イスタンブルの空港に着いて、ツーリストインフォメーションに行ってびっくり。前日にイスラエルにてネットで一泊目をとったのですが、「これは別の都市ですよ。飛行機かバス、どちらで行かれますか?」
は?オレ、イスタンブルでとったはずでは?飛行機?どんだけ遠いのそれ…大丈夫大丈夫。大阪から名古屋くらいなもんだろう。まあいいまあいい。
と、いうことで地下鉄に乗ってバスターミナルへ。
「50TLです」
高いなぁ…まあ気にせず行ってみよう。
…
まだ着かない…
日が暮れた…
まだ着かない…
ホテルのチェックイン時間を過ぎても着かない…
途中で乗ってきた男性に聞いてみる。
「ああ、オレもIzmirまで行くんだけど。ん?到着時間か?そうだな…1時くらいかな」
ミッドナイトですか…ホテルに電話…
できる状況じゃない!
…
さて、開き直り。隣の男性と話しまくってみる。
でた!同い年!「日本は大好きですよ」 でた!超親日!「どれだけ距離が離れていても日本とトルコは永久に友達ですよ」 いやぁ噂には聞いていたが、これはありがたい。
「オレ、エンジニアなんだけど、三菱電機とダイキン、日本ではどっちが強いんだ?」
ごめん…知らない…
ダイキンのボールペン持ってました。両方に勤めているそうです。で、パーキングエリアで紅茶おごってくれたりで、いいやつでした。
エーゲ海を望みながら同世代の男二人で語り合う。
「知ってると思うがこの国はほとんどがイスラム教徒だ。もちろんオレもそうだ。でもみんなイエスを信頼してる。キリスト教徒はイエスだけ、オレ達はその後に現れたムハンマドも信じている。ムハンマド知ってるよな?」
という「異国の地で宗教の話をしてはいけない」という一般論お構いなしの宗教論。
―
トルコは発展のために戦後の日本をモデルにしたという。
国教を廃止し、自由意志に基づいた信教の自由を保障した。そして政教分離を徹底した。だからこの国は女性でも肌を露出し美しさを競い合う。そして、それまでの土台があるから、自由意志かはわからないが、それぞれの自由で皆イスラム教を信じている。
物理的な遠さから仲がこじれることも無く、和歌山での一件もみんな知っている。そしてこんな小国が日露戦争で大国ロシアに勝ったこと、それが日本を神格化させているらしい。パワフルなイメージがあるらしい。
…
あんたらの方が体格がいいと思うが…
そして1時過ぎに着いた終点で、タクシーを拾って運転手さんにあれこれ説明してくれた。
バスに乗ること9時間半。
でも海沿いの煌びやかな景色と素敵な出逢いに感謝感謝。
Izmir エーゲの真珠と評される美しい湾岸都市。 実はTel Avivと友好関係にあるらしいということで、予約はすっかり間違いでも、この街に来たのは運命かもしれませんね。
夕方までに着くはずのの予定が深夜1時半。ホテルの人は気を悪くすることもなく。部屋へ案内してくれました。
翌日、ひとまずはイズミルの市街地をぐるぐる。
イズミルの港の方。
商店街のような所。
やはりトルコは世界三大料理だけあって、料理が非常にうまかったです。この日食べたスズキのソテーがめちゃくちゃうまかったですね。
楽器屋を発見したのですかさず入ってみました。
そしてギタレレを買って港で歌う日本人。
その夜。
特にするつもりもなかったのですが、夜のクラブ活動(踊らない方)してきました。でも、値段は日本の居酒屋並でした。英語がまったくダメなお姉ちゃんが、お構いなしでトルコ語でべらべらしゃべるしゃべる…さっぱりわからない…すると後ろの席にいたおっちゃんが通訳してくれました。
で、お姉ちゃんは少し置いといて、おっちゃんと話してみました。
「オレ達トルコ人が信頼する日本という国のヒロシマとナガサキに、アメリカは原爆を落としやがった。だからオレはアメリカが嫌いだ。いくら戦争でも無防備な人々にまで無差別に攻撃するなんてフェアじゃない」
というまじめな話もしつつ、言葉が通じないままクラブ活動を続けました。楽しかったです。
丘の上の城跡から見る景色
丘の上の城跡へ。 ここはこの街が一望できて非常に美しい景色が広がっていました。間違いだらけで流れに流れてきてみましたが、大正解でした。おじさんがいきなり「お前は何を信じる?」 と、きました。「外国で宗教の話はタブー」とか言われていますが、無理ではないでしょうか。トルコで1%くらいしかいないと言われているクリスチャン発見。胸元のポケットから新約聖書が出てきました。一応、一緒にご飯食べておきました。
ひょんなことからトルコ初日にイズミルに行くことになりましたが、なかなかの良い景色を堪能することができました。
その後、しばらくイズミルに滞在したあと、電車に乗って首都アンカラに向かうことにしました。
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