ものの見事な幼児教育

「いろいろと専門家に任せてみよう」ということで、様々な分野においてその道の人に任せることにしています。

そんな中、最近幼児教育の色々なコントラストを見たので、書き記しておこうと思います。

ちなみに、娘の教育に関して、全く学習の方に力を入れている気はありませんが、「僕の声を覚えてもらいたい」という意図からお腹の中にいる頃から絵本の読み聞かせをしていたことが影響してか「字を読む」という面は異常に発達しています。

アニメーションとして最も好んでいるのは、天才バカボンですが、マンガとしては2歳から継続してブラックジャックを読んでいます。あとドラえもんについては大長編か「ドラえもん最新ひみつ道具大事典」ばかり読んでいますが、F先生作品としては「みきおとミキオ」「21エモン」が好きなようです。また、アニメーションとしては火の鳥(特に太陽編)とルパン三世が好きなようです。

(ちなみにふたり絵本クラブは、最近大長編化してきているので、ふたりマンガクラブに変化しつつあります)

勝手にずっとブラックジャックを読んでいるので突然やってくる質問は次のようなものになります。

「チェーンストークス呼吸って何や?」

「知らん!」

また、3歳から人体解剖図という解剖生理学の本ばかり読んでいたり、ネコかん【ネコヲの解剖生理学】という動画たまに見たりしているので、

ぬいぐるみ遊びにしても、

「動脈血酸素飽和度が90を下回ってしまいました!」

「おっと代謝性アシドーシスです!」

という、一般家庭では意味不明な会話が繰り広げられています。

(僕も知らない言葉、概念ばかりでしたが、勝手に学習していっています)

そのような様子ではありますが、集団行動は苦手で、特定の友達を除き「人と馴染む」ということが不得意なので、念の為、妻が行政の発達支援的なところにチェックしてもらったようです。

結果的には「支援はどちらでもいいです」という程度でしたが、「いろいろと専門家に任せてみよう」ということで、発達支援施設に通うことにしました。

人ではなく、システムに信頼をおいている

で、一度その施設に見学に行きました。

そこで僕が見たものは、「ものの見事な幼児教育」でした。

少人数制ということもあり、目が行き届いているという要素も強いですが、そこにいた幼児全員が、特定の先生等々に人として信頼を置いている、というものを超えて、「その空間、システムに信頼をおいている」という様子を見ることができました。

見学に行ってみようと思ったのは、監視的な意味合いではなく、その前の週に、その施設に通って今日は楽しかったかと聞くと、はじめから終わりまですべての出来事を時系列的に話してくれたということから興味が出たという感じです。

幼稚園のことを聞いても、断片的だったり、日によっては全く教えてくれないということがよくありましたが、その発達支援施設での出来事は、すべて時系列的に説明できる、という謎現象です。

「幼稚園と何が違うのだろう?」と思い、行ってみると、程度は様々でしょうが、一応行政か何かから、支援必要性を認定されている幼児たちが、威圧的なものではなく「安心と信頼」から、秩序を保ち、他の子への配慮までできるという様子を見ることができました。

普段僕が幼稚園の参観に行こうものなら、すぐに飛びついてくるのですが、その施設に見学に行った時は、僕のことは「ほぼ無視」でした(逆にそれが嬉しい)。

それほどまでに、その空間に信頼を置き、秩序を保っているということは、やはり「やり方」がとても優れているのだと思います。

観察すると…

発達支援施設の先生は、ミルトン・エリクソン氏ですね。

お見事でした。

今まで乳幼児関連で専門とされる人たちに相談して良かったと思ったことは一度もありませんでしたが、今回は良かったと心底思いました。

同じことを幼稚園に求めることはできませんし、世のすべての幼児教育の現場に求めるのも不可能でしょう。

しかしながら、何かにつけて幼児教育において「仕方がない」というのは、単なる勉強不足、怠慢、もしくはリソース不足だということがこれで確定的になりました。

やはり、「今から何が起こり、どの時点でそれが終わるのか」ということをはっきり示したり、適時、状況や心象に対して「適切な言語化」をされているというところが、幼児に安心感を与えている気がしました。

何かにつけて、色々と試してみるものです。

今回は、お見事でした。

Category:miscellaneous notes 雑記

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語のみ