済学の大原則の「需給」を考えて頂ければわかりやすいのですが、高いビルが建てばそれだけ人が使える面積が増えます。
土地そのものの広さは一定ですが、フロアの数だけ利用できる面積が倍増していきます。
人口は増加していっているように見えますが、少子高齢化しているので、労働人口というか、実際の稼働率みたいなもので考えれば横ばいかやや減少くらいでしょう。
じゃあ需要一定に対して供給側が増大すれば、当然に価値は下がりますね。
本来は外国企業等が、新しい「土地」にやってくれば、新しい建物自体は古いものより価値があるので、本来は上がるのですが、法人税などが高すぎて、寄り付いては来ません。
あとは、金融機関が昔に担保として設定していて回収した土地がたくさんあるけど売るに売れない、みたいな状況があるかもしれませんね。それを売っていけば当然に少しずつですが供給過多になって価値の減少に寄与するでしょう。
駐禁厳罰
さて、駐車禁止を厳罰化すれば、当然に儲かる人達がいます。
想像するのに容易ですが、不動産で食べている人たちです。
もう建物を建てても儲からないから、次に建物を建てやすいように、コインパーキングをたくさん作っています。
厳罰化すれば、コインパーキングが儲かります。
ついでに言うと、昔はほぼ免責されていた物流系のトラックにまで手を出すようになりました。
そして、ヤマト運輸などでは、倉庫やガレージを借りているようです。
この一社だけでも全国規模としては、全国の不動産オーナーたちはかなりの不動産収益があるのではないでしょうか。
自分たちが儲けるためにマンションを建てるわりには、搬入用のスペースはありません。
そして倉庫やガレージまで貸して儲けるのです。
自分で作ったお金で、自分で考えて不動産運用をしているのなら何とも思いませんが、だいたい親からもらった土地で食べているような人たちです。
寺の坊主が貸ガレージとか一番どうかと思います。
地価なんて下がり続ければいいのです。
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