蔓日々草(つるにちにちそう)は、キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属(ビンカ属)の常緑蔓性多年草または亜低木です。
ツルニチニチソウの学名は「Vinca major」ですが、小型種のヒメツルニチニチソウの学名は「Vinca minor」です。メジャーとマイナーという区別が長調と短調のようであり、少し楽典的で面白かったりします。
蔓日々草(つるにちにちそう)は、耐寒性、耐陰性、耐乾性に優れる生命力が非常に強い植物です。
茎が地表を這う形で伸び、節から根を下ろして広がります。
なお、蔓日々草(つるにちにちそう)はキョウチクトウ科であるものの、その花の形状からか「ツルギキョウ」と呼ばれることがあるようです。しかしながら、ツルギキョウという本家のキキョウ科の植物がいるため呼称としては適していません。
蔓日々草の花
花期は春から初夏で、若干扇風機のプロペラ系の形をした花を咲かせます。
色は薄い紫です。
蔓日々草(つるにちにちそう)の花は一応筒状なのですが、筒の先端が裂けて開いているため、5弁花のように見えます。
花の根元が五角形から星形の筒状なので、花の真ん中も五角形から星形になっています。
白色の花
蔓日々草(つるにちにちそう)はたくさんの花をつけますが、ひとつだけ白色の花を見つけました。花が咲いてから色が抜けるのか、この花だけ変異したものなのかどうなのかはわかりません。単に変種的に色素が無いという感じなのでしょうか。
蔓日々草の蕾
ちなみに白色の花の近くにあった蔓日々草の蕾はこんな感じです。若干ドリル状で凝縮されて紫が濃い感じになっています。
蔓日々草の葉
蔓日々草(つるにちにちそう)の葉はこんな感じです。方向的に交互に生える感じですね。なお、白や黄色の斑入り品種もいるようです。
学名:Vinca major
公開日:
Category:植物